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「官ーマスコミ」接待
 これは新聞社の棚上げ体質を象徴する例だろう。官だけならまだしも、業界団体からの接待は凄まじい。私も警察や業界団体が実施する「昼食付きの会見」などには、当たり前のように出なければならなかった。

以下、岩瀬達哉著「新聞が面白くない理由」より引用


 つまり、これから紹介する数字は、主催者側負担で賄われた『官マスコミ接待』の総額である。集計結果は、年間で約5000万円。アンケートで質問している過去3年間のトータルだと約1億5500万円にものぼる接待を、新聞記者たちは受けていたことになる。さらに、企業や農協、特殊法人などが負担した分を除き、純粋に税金だけで賄われた『官マスコミ接待』の額を弾いてみたが、数字はほとんど変わらず年平均で約4750万円。3年間の総額は約1億4240万円となった。これは、先に紹介した『全国市民オンブズマン連絡会議』が明らかにした『官官接待』の総額(約29億円)を、資料公開に応じた自治体数で割った、1自治体あたりの平均額(5800万円)に迫ろうとする数字である。『官官接待』報道において、懇談という名目の『接待』はけしからんと、こぶしを振りあげていた当の新聞記者たちの胃袋にも、実は同じように巨額の税金が消えていたわけである。