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はしがき
「君の名は。」とは?
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「君の名は。」とは?
一言で言ってしまうと、男女二人のラブストーリーということになってしまうのだが、そこに今までの映像作品でもあった、ハプニングの一つである「男女のスワッピング(入れ替わり)」を潜り込ませつつ、二人がとある歴史の事実に抗おうとする姿を描いたものということができる。
物語の主人公は、東京に住む普通の男子高校生の立花瀧(演:神木隆之介)と、飛騨地方の架空の町・糸守に住む神職の娘でもある高校生・宮水三葉(演:上白石萌音)の二人である。
ある日突然、別人の精神が入ってきて、困惑する二人。瀧の体には三葉が、三葉には瀧の精神が憑依する。お互いを知らない同志のこの突然の入れ替わり。それでも二人は、入れ替わりを「夢の中の出来事」という解釈から、必然性を見出し、お互いをいい方向に向かわせるように仕向けていく。
10月。ご神体を訪問することになった瀧の入った三葉は、三葉の作った「口噛み酒」を奉納する。その帰路、突然のように「夢を見とるな」と問いかけられ、精神が突然現在に着地する。しかも三葉の計略で好意を持っていた奥寺先輩(演:長澤まさみ)とデートする羽目に陥る瀧。ここからストーリーはよどみを蓄え始める。
突然途絶えた入れ替わり。記憶から飛騨の糸守を探し当てた瀧が目にしたのは、隕石落下で荒廃してしまった糸守の姿だった。ここでようやく三葉の住んでいた町に、三葉の身に何かが起こったと悟る瀧。
歴史をさかのぼることで三葉の死を回避しようとする瀧は、「口噛み酒」の力を使おうと画策する。そしてそれは成功し、隕石落下日当日の三葉に瀧は入り込む。だが、遅々として進まない避難計画。実の父であり、町長でもあったトシキ(演:てらそままさき)には拒絶されてしまう。しかも、このままでは三葉の死で精神としての瀧も死亡してしまう恐れも出てくる。思案した瀧の入った三葉は、ご神体に居るであろう、三葉の入った瀧に遭遇するべくご神体に向かう。
その途上、瀧の精神が三葉の記憶を手繰り寄せる。2013年…昨日、三葉は上京し、"中学生の"瀧と出会っていたのだった。そしてその時に渡された組紐。すべてを理解した瀧の精神は三葉を想って涙にくれる。
一方、瀧の体になっている三葉も、異変を感じ取りしゃがみ込む。だが、瀧の入った三葉の叫び声で我に返る。とはいえ、二人には「3年」のタイムラグが存在する。ご神体に合いまみえた二人。彼らは出会い、お互いをとりもどし、事態を回避できるのか…
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