海兵隊と、海軍の違い



米軍の海軍(NAVY・ネイビー)と海兵隊(Marine Corps・マリンコー)の違いは・・・
海軍はその名の通り海で戦う兵隊です。
もちろん主な兵器は軍艦。大は戦艦・空母から小はカッター(手こぎ船)まで。
海軍は基本的に上陸部隊を持ってません。
もちろん、自衛用や座礁したときに陸戦部隊になれるように
小火器(拳銃〜自動小銃程度)を携帯していたり。(クリムゾンタイド参照)
敵後方に回り込みサボタージュを行う部隊はもってましたが。

そこで登場するのが海兵隊です。
まだ、帆船が主力の時代に敵艦に対して白兵戦を行う部隊として海兵隊は生まれました。
米軍の海兵隊は1775年、アメリカ独立戦争時に植民地会議の決定により、
大陸海兵隊として誕生します。
独立戦争後、いったん解散しますが1798年海軍海兵隊として1コ大隊が
編成されました。この時に白兵戦時に敵兵の攻撃から首を守るために、
レザーネックと言うカラーを制服に採用しました。
これは、今でも海兵隊のトレードマークとなっています。
1853年にアメリカ海軍太平洋艦隊、ペリー提督が日本に来航したときも
海兵隊が護衛として上陸しました。
その後、南北戦争、米西戦争、義和団事件、WWT、WWU(主に太平洋地域)
朝鮮戦争、ベトナム戦争などに参加しました。

基本的に海兵隊は前線で戦うのを常としており、
陸軍が本格的に上陸を開始する前に海兵隊が上陸して
橋頭堡を築くのが任務です。
上陸作戦は非常に困難なので陸軍のレンジャー・空挺と同じく
精鋭部隊となっています。

陸戦用の部隊と言っても、上陸用舟艇や
上陸支援艦など、海兵隊も作戦用船舶を多数保有しています。

現在米国海兵隊は、司令部部隊、地上戦闘部隊、航空戦闘部隊、
管理支援部隊の4種類の部隊を一人の司令官の下に統合した部隊によって編成されています。
その統合部隊の中で最大規模の部隊が海兵遠征軍です。

いまでも、海軍との結びつきは強いようで
海兵隊の将校は、海軍士官学校の卒業生の約6分の1が
海兵隊に採用されるようです。
もちろん、一部は陸軍や空軍士官学校からも採用されますが。
また、海軍特殊部隊SEALとも共同作戦をとることが多いようです。
1983年のグレナダ戦の時にも海軍特殊部隊SEALとの
共同作戦が取られました。

当時〜現在の陸軍と海兵隊の見分け方は、
BDUの胸ポケットに”MC”と書いてあるのが海兵隊。
無いのが陸軍です。
また階級章も微妙に違うものがあります。

海軍は、沿岸警備隊と
陸軍は州兵や海兵隊と間違えやすいので注意。

ちなみに、WWU当時海兵隊も、海軍も
航空隊をもっていました。
これは、今でも変わりません。

簡単に言うと、海の上で軍艦で戦うのが海軍。
陸上で戦うのが海兵隊。

今のところは、これくらい。。。
ここが分からんぞ!と言うのがあれば掲示板にでもどうぞ〜


malu
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