海兵隊の編成
追記・現在の米国海兵隊の組織体系について
海兵遠征軍司令部
・司令部大隊
(以前は無線大隊と監視偵察情報群で構成されていたが、統合される。
リコンチームと呼ばれる偵察小隊などはここに所属する)
・海兵遠征隊司令部
・海兵師団
2個海兵歩兵連隊(1個歩兵連隊は3個歩兵大隊、1個戦闘支援中隊など
により編成)
1個海兵砲兵連隊(3個砲兵大隊で編成)
1個水陸両用強襲大隊(水陸両用兵員輸送車を装備)
1個軽装甲偵察大隊(ブラットレー兵員輸送車を装備)
1個戦車大隊
1個防空砲兵大隊
1個戦闘工兵大隊
・海兵航空団
1個航空群(固定翼機)
(1)3個海兵戦闘攻撃隊(F/A-18C・F/A-18D)
(2)1個海兵攻撃飛行隊(AV−8Bハリア−)
(3)1個海兵戦術電子戦飛行隊(EA−6B電子戦機)
(4)1個航空後方支援隊(整備部隊)
1個航空群(回転翼機)
(1)2個海兵中輸送ヘリコプタ−飛行隊(CH−46E)
(2)1個海兵重輸送ヘリコプタ−飛行隊(CH−53E)
(3)1個海兵軽攻撃ヘリコプタ−飛行隊(AH−1W攻撃ヘリ)
(4)1個海兵軽輸送ヘリコプタ−飛行隊(UH−1Nイロコイス) (5)1個海兵空中給油・輸送飛行隊(空中給油などの任務)
(6)1個航空後方支援隊 (整備部隊)
1個航空統制群(戦術航空統制隊、スティンガ−中隊)
・後方支援群
(本部管理大隊、1個歯科大隊、1個衛生大隊、1個補給大隊、
1個支援大隊、1個整備大隊、1個工兵支援大隊、MEU支援群)
海兵遠征隊(MEU)について。
海兵遠征隊は、海兵隊が上陸作戦を行うために海軍の水陸両用
即応群(ARG)の強襲揚陸艦で緊急展開するための部隊です。
通常は海兵師団の中に海兵遠征隊(MEU)司令部、そして後方支援群
にMEU支援群だけが置かれており。海兵隊が海軍の艦艇などで
展開し、上陸作戦などを行わなければならないときに海兵歩兵大隊を
基幹とした海兵師団や航空団から一部の部隊が海兵遠征隊に派遣されます。
海兵隊の上陸作戦は、海軍の艦船を使って行われ、艦船には、
強襲揚陸艦、ドック級揚陸艦、戦車揚陸艦などがあり、ヘリや
機動揚陸艇、ホーバークラフト(LCAC)、水陸両用兵員輸送車などを使用して上陸が行われます。
朝鮮戦争までの米軍海兵隊と言えば上陸作戦のための部隊でしたが、
ベトナム戦争以降は上陸作戦も任務として行ないますが、
即応緊急展開部隊としての性格が強くなってきました。