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勘違いの利権
 『会見は記者クラブが主催することになっている』というのが大マスコミの言い分らしい。しかし、誰が主催者であろうが、会見場の所有権は官庁にあり、さらにいえば、税金を払っている国民にある。大マスコミの見解は全く理解できないもので、勘違いのタカり体質が正体を現したと言えよう。

以下、99/9/3 読売新聞朝刊より


「ジャーナリストの精神として役所に要求を突き付けるのは自由。しかし、国の建物に間借りしているのが記者クラブで、会見の場に国旗を置くのは、そうおかしなことではないと思う。外国の記者会見を見てもみんなある。今回のように、記者が立ちふさがって反対する無自覚な情熱はよく理解できない」(猪瀬直樹)

 

以下、「ニュース23」より


「記者クラブは政府の建物を間借りしているんだ。いやだったら、出ていって、独自取材すればいい。日の丸が最初に映し出されてから会見が始まったほうが、政府の発表だということが明確にわかって良い」(猪瀬直樹発言)

「記者クラブが、官報の垂れ流し、マウスピースであることを示している。記者クラブが正体を現した」(筑紫哲也発言)

 

以下、「逆説のニッポン歴史観」SAPIO 10/13より


「記者クラブの記者会見場はあくまで官庁の一部であって、その官庁の責任者、農水省の場合は中川昭一農水大臣が日の丸を置くと決断したのなら、それに文句を言う権利は間借人にはない。今、間借人と言ったが、正式に言えば間借人ではない。正式に家賃を払っている間借人なら、いくら大家が『あなたの家に日の丸を置きなさい』と言っても拒否する権利はあると思う。しかし、そうではなくて、これは言葉は悪いが、マスコミが総会屋のように国にタカって占拠している場所なのである」(井沢元彦)