銀河漂流 バイファム 概論

  0.はしがき
 このアニメーションは、昭和58年10月21日〜59年9月8日、合計46回(23時間分)にわたって放送された作品である(基礎データは別項参照)。
 平成時代の今のように、短期間で終わってしまうアニメーションが林立した時代ではなく、かといって、「作れば視聴率が稼げる」という時代のほぼ終わり時期でもあった。事実、このアニメーションには打ち切りの危機が存在していたし、当時珍しかった枠移動も経験している(金曜夜→土曜夕方・この枠移動が一切ないと当方は信じきっており、今回wikipediaを精査して初めて気がついた。一部文言や放送期間等を修正しなくてはならず、それについてはweb公表から実に2年余りも修正せず放置していたことになり、恥ずかしい限りである)。

 さて、今回、あまたのアニメーションがある中で、私がこの作品を論文の対象にした理由は、以下の通りである。
  ・全放送回がビデオ録画されていること(注)
  ・物語が完結しており、打ち切られていないこと
  ・46回という、手頃な回数であること。
  ・感動できるシーンが多く、作品の完成度が高いこと。
 (注)スタッフについては100%把握できない。ストーリー的な部分での欠落は一度もない。

 なお、当方の解析スタンスを述べておく。
 @テレビアニメーション「のみ」を解析対象にする。
  小説や、原作設定集などの資料も存在しているようだが、入手不可能のため、現存目の前にある映像のみを利用する。
 A文字記述のない地名/機体名などは「聞こえたまま」を記述している。
  これについては、これまで、文字情報がなくwikiの存在そのものにも言及していなかったことが原因しているのだが、実際の設定されている文言/記述にそろえる必要性が出てきていることや、資料となるwikipediaの存在が無視できなくなっているため、2011/6月をめどに、全面的な改修/加筆・修正を加えることを決断した。
 B原作や設定などと異なる解析をしていることもありえる。
  わずか1話しか絡んでいないラレドに関しては、自分でも驚くくらい矛盾している点が噴出してしまい、逆にどこかに正解はないものか、と思ったくらいである。それを知らない(私の情報収集レベルでは知ることは不可能)以上、画面で考えうる可能性を論ずることになる。
 
 
 ○内容
 @全放送回 解説
  1話〜46話まで、約500〜1000字程度の解説文を作成する。各放送回ごとに記述すると、ページ数が膨大になるので、♯1〜9程度にくくりを入れた。
 Aストーリー中の矛盾点など
  「それはおかしいンとちゃうン?」「そんなやつおらんぞぉ」的な項目が見つかったり、「ここはどう考えても譲れない」といった、納得のいかない部分がでたときに別個に取りまとめる。わかりやすく、放送回のくくりと同一にしてある。
  「徹底解析!重箱の隅」というタイトルで記述している。また、ここには放送回解説ページよりリンクが張られることがしばしばありそうである。
 B事象 考察
  矛盾点のうち、より深い掘り下げが必要な項目や、登場人物のキャラクター分析など、より「論文的な」内容。代表例として、人物考察にラレドとバーツをあげてある。
 Cバイファム名場面/名ゼリフ集
  以下はコラムである。この作品ならではの名シーン/感動の一言などが盛りだくさん。
 D私的ランキング・放送回ベスト10
 E登場人物・一挙紹介
 Fもうひとつの「バイファム」−−−バイファム13について
 Gこのアニメが遊技機モチーフ化される可能性

 基礎データ:(オープニング・エンディングクレジットより記載。正確を期するにはwikipediaを参照されたし)
 原案     矢立  肇   富野 由悠季
 原作     神田 武幸   星山 博之
 キャラデザ  芦田 豊雄
 メカデザ   大河原 邦男
 音楽     渡辺 俊幸
 美術監督   水谷 利春
 音響監督   太田 克己
 製作  毎日放送/日本サンライズ
 出演  難波 克弘  鳥海 勝美  竹村  拓  笠原 弘子  富永 みーな
     菊地 英博  千々松幸子  秋山 るな  羽村 京子  滝沢 久美子
     野沢 雅子  原 えりこ  佐々木 るん
     富田 耕生  緒方 賢一//笹岡 繁蔵  堀内 賢雄  
     小室 正幸  速水  奨  小野 健一  大山 高男  佐久間なつみ

 監督     神田 武幸

放送曜日/時間
     毎週金曜 夜7:00〜  24回目からは毎週土曜午後5時〜
 放送期間
  1983.10.21〜1984.9.8 46回

 なお、当方は、Wikipediaについては、「補足的」に資料として利用してはいる(放送時間や放送期間等、基礎的なデータ部分)が、これら情報が「客観的」なものに対して、当概論は筆者の主観的/独善的内容も一部に含まれていることを申し添えておく。
 参考資料:wikipediaの当該アニメーションページ