それって、どうなん?
  第十三回:個別予約VSツアー対決 結論編
 前回では、2014/2に予定している当方の旅行計画に関して、いろいろと考察を重ねてきた。
 そして、自分の中でも最適解と思われるものに到達したので報告方々、そこに至った経緯や考察を加えてみようと思う。

 さて、前作・・・Peach VS ツアー 勝つのはどっち?最新版  では、スカイマークのツアーと、それにまつわるフライトアレンジ料金の加算による、ツアー価格の大幅上昇について論じ、フライトアレンジの発生する時間帯に旅行する場合、ツアーにする必要はあまりない、と言う結論に達した。
 
 では本当にそうなのだろうか?今回は、レンタカーも絡めた自身最安値の検討結果を披瀝していく。

 ダイビングをするに当たってどうしても脚が必要になるため、また2日目の集合時間も異様に早いため、初日からのレンタカー利用は不可欠になった。
 ところが、もし仮にフライトアレンジをケチって基本便である深夜便で到着してしまった場合、深夜便対応価格を別途レンタカー会社に払わなければならない。あちらで安く上げてもこちらで高くなる。意味無し、となって、「じゃあ、昼便で」と考えたのだが、初日での活動時間が大幅に制限されるのに、やはりフライトアレンジを払うのは癪に障る。朝便になれば、べらぼうなフライトアレンジ・・・。
 今までここのツアーを利用して、沖縄に行っていた。前回は、帰路便でフライトアレンジをかけてやや多めに滞留時間をとったのだが、裏目に出てしまった部分もあったので、今回は、最大限に活用できる時間帯で、と考えたのだが、フライトアレンジのあまりの高さに正直萎えてしまっていた。
 
 そこで考えたのは「個人予約で早割り価格を拾えたら、もしかすると、フライトアレンジ込み/レンタカーが入っていても勝てるかもしれない」と言う目論見だった。
 
 ここからが当方の実力である。
 まず、SKYの往復は、SKYバーゲン28を活用。ほぼ半額で行き来できることが分かった。おそらく、この価格は旅行会社が購入できる席の最安値よりは2割程度高く、また、実際、飛ぶ時間帯によって料金は変わり、フライトアレンジに近い価格がとられていると見るべきである。
 そして今回、当方はツアーとの比較をするべく、前回の基準にしたホテルに3泊し、Sクラスのレンタカーの入った3泊4日プランを検索。当方の出発予定日である2/16発の価格・・・25700円を確認する。
 ところがここにも落とし穴がまっていた。レンタカーにつき物の「免責保障」・・・言ってみれば任意保険に当たる掛け捨てのもの・・・が含まれていないのだ。4日分は1575/日なので6300円。完全基本便で、ほぼ1日分使えないのにこの金額はぶっちゃけ大きい。

 そう思って今度はレンタカーの最安値を検索すべく、「沖縄ツアーランド」でのレンタカー会社の比較検討を始める。
 そうすると出てくる出て来る。軽自動車なら4日間なら10000円かからない、しかも免責付き!!今回はドライブもするだろうということで、リッターカークラスに照準をあてる。もっと保障が充実している、NOCまでもカバーしているプランを発見。4日12000円を仮押さえする。

 そして注目の航空機の便予約。行きを朝便、帰りを夜便、の最大滞留可能なプランで設定。そうなるとフライトアレンジ額は13000円になる。ツアーの価格は、結局、25700+13000+(1575×4)=45000円と言う見積もりだ。
 他方、個別予約でチャレンジしてみる。記事を書いている段階では、2/16 591便の価格は9900円、2/19 598便は8900円で往復18800円。レンタカー12000円を入れて30800円になる。そして、ツアーランドの特典でもある「沖縄金券」としての10パーセントキャッシュバックを利用すべく、ホテルも一泊分のみ予約。こちらはなんと、20%キャッシュバックのプランを見つけたのでそれを利用。金券分を値引きと解釈して、なんと32900円でツアーが完成した(支払い総額は35000円/ただしツアーと違い1泊しか宿は押さえていない)。
 同一宿に泊まらざるを得ない=同じポイントで挙行する為移動距離が多くなると言うハンデも少々嫌っていたので一泊はホテルで休息して、残りはゲストハウスか、最悪レンタカー車内か、とまで計算はしていたのだが、ここまで乖離があるとは思っても見なかった。
 いずれにせよ、1万円以上ツアーと違う結果が出せたのは、ひとえにフライトアレンジによるところが大きい。仮に半額なら四万円台前半であり、宿3連泊があっても安く感じてしまうところだろう。ただ基本便が異様に安く設定されすぎているのでは、と思わなくもない。朝便は昼一沖縄で動きたいと思う人にはうってつけであり、そこに付け込んでいることは確か。夜帰宅便も理由は同等である。
 結果的に今回はすべてを個人予約で対応し、一部キャッシュバックと言う特典も利用しながら最安値に挑んだわけだが、意外にいい価格が出てしまった。ツアーは万能、と言う思い込みは少し改めないといけなくなってきたようである。

 <今回の結論>
 1.予定を大幅に早く組めるのならば、割引航空券を優先的に組み込み、あえてフライトアレンジに頼るツアーにする必要はない
 2.表面的な安値の裏に隠れる、追加料金の存在を無視してはいけない。
 3.「もっと安くで行けるかも」と言う探究心を持って検索すれば意外と出てくるものである。