第1回  引いていただく手立て
 
 2011年がスタートした。しかし、スタート早々、感じの悪い数字が菅政権を直撃した。それも、いわゆる「本当の意味」での世論調査とも言うべき視聴率と言う数字である。

 事の発端は、菅総理が、満を持して、テレビ朝日系列の「報道ステーション」に40分強生出演したことである。本来であれば報道ステーションは、どんなに悪くても10%台はキープし、平均は13パーセント程度だというのである。局側も、ここで、菅氏の偽らざる気持ちを吐露してもらって、支持率アップ/視聴率アップにつなげたいという、涙ぐましい支援に乗り出したと見ても差し支えない。ところが、この日記録した視聴率は、なんと、6.9%だったのである。支持率アップどころか、嫌われ度がむしろクローズアップされてしまうという皮肉を生んでしまったのだ。
 →詳細なデータは、このブログをごらん戴くとよくわかります。正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現 2011.1.7エントリー分
 視聴率が激減したのは、裏番組のせいでも、とてつもない大事件が起こったわけでも、勿論、正月ボケのせいでもない。「菅が出てきた」と言う理由しか見当たらない。そのものズバリ、「菅が出てきたからチャンネルを変えた/テレビを消した」としか考えられないのである。

 もはや、嘘つき/信頼感ゼロの総理の言うことなど、だれも聞く耳持たないということの表れである。本来であれば、「ああ、俺ってだめなのかなぁ」となって、やめてしまうのが常道なのだが、この人はやはり、ルーピーの後継者。言うことが違う。
 「私のような”変わり種”がなった総理大臣ですから、徹底的にやってみようと思う。つまり、自分の気持ちが萎えることで『やーめた』ということはしない
 (インターネット番組中での発言)

 確か、支持率が1パーセントになってもやめない、と公言していた菅首相。さすが、といいたいところなのだが、こんなことでは国内はもとより、諸外国が、「バ菅が、またおもろいこというとるで」と、嘲笑を浴びせかけるのは目に見えている。国民に支持されない宰相が、いすにしがみついたところで、石もて追われるのは歴史が証明している。
 先代・ルーピー氏は、党の総会で、「私も身を引きますが」ではじまる、一世一代の大演説をぶち、それを持って国民への別れの挨拶とした。記者会見を開かずして職を辞した後継の「変わり種」に、「身を引いていただく」方法は、やはり、国民の怒りと、政治家達の反乱−−内閣不信任案の上程−−しかないように思う。改造と言う小手先で延命を図ったところで、死に体・菅政権の末路はすぐそこまで来ている。

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