第7回 TPPはプラス?マイナス?
3月15日に、安倍首相が、「TPP交渉参加を決めた」という記者会見が開かれただけで、世間の見方はそれこそ議論百出、賛成も反対もいろいろある、といったところである。
当方が、この記事を作成している段階で、「賛成派」「反対派」のブログはこれだけある。
・賛成派<交渉参加は○/条約締結は×という対応を望んでいる意見もこちらに入れた>
愛国画報 from L.A(youkan氏/珍しい全面賛成派)
MGRブログ 〜はい、ネトウヨ参謀本部です〜
夕刻の備忘録
・反対派
保守ニュースブログiza水と緑の日本(TPPのみ反対でほかの安倍政権施策については○)
神さびる国、わが日本
右翼/愛国系のブログ5つを取り上げただけでも(記事作成が追いついていないところも多く、今後どちらの意見も増えていくだろう)、意見が真っ二つに分かれている。
では、当方の意見はどうなのか?ほぼ同意見なのが「MGRブログ」主宰の真人氏のブログである。
→TPP交渉には参加した方がいいかもね(2013.3.4エントリー分)
あまりに噛んで含めるようにブログでは詳説していただいているので、当方からはひとことで。「このご時勢に、「うちだけ交渉に参加しません」は孤立化を招きかねない。アメリカとしても「日本をテーブルにつかせる」ことが主目的なのだから、取り敢えずの言いつくろいで交渉に前向きな流れを作って日本に参加はさせて、国益を蹂躙しようとするに決まっている。ここで「だが、断る!(キリッ)」といい切れたら、安倍氏は漢」<あ、ひとことで収まってないやww>といえると思う。
日米首脳会談でも議論になったTPP。想定問答では、アメリカが強硬に出てくると見越して「だったらお断り」とするはずだった交渉に、アメリカが柔軟な態度を見せたので「顔を立てておくか」という大人の対応をしていること、つまり「交渉に顔だけは出す」と合意していたであろうことはここまでの流れから、間違いなかろう。
反対派が「この一件で安倍自民党支持から離れる」なんて、脊椎反射しているようでは、安定政権など望むべくもない。外交上のスタンスであることぐらい、理解しとかないと、本当の「グローバル化」なんて夢のまた夢、ガラパゴス化がよりいっそう進んでしまうことになりかねない。
くどいようだが「交渉開始→参入決定」の片道切符ではない。電車で言えば、まだ駅に来て入場券を買った段階であり、電車に乗ることをどうしようか迷っている段階である。そもそもホームにも上がっていないのである。確かに記者会見の模様を見ている限りでは「電車に乗る気満々」に感じられるだけに、「これで日本\(^o^)/オワタ」と勘違いする向きがあることも理解はしている。ただ、メリットだけが声高に言われていることには、若干危惧を禁じえない。
それでも、記者会見の結びのひとことを読む限り、「取り敢えずは、任せてみっか」と当方も胸をなでおろしたのは言うまでもない。
『本日、私が決断したのは交渉への参加にすぎません。まさに入り口に立ったにすぎないのであります。
国益をかけた交渉はこれからです。私はお約束をします。日本の主権は断固として守り、交渉を通じて国益を踏まえて最善の道を実現します。私からは以上であります』
(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/638493/より抜粋)
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