第 2回  議員もしゃべらずば撃たれまい

  丸山議員のオバマ大統領に対する発言が、ここにきて人種差別の様相が高まってしまって、当の議員が発言を撤回する騒ぎにまで発展してしまった。
   もちろん、話している”全文”を読めば、比喩表現であり、また、侮蔑・差別意識が全くないこともうかがい知れるし、むしろ、「アメリカってこんなに進んでいる」といったことを言いたいがばっかりに「オバマ氏は奴隷の子孫」と言ってしまったわけである。
   とはいうものの、うまく切り取られてしまい「人種差別発言」にすり替えられてしまう、まさにマスゴミ・マジックにしてやられたのである。この手の「切り取り発言捏造」は、以前の「産む機械発言」や「金目発言」など不思議と与党側の議員や大臣のものが多く存在する。→おなじみ、coffeeさんのブログでもこの問題を取り上げている
   結局は、当たり障りのないことを言わないと、こうやって挙げ足を取られる、ということになるわけであり、正論が自身を窮地に追い込むとは、発言した丸山氏本人も思わなかっただろう。
   もちろん公人には公人としての発言規範というものが存在する。言っていいことと悪いことの区別ということになるが、私はその部分では、丸山氏が配慮を欠いたとみている。早い話が「マスコミに良いように利用されるような答弁はすべきではなかった」ということだ。
 
  雉も鳴かずば撃たれまい、とは、下手に居場所を知らせて猟師に気づかせるような真似をしてしまうことのたとえだが、舌禍を知らぬはずのない議員であっても、こんなことになってしまうのである。さすがに、これで辞めてしまうのはお門違いだし、野党の「辞職勧告」も勘違い過ぎる。人種差別どうこうを言うのなら、優遇され過ぎの在日特権とやらを廃絶する方向にもっていく方が国会議員としてやるべきことではないか、と思うのだが、世の野党諸兄はどのようにお考えだろうか?

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