一刀彫 小林 宏壽
一刀彫 羽 衣 三代 宏壽 遺作
■ 代表者 四代 小林宏壽 (淳浩)
■ 歴 史
保延二年の始まりと云われる春日大社若宮祭はおん祭りとも云われ、後年になり飾り物として
木彫を使用されたことが一刀彫の淵源と云われております。
鎌倉時代には能楽の隆盛を見、これを題材にした彫物は禁裏の御用に、又は 信長、秀吉、家康の
時代には数々のエピソードを残しております。
近代は一刀の正気のもとに彫り上げる彫法から一刀彫と云われて、岩絵具や金銀箔粉を使用した
豪華な木彫は、能楽や舞楽等、或いは雛人形や五月人形等の節句物、又は茶道具の香合や十二支の
えとを始めとする動物等々として広く知られる様になりました。
徳川末期より明治に活躍した作家 森川杜園は斯界最高の師と仰がれ、その作品は一刀彫を
芸術の地位にまで高めました。
■ 備 考
我が家は、初代 小林米松(1870年 明治3年〜1936年 昭和11年)が一刀彫の小物から始め、
二代 小林宏寿 米光(1904年 明治37年〜1990年 平成2年)は、昭和52年11月3日 勲六等瑞宝章
受賞の栄誉を賜りました。
三代 小林宏寿 米次(1929年 昭和4年〜2013年 平成24年)は、昭和51年8月6日 東宮御所より
一刀彫 立雛を御買上げ賜わるなど、その作品を御愛顧いただき仕事に励んでおりましたが、
平成24年3月2日 帰らぬ人となりました。
四代 小林宏寿 淳浩(1962年 昭和37年〜)は亡き父の意思を継いで、只今製作に勤しんでおります。
■ 四代 小林宏壽 (淳浩) 作品
■ 三代 小林宏壽 作品
■ 所在地
〒630-8226 奈良市小西町12番地
: 0742-23-4647
近鉄奈良駅から2分の距離です。
行基菩薩噴水前から東向通り商店街を南へ1分の路地を右折、
もしくは、4番出口から小西通り商店街を南へ1分、路地を左折した2件目。
御焼きで有名な「壺音堂」さんのお隣の格子戸のある家です。
この秋、ゆっくりとお掛け頂き作品を御鑑賞いただける展示スペースを開設させて頂きました。