第27回 2位でいいのなら、なぜ喜ぶ?
口は災いの門、ということはすでに何度と無く述べてきた。増してや、時の権力の象徴でもある大臣や閣僚のひとことというのは重みもある反面、そのひとことで取り返しの付かない状況を生み出すことも元復興担当大臣の一件からも明らかである。
自分が言ったことと、結果の整合性が取れていない・・・。今、そんな自己矛盾にとらわれてしまっている「仕分けの女王」が今回のターゲットだ。
女子サッカー日本代表の、まさに歴史に残る優勝で沸き立つ中、この元・せつでんけいはつたんとうだいじんで、現在首相補佐官についているお偉い方が、この優勝を祝福してしまったためにツイッターが炎上してしまったというのである。
無理もない。政権交代を果たし、勢い込んで自民党時代の無駄を見つけると言い放って行った、日本版文化大革命とも言える、「事業仕分け」。スーパーコンピュータの予算に関連して、「2位ではダメなんですか」などと、公然と首位を取ることが悪/無駄とテレビの前で宣言してしまったのだから、首位・優勝を喜ぶのは明らかにおかしい話である。もちろん、スポーツがらみの予算も仕分け対象になったのだから、矛先が向かうのは当然のことだった。その前にも、衛星・はやぶさの偉業や、当のスパコンの世界一位奪取についても、もごもごとした歯切れの悪い弁明に終始している。
→仕分け当時の証拠映像。結果ありきなのがよくわかる。
国籍云々を言いたくないし「差別だ」とねじ込まれるやも知れないが、帰化して日本国籍を持っていたとしても、生粋の日本人でない人がこういう発言をすると、国を貶めようとしているのではないか、とさえ思っていた。すでに一般市民の中でヒール役になってしまっている人間が偽善者を装ったとしても、好意的に受け取れるはずがない。炎上もむべなるかな、である。
役立たずの上に、口を開けば過去の自分の発言と整合性の取れない発言ばかり・・・。某首相の「補佐」がこれで出来るのだから、本当に権力というものは恐ろしい。
「2位」でいいといっているのだから、とっととその座を明け渡し、万年野党でい続けるほうが、あの党にとっては居心地のいいはずなのだが、それがいやというのはどういうことなのだろうか?そして、次の選挙では堂々と「2位」を目指してもらいたいものである。
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