第15回  為政者の品格
 
 民主党、とか言う「政党ごっこ」をして遊んでいるひよっこ議員たちの巣窟が政権を握って、早3年になる。ひよっこ議員たちの親玉、である汚沢氏(無罪になってもこの書き方のほうがしっくり来るのは、彼の人徳のなせる業であろうw)と、どぜう総理が、「ゾンビ」輿石氏を交えて会談した、と言うのである。もちろん内容は「消費税増税法案」に関する意見のすり合わせ。しかし、この会談が「いい結果=融和」をもたらす、という超の付く楽観的な結末をもたらすと言う論調で書いたマスコミが皆無だったことからかんがえても、「やってもやらなくても結局一緒/「アリバイ作り」であったとするのが妥当な見方であろう。

 そして、どぜう氏の前任と言えば、「お遍路」でおなじみの「あの方」である。本当はこのコーナーで登場させたくない政治家の中の一人でもあるのだが、今回は否が応でも出てきてもらわなくてはならない。
 それは、国会が主催する「福島原発の事故調査委員会」に参考人として呼ばれたからである。当時の政治の無策/むちゃくちゃ振りを証言してもらうためにでてきてもらったわけなのだが、結果的には、自己弁護に終始するばかりで、いまさらながらがっかりしてしまったのである。

 たとえば、東日本大震災前に、浜岡原発を舞台に行われた訓練にも出ていたにもかかわらず、そして、何もかもを指揮する立場に居たにもかかわらず、「要するに訓練には形だけ出て、要するに、自分の責任は自覚しなかったってことを」(青山繁晴氏の発言)のうのうと恥じずに、そういう意味では「正直に」(たぶん、恥であるとか、不明であったと反省している様子がないことからも・・・)発言したのである。
 そんな人が突然のように、被災して危急存亡のがけっぷちにあった福島原発に視察に行ったとして、何ができるというのだろうか?結果的に、彼が向かっていろいろやっている時間帯には実質的な作業はとまったままになってしまい、それが事態を悪化させた可能性すらあるのだ。

 もちろん、手順も何もすっ飛ばして現地を見たいと言い出す、あるいは東電本店に乗り込んで、ヒーローよろしく、叱咤激励したと思い込んでいるのだが、実は頭に血が上って叱責したことも忘れている、極めつけは、原子力緊急事態宣言を出すのが遅くなってしまったことについても「支障はなかったよ」と大見得を切る有様。本当に「自分大好き」で他人様のことなんかお構いなし。こういう人がいる政党を選び、こういう人がトップに立つことを想定していなかった多くの国民は、二度同じ政党を選ぶことのないようにしていただきたいものである。
 

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