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報官接待
 接待するかされるかは、完全な力関係で決まる。大蔵官僚や大物政治家は勿論、大新聞から接待されるほうである。こうした現場は、週刊誌によってたびたび報じられているが、そんなことは常識だ、と言わんばかりに、社内で改めようとする動きはない。これで公正中立だと言っているのだから笑ってしまう。

以下、「噂の真相」98/4より引用


「大蔵官僚の腐蝕を熟知し封殺したマスコミの救い難い癒着の構図」

 去年9月のことである。向島のとある料亭の前に、次々と黒塗りの車が止まった。中からはスーツ姿の男たちが次々とあらわれ、いかにも慣れた様子で玄関をくぐっていく。座敷に顔を揃えたのは、床の間を背に小村武大蔵事務次官、涌井洋治主計局長、榊原英資財務官と、大蔵省事務方のトップクラスばかりだ。そして、テーブルをはさんで向き合うような形で並んだのは、なんと日本を代表する経済紙「日経新聞」の経済部長をはじめ、論説委員クラスの幹部たちだった。(中略)支払いは、もちろん日経新聞社。一人当たり数万円。総額にして50万円以上になったという。日経新聞のある編集幹部がこともなげにこう話す。『ウチの幹部が大蔵官僚を接待するのなんて別に珍しいことじゃないですよ。それこそ経済部長や論説委員クラスから編集局長、役員、さらには鶴田卓彦社長にいたるまで、毎月のように大蔵の幹部と会食しています』