第16回  そうか、テロリストだモンなw
 
 この間日本にやってきたテキサス親父ことトニー・マラーノ氏は、日本の話題を書くことと同時にご自身のライフワークにしているのが、シーシェパードがらみの欺瞞に満ちた彼らの行動と、所詮は集金詐欺でしかない行動にカウンターを当て続けていることである。
 もし、この団体が完全に消滅してしまったら、彼の動画を作る意欲が半減してしまうのではないか、と気をもむくらい、彼らの一挙手一投足には即座に反応しているのである。

 さて、またしても3月にこの一味がいろいろと妨害するために、和歌山の太地町に向かったそうだ。ところが、今回は様子が違ったのである。
 「チーム関西」というグループによる、罵声を浴び、恐ろしくなった彼らは警官を呼びつける騒ぎになったのである。その様子が動画として、チーム関西側によってアップされ、その一部を親父殿も使って解説なさっている。
 →字幕【テキサス親父】大阪ではシーシェパードをネタに大爆笑の渦

 さて、動画を見られて、一応いろいろとご意見はあるであろう。「何だ、このいかれた日本人は」「ヤク○じゃねぇの?」「日本を貶めている」うんぬんかんぬん・・・・。
 だが、対照的に、この動画をみられて「ああ、こいつらのやっていることはより陰湿だな」と思わない人はいないであろう。
 →シーシェパードが行った、執拗な嫌がらせ動画(2010年に撮影)。こっちのほうが正直頭にくるはずです。

 最初に紹介した動画だけを見れば、日本人の程度の低いやつが外人をいじめている、という風に捉えがちだが、2本目を見た後に考え方は変わるはずである。彼らは同じ穴の狢であり、一方では攻撃してこないことをいいことに散々の罵詈雑言を浴びせかけて日本文化を貶め、その一方で、かなわないと見るや警察沙汰にして逃げ帰る。ここまで性根の座っていない環境保護団体が、「正義面」していることのほうが間違っている。
 そもそも、彼らシー・シェパードは、「エコ・テロリスト」である。エコロジーや環境保護/特定の動物愛護が絶対であり、豊富な、寄付を前提とした資金源を元に世界各国に火種を撒き散らしている。鯨やイルカを守るためなら何をやっても許されるとばかりに、捕鯨船団への執拗な嫌がらせや捕鯨基地になっている都市でのさまざまな活動を動画にして「自分たちは間違っていない」とばかりに番組を作り、そしてその意見に賛同した人々の寄付を糧に生活しているのである。
 そして、彼らは、より危険度の少ない土地でしか活動しない。反撃を恐れるからである。たとえば中国では、ふかひれ採取のためだけにサメが捕獲されている。もちろんほかの部位はまったく使わない。この方がよっぽど、生物に対する冒涜だと思うのだが、中国で活動しているという話は聞かない。本当に一本筋の通った環境保護団体ではないということが、このことだけでもよくわかる。

 日本語のわかるわれわれからすると、一本目の動画は、確かに気分のいいものではない。だが、2本目の動画の執拗さぶりには、正直反吐が出る。2本目の動画に対する返礼として、1本目を見るならば、なんとはなくすっきりする部分だと思う。
 テロリストにはテロリストらしい対応をすべき・・・。何でもかんでも『日本らしいおしとやかさ』を出せばいいというものではない、と言うことを知らしめる動画として紹介しておく。

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