第7回 仕分け人になろう!
某政府や民主党は、いわゆる「無駄排除/撲滅」を掲げて、「事業仕分け」なる、絶好のパフォーマンスを取り入れ、そこそこに効果もあったといわれている。
しかし、所詮結果は「そこそこ」であり、そして、そこそこしかない結果なので、国の財政を助けるほどの大幅な無駄の発見には至らず、枝葉末節的な、「コンだけやりました」という、本当のコストパフォーマンスが得られたのかどうか、疑問視される結末となった。
例えば、スーパーコンピュータ開発の部署と仕分け人とのくだりで、「一番にこだわるのはどうしてか」という、頓珍漢な理由をもって予算縮減が言い渡された(最終的には、大学教授による苦言が呈され、所管である文部科学省によって復活している)のは記憶に新しい。費用対効果が現れにくい、そしてそれでいて、彼ら自身が「無駄遣いだ」と評している部分しか取り扱っていない。だから、本来生活とは関係のないスポーツや最先端技術開発などが槍玉に上がってしまったのだ、と考えるとわかりやすい。要するに、あえて「公開裁判のように」する必要のない、仕分けだったというのが顛末だ。
しかしながら、今の政府を「仕分けたい」と思っている国民は大多数に及んでいると思われる。言を弄して、それこそ、ブーメランよろしく、出発点に逆戻りした普天間基地問題を初めとして、口蹄疫問題、議員たちの不祥事、日米/日中韓の関係、日本を日本でなくさせようとする法案の存在。なんと言っても、無理やり感の漂う、マニフェストの実行と、その不履行。できもしないことを言ってみたものの、できないとわかって、右往左往するだらしない政府。少なくとも、自民党時代には見られない、ふがいない実態がそこにある。
仕分け人は、ある意味、冷徹に事象をわずか1時間あまりの事情聴取で、結審させてしまっている。結論ありき(有罪)で物事を進めているから、簡単に仕分けられるのだ。そして同じことは、議員/政府の仕分けにも当てはまる。そう、我々は「不要だ」と思われる党/政権をとり、政府を任せられない党/これ以上、日本をだめにしてしまう党には票を入れなければいいのである。我々一人ひとりが、正しく情報を見つめ、政治に参加し、その道筋を正す行為は、「投票」しかない。もう、国民は黙っていないと思う。そして、次の参議院選挙で、国民の民意が正しく反映されるはずである。そのためには、一人でも多くの、国を憂える「仕分け人」が必要である。
某タバコ会社のコピー 「あなたが気づけば、マナーは変わる」になぞらえて、当方は、今回の選挙のコピーを考えた。
「あなたが気づけば、日本は変わる」
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