第23回   非業の死で済ませるべきか

 トルコで二人の女子大学生が襲われ、一人が死亡した事件は、紆余曲折があったりしたが(前科17犯の男の誤認逮捕など)、一応警察は犯人を捕らえることに成功。最低限の解決を見た。
 親日国で知られるトルコでのこの凶行。殺されてしまった本人は勿論、襲われたものの命永らえた彼女にしたところで、ここで襲われるとは思っても見なかっただろうし、こんな結末が訪れるとは想定外だったに違いない。

 しかし「これが現実」なのである。
 日本ですら、あまりニュースにはならないが、強姦目的の侵入事案や強制わいせつなどは、こういった国々ではニュースにすることすらはばかられるほどの発生率があるのだろう。現に、「こいつだ」と目星を付けられて誤認逮捕された男性は前科17犯。日常茶飯事の出来事にたまたま日本人が選ばれてしまっただけのことであり、ことさらに記事にする内容でもないと今まで過ごしてきた。

 ただ、おもしろいことが周辺取材で分かってきた。こういうあたり、最近のネット住民の情報収集力には頭が下がる。
 殺されてしまった彼女のほうは、典型的、とまでは行かないものの、ちょっぴり左翼思想にかぶれている面持ちが感じられ、自民が勝ち、運営がまともになっているはずの日本を指して、「変な国」という内容のツイートをリツイートしているところがある、ちょっと「残念」な学生であったようだ。
 →おなじみcoffeeさんのブログで詳細が分かります。
 
 殺されることと、自信の思想信条がリンクしているとは思えない。しかし結果的に「日本人だから安全だ」という一種のお花畑的な・・・ここまで卑下するのもかわいそうなので、楽観的な、としておくか・・・思想でもって旅行していたのだとすると、きわめて国際感覚が欠如しているといわざるを得ない。本人は「世界の架け橋」的なことをしたがっていたようだが、実際に親日国で殺されるというとてつもない皮肉を提示して終わっている。

 これが現実であり、世界の実体である。親日国ですら日本人は殺されてしまう。まして、反日が国是である国家にあえて行きたがる人たちが後を絶たないのだという。100%の確率なら渡航禁止や危険情報のひとつも出るだろうが、表立って数字にならないのか、又、本来の数字を隠しているのか・・・、こういったことは一向に聞かない。レイプされないまでもぼったくられ、不潔なものを食わされる・・・。それでも韓流とやらがいいらしい。
 トルコと日本の間に起こってしまった不幸な出来事。しかし、こういった事案は、よりかの国で起こりえる可能性を秘めている。そのとき日本は彼等がする謝罪を受け入れることが出来るのだろうか・・・。
<補足>coffeeさんの記事の中には、他の善良なトルコ国民が、わが事のように謝罪している写真が見て取れる。日本で外人が殺されたとしてもここまで相手国に謝罪する風景は見たことがない。


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