バ ス ガ ス バ ク ハ ツ !!

最近丹沢湖もバサーの数が増えてきたように思います。
それに伴い
ゴミが増えてきたように思います。
ゴミは拾って気持ち良く、レッツフィッシング!

釣行結果

丹沢湖ヒットスポット

2002年おやじのHITルアー

おやじのタックル2002

ブラックバスとの出会い 

子供のころから釣りはあまり好きではなかった。印象として釣り糸をたらして浮きの動きを見ながらアタリの来るのをじっと待っている。そんな受動的な印象があり、食わず嫌いと言うか積極的に釣りをする気にはなれなかった。

あるとき会社の若いモンと話しているうちに「いっしょにバス釣りしてみませんか?」と誘われたのが初めでした。その週末の土曜日の朝、朝5時に私の家まで迎えにきてくれました。総勢5名、中にはいっぱしのバサー(ブラックバスフィッシャーマンの事)のようなファッションの者もいます。集合して神奈川県山北町にある"ダム湖"(バサーはダム湖をリザーバーと呼び自然湖をレイクと呼ぶのだ)の丹沢湖に向かいました。

4月の末とは言ってもまだまだ寒い丹沢湖畔に到着し、さっそく準備に取り掛かりました。バスフィッシングをする場合、一般的にはボートを使用した方が釣りやすいようです。ですが費用もかかりますし、ボートをこぐ体力も要ります。エンジンやモーター付のボートに乗るには船舶免許が必要です。私たちは"陸ッパリ"と呼ばれるボートを使用しないで文字どおり陸から湖の沖に向かってルアーを投げ、それを巻き取ると言うスタイルです。

バスフィッシングに使用するルアーにはさまざまな物があるのには驚きました。"スプーン"や"スピナー"はブラックバス以外のマス系の魚にも使用するポピュラーな物なので見た事があります。"ミノー"と呼ばれる小魚の形をしたルアーや"ワーム"と言うゴムかシリコンで出来たミミズのような形や芋虫のような形の物、どう見ても玩具にしか見えないような物までたくさんあるのです。こんな物で釣れてしまうブラックバス(以下バス)とはいったいどんな魚なのか非常に興味が湧いてきました。

さてさてわたしは、皆にあれこれと教わりながら"キャスト"(ルアーを投げて、それを巻き戻す行為)を繰返しました。そう言えば昔読んだ漫画の「釣キチ三平」にもルアーフィッシング偏があったことなど思い出しながら続けたのですがなかなかおもうようには行きません。ラインが絡まったり、ルアーを引っ掛けたり、結局その日はバスを釣り上げる事は出来ませんでした。しかし、割とはまり易い私は明日また挑戦する決意を固めていました。

いったん家に帰ってから、近くの書店へ行きバスフィッシングに関する書籍を購入しました。敵を攻略するには敵を知らなければなりません。その本によると初心者の場合ハードルアーよりはソフトルアーのほうが比較的釣りやすいということでした。またポピュラーなソフトルアーの銘柄等も書いてあったので、それを参考に釣具店へ向かいました。釣具店について店内に入るとルアーフィッシング用品はかなりのスペースを割いており、また位置的にもメイン商品のようでした。それだけ人気のある釣りだと理解できました。数あるルアーの中から数点を選んで購入し、翌日の準備は整いました。

翌日の朝6時、私は再び丹沢湖の湖畔に到着して釣りの準備に取り掛かっていました。今日は一人でブラックバスに挑むのです。昨日仲間から教わっった、ラインとルアーの結び方やキャストの仕方を復習しながら静かに第1投を投げました。静かな湖面に波紋を残してルアーが沈んでいきます。波紋の中心にラインがするすると引き込まれていき、しばらくして止まりました。ルアーが湖底に到達したのです。静かにリールのハンドルに手をかけ、極ゆっくりと巻き取っていきました。これはずる引きと言われる釣り方で、ジグヘッド(鉛製のおもりとフックがいっしょになった物)にワームをセットしたルアーを使用します。

少しずつ巻き取るたびに湖底からワームの這いずる感触がロッド(竿の事)を通して伝わってきます。自然の中で何も考えずに一つの事だけに集中すると言うのはなかなか気持ちの良い物です。ブラックバスを釣ってもいないのにルアーフィッシングの楽しさが分かってきた気がします。

同じ事を繰返して2時間が経ちました。何かに集中しているときは時間の経つのが早いです。ちょっと一服しようと思ったその時でした。何かに引っかかったようにルアーの動きが止まったのです。そんな事はたまにありましたので私は少し力を入れて、湖底にある何かの障害物を越そうとしたのです。その瞬間、"ビクビクッ"っと今までに無い感触が腕に伝わってきました。私はもう無我夢中でリールを巻き上げました。まもなくその感触の主は湖面に現れバシャバシャと飛び跳ね、興奮状態の私は何とか岸まで手繰り寄せたのです。

魚は(彼か彼女かは不明)はまだ岸辺で跳ねています。私はなんとか親指を魚の口に入れ、下顎をつかみ、魚を確保しました。「やった!ついにやった!」こんなにうれしい気分は味わった事がありませんでした。ついにブラックバスを釣る事が出来たのです。あたりを見回すと少し離れた場所にルアーマンが一人いました。私はそこまで走って行きその人に言いました。「すいません。初めてブラックバスが釣れたもので、写真を撮ってください。」私がカメラを差し出すと、私より少し年配のルアーマンは快くシャッターを押してくれました。「今日初めてバスが釣れたのかい?」と聞かれたので「ええ、もう興奮しちゃって、もうバスガスバクハツです。」私はそう答えてしまいました。28センチの小さなブラックバスでしたが、私にとっては生涯初めて釣り上げた魚であり、大きな感動をもたらしてくれました。私はルアーを外して静かにブラックバスをリリース(水に帰す事)しました。スーっと魚は湖の奥へ消えて行きました。

その時の写真

これが私とブラックバスとの初めての出会いでした。今回の私のようにはじめて2日目でブラックバスを釣り上げる事が出来たのは非常にラッキーだったようです。現に私の周りにも半年、一年経っても釣った事が無いと言う人もいました。ですがあきらめずに挑戦すれば必ず釣り上げる事が出来ると思います。これを読んだあなたも挑戦してみませんか?その後私がブラックバスフィッシングにのめり込んで行ったのは言うまでもありません。

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