and more info 権力と結託政・官・業との癒着のなかでも、とりわけ悪質なのが、政治家との癒着だ。新聞社が持つ利権のうち、記者クラブと並ぶ最大の既得権である再販特殊指定については、森氏がカッとなって口を滑らしたところを、経営と編集が最も分離している毎日新聞が載せている。
以下、99/3/20 毎日新聞朝刊より
森喜朗幹事長の世論調査報道の規制発言(会見要旨)
新聞社自身が、この規制緩和の時代に、法律でいろいろ保護を受けている。再販制度廃止には猛烈なる抵抗をされている。その中で特殊指定も守ってほしい、と我々に相談を持ち掛けている。新聞協会会長の新聞社が、こんなことをやって、果たしていいのか。選挙をやっている人は命を懸けてやっている。それをおもしろおかしく、まだ選挙の中にも入らないうちに、いろんな世論調査でおもしろおかしくやって、つくられた人気ができていくのは遺憾だ。
◇会見でのやりとりは次の通り。
――改正は世界の流れに逆行するのではないか。あえて再販制度と結びつけるのはどうか。
森氏 普通の業界と違い保護を受けているのは、天下の公器としての存在がある。我々も、再販制度は維持すべきだという立場に立っている。
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