第10回 根っからの「日本人」来日!
今年も、あの「テキサス親父」こと、トニー・マラーノ氏が日本にやってきた。
実は日本に向かう直前に、時差も何のその、USTREAMでの生放送なども精力的に行っている。ちょっとした有名人になりつつある。とはいえ、動画の内容はほとんど「親日」と「反中」「反エコテロリスト」で、勿論国内の政治状況も槍玉に時々挙げている。それでファンが付き、ここまでの地位にいけるのだから、ちょっと昔の、それこそ動画共有サイトの存在がないころだと、特に海を隔てた日本人に絶大なファンができることなど想像もつかない。まさにネットが生んだにわか芸能人といったところである。
前回の来日の際には、一瞥しかできなかったわけだが、今回は予定がかなり前からわかっていたこともあり、万全の体制で臨んだ。
中でも印象に残ったのは、彼が講演で述べた一節。「お前、どうしてそんなに日本のことが好きなんだい?」と友人に聞かれたときの事。「そりゃぁ、俺が日本人だからじゃねーの?w」と真顔で答えたようなのだ(当方の意訳もたぶんに入ってます)。ここはうそかホントかわからないけれど、ホテルで「パスポートを拝見」といわれたとき、「俺日本人なのになんでパスポート見せなきゃいかんの?」と内心思っていたそうなのである。
しかし、そのバックボーンはほかにもあって、彼の父親も先の大戦で出兵し、日本軍と戦ったそうなのだが、「敵」「憎むべき相手」といった感情は起こさなかったばかりか、「尊敬すべき軍人」という見方をしていたというのだ。彼のいとこなどの親戚も16人出征したのだが、日本を悪く言う人は一人もいなかったそうだ。
彼が日本を特に好いているのは、やはり国民性に打たれた部分が大きいからではないだろうか?そういえば、ほかのアジア人のようになりたいという声はあまり聞かない。せいぜい聞かれて台湾人か。
今トニー氏のマイブームは「日本文化に深く触れること」のようだ。先日、無償ながら、武者兜(レプリカながら、本物そっくりでめちゃくちゃお気に入りになっている)を送られてきていたのだが、これが契機になったのか、今回の旅行では、刀鍛冶の現場視察や大好きなチョコレート工場の見学(いずれも予約取れず)、京都観光も組まれているそうだ。日本人よりよっぽど日本人らしい(ずんぐりむっくりで、身長のある英米人特有の体型を想像してはならないw)彼の動向からまさに目が離せない。
→東京講演は4/22(日)。なんと、保守の論客・西村幸祐氏も特別出演されるそうである。二人の対談は、それこそ必見。当日券もあるそうなので興味のある方は行って見られては?詳細はこちら
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