第18回  クライマックスは「暗い・マックス」
 
 セリーグの日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズ第1ステージが終わり、2勝した中日ドラゴンズが、首位通過の巨人との進出権争いに名乗りを上げた。
 今ゲームセットの瞬間を見届け、今年の阪神タイガースの戦いぶりは、なんだったのか、と考えさせられることしきりである。首位を独走状態で走りながら巨人にうっちゃられ、クライマックスではよもやの藤川が、ウッズに決勝打を打たれて引導を渡されるファンにとっても後味の悪すぎる結末。よく10/19に一勝していたものである(勝っていなければ、岡田監督は、ポストシーズン1勝もしたことのない監督ということになってしまうところだった)。
 
 まあ、2位になった時点で阪神には日本一を争う資格はないと思っていた。なんとなれば、13ゲーム差をひっくり返されてしまったチームが、クライマックスシリーズを勝ち残れるとは思っていないからである。それにしても岡田監督は、詰めが甘いというか、本番に弱いというか・・・。
 これが結果であり、勝負の世界の現実である。ただ、去年と違って、来年に向けた展望が何一つ開けないような気がして仕方ない。そういう意味での「暗い」ムード「マックス」なのだ。阪神がまたもとの弱小チームに戻らないことを願うばかりである。
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