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最近、映画や小説、劇などをみた友人から
「本当に、この表現は現実に即したものなのか?」
という質問をされるようになりました。
実際、「これはリアルやな」と思えるものは
本当に一握りです。
これから、自作の映画や小説、劇などを作られる
方の力になれれば、幸いです。
かなり、私感が入っていますが・・・
拳銃
軍において、拳銃は今まで防御的役割しか負わされていませんでした。
これは、拳銃がライフルなどに比べ扱いにくく
また、取り扱いに習熟するまで時間がかかり、取り扱いが難しい為です。
一般に、拳銃を命中させるのは、素人なら10mも離れれば難しいとされています。
現在、各国のSOG(特殊作戦部隊)では拳銃射撃に力を入れており。
各自が最低でも毎日500発以上の射撃を、最高のインストラクターのもとで行っていますが、
それでも、彼らの有効射程は50m程度と言われています。
しかし、拳銃射撃の有効性は認められており
これを受けて、100m先のケプラー製ヘルメットを貫通可能な
5.7mm×28SS90弾を使用する拳銃も登場しています。
また表現する場合、その登場人物に扱える銃。もしくは十分に現実に合った
表現を行う必要があります。
いくらなんでも、普通の女性がデザートイーグル50AEを連射する
というのは、まさに「映画的表現」となってしまいます。
FBIがまとめた資料によると、警官が負った銃傷の
大半が22口径によるものであったとのことです。
これは、22口径拳銃が隠匿しやすく、また命中させやすい反動の少ない
弾である事があります。
また、ほとんどの銃撃戦が10m以下で行われたという資料もあります。
現在、アメリカでは10発以下のマガジンを官公庁向け以外に
生産する事は禁止されており、民間向けに生産・供給される銃は
すべて10発以下の装弾数になります。
拳銃弾の種類
弾頭(主要なもの)
リード弾・・・射撃用一般弾丸
セミ・ジャケット・ホローポイント弾・・・鉛の弾芯が完全に披甲されておらず、
弾丸が命中後に膨らみ高い人体抑止力をもつ。
フルメタルジャケット弾・・・鉛の弾芯に銅や、スチールの披甲。軍用はこれ。
ジャケッテッド・ホローポイント弾・・・セミ・ジャケット・ホローポイント弾よりも
披甲されている面が少なく、より高い人体抑止力をもつ。
THV弾・・・命中すると先端が内側へ食い込み、負圧によって停止。
体内へ運動エネルギーを放出する。
エクスプローダー弾・・・弾頭部に炸薬と、発火薬が仕込まれており
目標に命中すると炸薬が爆発。
シルバーチップ弾・・・ウインチェスター社の拳銃用弾丸で、
とくに司法機関向けに生産・供給されている。
先端の凹弾頭部にアルミのキャップを被せてあり、命中すると閉じ込められた
空気により弾がひしゃげてより大きい銃傷を負わせる。
グレイザー弾・・・命中すると体内で(半流動体に当たると)キャップが外れ
散弾が飛散する。
スパルタン弾・・・銅とポリマーで形成された弾頭は命中すると
体内で飛散する。
イークアロイ弾・・・アルミ合金の弾にナイロンコーティングが施されており
圧力を高め、弾に大きなエネルギーを与える。
口径一覧(主要なもののみ)
.22short / .22LONG / .22LONG RIFLE / .25ACP(6.35mm×16SR)
.32ACP(7.65mm×17) / .30LUGER(7.62mm×22) / .30MAUSER(7.62mm×25)
.32 S&W WADCUTTER / .32 H&R MAGUNUM / .38 SPECIAL(9mm×29R)
.357MUGNUM(9mm×32.5R) / .380ACP(9mm×17) / 9mmMAKAROV(9mm×18)
9mmPOLICE(9mm×18) / 9mmLUGER(9mm×18) / .38 SUPER AUTO(9mm×23SR) / .41AE IMI
10mm AUTO / .45ACP(11.43mm×23) /.22REMINGTON JET / .30CARBINE(7.62mm×33)
.44 MAGNUM / .44-40 WIN / .45 LONG COLT /.50AE
短機関銃(SMG)
サブマシンガンはそもそも、塹壕戦や市街戦など近距離における
戦闘用に開発された拳銃弾を使用する兵器です。
これは、ライフル弾では貫通力が高すぎ、味方をも傷つけてしまう
危険性が高い為です。
現在、よく米映画などで見られるもっとも有名なものは
MP−5シリーズと呼ばれる、ドイツ製のものです。
これは、命中精度が高く、アクセサリーも装備しやすい為
豊富なバリエーションが作られ、各国の司法・軍などに
供給されています。
SOGでは、拳銃の口径と同じSMGを使用するのが
基本となっており、これが9mmパラベラム弾使用の
拳銃が爆発的にサイドアームに採用された要因であると
考えられます。
ほとんどの国では、フルオート機能つきの銃は基本的に禁止されており
官公庁向け以外はセミオートのみになっています。
狙撃銃
狙撃中はボルトアクション方式と、セミオートマチックに
分ける事が出来ます。
おもに、ボルトアクション方式の方が軍の部隊においては
多用されることが多いようです。
これは、ボルトアクションのほうが信頼性が高く、
命中精度も高い為です。
また、ノーマルのまま使用される事は少なく
バレルやスコープ、機関部、ストックの交換。
トリガーのチューニング、バイポッドの取り付けなど
狙撃システムとして使用されます。
使用される口径は7.62mmNATO弾が主流ですが、
警察・司法機関などには5.56mmNATO弾仕様の狙撃銃も使用される事があります。
また軍・司法機関の一部では12.7mm以上の弾を使用する
アンチマテリアルライフルが、使用される事があります。
これは、ハイジャック時などにコクピットの風防ガラスなどを
貫通して犯人を狙撃する必要がある為です。
また、7.62mm弾仕様のスナイパーライフルなどとは比較にならないくらいの
弾道直進性・貫通力をもつ大口径ライフルは、
装甲車両や軍の拠点などの狙撃に使用されます。
しかし、このようなアンチマテリアルライフルでの
人体への直接の狙撃は人道的でないとされ、国際条約で禁止されています。
突撃銃
現在主流のライフルは主に5.56mm・7.62mmNATO弾や
旧東側の7.62mm×39・5.45mm×39弾が使用されます。
これらの兵器はフルオート・セミオート切り替えが可能で
現在では3点射撃可能のバースト射撃機能がついている
機種が主流です。
ライフルは拳銃に比べ、扱いやすく
一説には、構造が簡単でじょうぶな旧東側のAK47などは、
30分程度の訓練で、素人にも取り扱いが習熟できるそうです。
また使用が簡単な為、紛争中の国々では子どもが使用して
現在問題にもなっています。
拳銃弾にくらべ桁違いに火薬量の多い弾を使用する
ライフルは反動が大きく、非常に命中させにくい物です。
とくに7.62mmNATO弾はフルオート時にコントロールしずらく、
弾自体も5.56mmに比べ重く、携帯しずらいため
今では5.56mmNATO弾に急速にとり変わられつつあります。
しかし、7.62mmNATO弾は5.56mmNATO弾にくらべ風や障害物などの影響を
受ける事がが少なく、また貫通力に優れる為、
未だに一部の部隊では、積極的に使用されています。
また、現在貫通力・初速に優れた5.56mmSS109弾がNATO諸国に採用されつつあります。
散弾銃
ショットガンは拳銃同様に近接戦用ですが
その威力は拳銃とは比較になりません。
鹿猪用のSG弾で15〜40m程度の有効射程があります。
これは、8mmの弾丸が9個はいっています。
ほかにも、遠距離での威力・命中精度を重視した一粒弾(スラッグ弾)や、
より命中精度を重視したBIRスラッグ弾。
徹甲弾や高性能炸薬を充填したHE弾。
ドアのヒンジを飛ばす為のハットンスラッグ弾
他にも暴徒鎮圧用のCSフェレット弾や、ゴム弾があります。
ショットガンやライフルなど火薬量の多い弾を使用する銃は
非常に反動が強く、肩付けをきちんとしないと肩の骨を折る事があります。
以下、作成中。