第12回  お粗末民主VS死守自民の対決
 09.7.31、遅れていた自民党のマニフェストが公開、すべての政党の政権公約が出揃った(政権取れるわけのない弱小政党も公約出してますが、政権取れないので、こいつらの言っていることは全く無視してかまわない)。

 ところがあれだけ自民党党首にぶれまくっているを連呼した民主党の内部がぶれ始めているのだ。先に公表した政権公約集が「正式なマニフェストではない」と代表が暴露。後になって岡田幹事長が訂正に回るなど、やっていることがお粗末なのだ。
 その民主党のマニフェストなのだが、言われているように財源の明示がない。「政権とったことないし」「政府の財布握ったら考えます」といった趣旨の発言ばかり。挙句の果てには政府閣僚からの突っ込みに「言われる筋合いはない」と逆切れ。とんでもない話である。お金のことは税金や今後の生活に直結するだけに、「国民の生活が第一」というのなら、どういう趣旨のお金を使うのかを説明できないことには話にならない。もっとも、自身や小沢氏の金の話に関してもお口にチャックで、ますますこの人たちが政権取ったらどんなことになるのかと不安ばかりが増幅してしまっている。

 対する自民党は、背水の陣で望む覚悟ができている内容に見て取れた。無意味なばら撒きは最小限に抑え、安保や福祉、安全保障面では、やはり「一日の長」がある。当然、これまでの日米安保路線の堅持と、周辺各国との対等外交を念頭に置いたものである。逆を言うと、自民党が論点にしているのは、生活に直結しない「国家観」や「安全保障」といった、「飯の種にならない」事で、耳障りのいい(結構なばら撒き)民主党の公約のほうが優勢に映るのは仕方のないことである。

 とは言うものの、これまで自民党を攻撃しまくっていたマスコミも、流石に民主のマニフェストをめぐるごたごたに、ぶれている党内など、ニュースにせざるを得ない状態。勿論自民に追い風が吹いているわけではないが、国の将来を考えられる人がどれだけ自民党に投票できるかで変わってくると思う。さて、いよいよ残り1ヶ月。民主政権が誕生してしまうのか、自民・公明が死守するのか?今まで以上に面白い選挙戦になりそうである。
 

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