第37回  来年こそは!
 
 実は、このコーナーの年内の締めを今まで読み返してみたのだが(10大ニュース、はっぴょーの一つ前の記事)、恐るべきことに、いいねたが一つも見られていないのだ。
 去年は従軍慰安婦の銅像が立てられた件、2010年はややましなネタだった(日本鬼子のキャラ化)ものの、元をただせば中国の日本蔑視があげられる。2009年はふがいない野党・自民党に関して、2008年はリーマン直後ということもあり、内部留保がありながらの企業体質の不可思議さを書いている。

 このコーナーの趣旨はというと、基本的に「気になったニュースを拾ってくる」ことを中心にやってきた手前、どうしても「書きたい」と思えるような題材に出会わないと筆が進まないという事態が起こる。
 その意味からすると、突っ込みどころ満載だった今の弱小野党が与党だった時代、書きたいことは毎日のように出てきてしまい、今年も結果的に2011年並みの分量になってしまった(どこぞのどぜう氏がもっと早く辞めるといっていれば、ここまで伸びていなかったか・・・)。

 このこと自体は悪いことではないが、実際、マスコミ仕込のバイアスのかかった情報でこのコーナーを作っていくというのも限界が見られると思っている。特に、自民党が政権を担う来年以降、確実に「行間を読まないと真意が見えない」事態が訪れることは間違いない(すでに、一時「小沢新聞」と化していた夕刊タブロイド紙は生き生きとした紙面になり、颯爽と自民批判を始めている。当然ほかの新聞も似たり寄ったりであり、「社是」とまで掲げて追い落としを図る某新聞社が今後どうでてくるか見ものである)。

 すでに尖閣への公務員派遣や「竹島の日」の政府主催式典がちょっと実現厳しいといったことでバッシングが始まっており、一部の保守層もそれに加わるような勢いである。確かに自民を選んでいなかったあの3年3ヶ月前は政府・与党がなにをしてもむかつくことばかりだったが、いざ「託した党が政権を行使する」のだから黙ってみていればいいのだ。性急に結果を求めるのは論外でありそんなに批判が楽しいのか、と思ってしまっている。
 そういう、「こまけぇこと」ばかりにとらわれない大局観を持った視点から、政治を見るべきであり、来年は、自身でもいろいろと情報を取りに行きたいとも思っている。

 さて、次回は「今年の10大ニュース」である。今年はどんなことが入ってくるのか、楽しみである。

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