File 07(旧 市中おしのび編 File15) 地ビール醸造体験

<文責:女王様1号>

 

醸造所 TEL 体験日 体験者
浦安橋ブリューワリー
江戸川区東葛西3-17-1
03-3877-4321
(要予約・水曜定休)
2000年 7月 3女王様


 ★ 地ビール醸造日記(?) ★

【5月31日(水)】  「発見」

 いつものように朝日新聞夕刊を読んでいた1号は、「カルチャー・トレンドの情報ページ マリオン」の記事に目を留めた。その日の 特集は「オトナのための社会見学 ビール編」。そこでサッポロビール千葉工場の工場見学と共に取り上げられていたのが、 仕込み体験ができる浦安橋ブリューワリーだった。
 ナイスアイディア(そうか?)が1号の脳裏を稲妻のようによぎる。
『旅好き3女王様の小帝国』建国1周年記念にオリジナルビール造りっていいかも…」



【6月 4日(日)】  「予約」

 3女王様で日程調整後、早速予約のTEL。時間は午前の回が10時、午後の回が3時スタートと いうことなので午後の回を予約した。(貸し切りとか、他に参加者がいない場合は、午前10時~午後8時の間で調整可能なようだ。)
 何人で参加するか聞かれたが、これは1回の仕込み(=1釜分)は5名までに制限している ためらしく、5名までの範囲なら当日変更があっても別に問題なさそうだ。
 新聞には載っていなかった情報だが、別途700円で飲み放題があるらしい。 「おつまみはついていないので持参して下さい。」と言われる。
 「ビール造りは何かのお祝い用ですか?」と聞かれたが、さすがに「ホームページの開設1周年記念で。」と答える勇気がなく、 「いえ…」と曖昧にごまかしてしまう1号だった。 (^^;



【7月 2日(日)】  「醸造」

浦安橋ブリューワリー入口  そして当日。結局3女王様+力仕事要員としてしもべ1号という計4名で参加する。もちろん飲み放題もやるつもりで、コンビニで つまみ類を買い込み済。
 浦安橋ブリューワリーは最寄り駅の東西線 浦安駅からクルマで5分程度。 「Brew On Premise」という青い看板を掲げているのが目的のブリューワリーだ。「Brew On Premise」とは、少量で色々な種類のビールが造れるお店のことだそうな。
 時間になっても誰もいないので奥に声をかけてみると、若いおねーさんが出てきた。(この日の午後の 回は他に参加者はいなかった。大新聞で取り上げられたにも関わらず。自分たちでビールを造る 酔狂者はそう多くないってことか。) いよいよ地ビール作り開始である。

試飲 まずは試飲

 このブリューワリーで作れるビールは20種類以上あり、最初に試飲して作るビールを決める ことができる。おねーさんが「この辺が割と飲みやすくてメジャーです。」と言ってピルス、アルト、ドルトムントビールの3種類を 持ってきてくれた。他にも希望があればどうぞと言われたので、パンフレットの説明文を参考にしつつ、スタウトとオクトーバーフェスト も飲ませてもらう。協議の結果、1番おいしく思えたオクトーバーフェスト(ミュンヘンのビールの祭典で 造られるビール)に決定。(以下、「材料」「手順」はすべてオクトーバーフェストの作り方です。)
 さらにここで、造る本数も決めなければならない。本数やビンの種類(ブルーボトルあり)によって値段が異なってくるのだが、 当然のように1番安い500ml瓶 43本コース \16,000を選択した。
 この時試飲とはいえ結構いろんな種類を飲めるので、結局3女王様たちは飲み放題には手を出さずに済んだ。が、飲み放題でもない のにいきなりつまみ類を取り出して食べ始めていた姿は奇異に思われたかも。 f(^^;

材料 材料
 ・モルト(麦芽)
  ミュンヘン10モルト : 300g
  キャラピルスモルト : 150g

大麦の粒。オクトーバーフェストに使った麦芽は割と白っぽい種類だが、黒ビール系に使う 麦芽はかなり黒い。
モルト
 ・濃縮液(麦汁)
  ブリューワーズゴールド : 4リットル
色といい、粘り気といい、甘さといい、水飴にそっくり
濃縮液
 ・ホップ
  ボイルホップ…ノーザンブリューワー : 46g
  ミドルホップ…ノーザンブリューワー : 13g
  アロマホップ…ハラタウア : 6g

緑色の小さな円筒形で、熱帯魚の餌みたい。ボイルホップが苦みを、アロマホップが香りを 出す。
ホップ

 ビールの種類毎にレシピがあるのだが、「もうちょっと甘味を抑えたい」といった要望に合わせて分量を調整することもできる。 が、3女王様はヘタな小細工は加えず、ひたすら美味しいオクトーバーフェストを造るべくレシピ通りにきっちり計量した。

手順 手順
  1. モルトを粉砕器(コーヒーミルみたいなもの)で潰し、ガーゼ袋に移す
  2. 煮沸釜の仕込み水 約30リットルをかき回しながら温度を65℃に上げてモルトを袋ごと投入し、30分待つ
  3. 温度を77℃に上げてモルトを取り出し、濃縮液を投入後、沸騰するまで温度を上げる
     …濃縮液投入は力仕事なので、しもべを動員して正解。 (^^)
  4. 沸騰が始まったらボイルホップを投入し、30分待つ
  5. 150mlだけ取り分け、冷却しながらイースト菌を植え付ける。煮沸釜の方にはミドルホップを投入し、25分待つ
     …イースト菌があっという間に増殖していく様はちょっとスゴイ。
     (右下の写真上にマウスポインタを乗せてみて下さい→)
  6. アロマホップを投入し、5分待つ
  7. 火を止めて、我々の作業は完了。試飲も入れて所要約2時間半
     …ビールの香りこそするものの、この段階ではまだ単なる甘苦汁
煮沸釜
あっというまに…

 この後のイースト菌投入・発酵・熟成・濾過・炭酸ガス注入・瓶詰めという作業はブリューワリーでやってくれる。 約3週間後に完成とのこと。

ラベル ラベルデザイン

 上記手順で「○分待つ」間にやるべき事、それは瓶に貼るオリジナルラベルの作成。好きな写真や イラストに文字を載せることができると聞いていたので、元ネタとして「旅好き3女王様の小帝国」タイトル画像(トップ ページ参照)をバッチリ?持って行った。載せる文字のフォントや色は見本の中から選んで指定する。
 おねーさんは何も聞かなかったが、「建国1周年」なんて書いたし「なんじゃこりゃ」と思われたかもなぁ。今までのラベルを参考と して見ることができるのだが、もしかして我々のラベルもサンプルになるのか…? ひえ~。



【7月23日(日)】  「完成」

 ちょうど3週間後、再び浦安橋ブリューワリーへ完成したビールを引き取りに行く。この日のブリューワリーは先日と違い、中高年 グループ&若者カップルで盛況だった。
 名前を告げると1ダースずつ箱詰めされたビールを冷蔵倉庫から出してきてくれる。急遽2号&3号の取り分を宅配してもらうことに したので、箱をその場で開けたりと余計な手間を掛けさせる迷惑な客となってしまった。 (^^; 宅配は1000円で日時指定可能。(普通は醸造時に宅配するかどうか決めます。)
 オリジナルラベルは43本コースの場合、45枚もらえるらしいのだが、袋を開けたらなぜか60枚も入っていた。…サービス?
 ラベルを自分で瓶に貼って、地ビール完成! そしてその味はもちろんグー!

 暑い夏、皆様も手作りビールをうぐうぐと飲んでみてはいかがでしょうか?
 (なお、このビールは7/30の建国1周年オフ会にて参加者のみなさまにおみやげとして配布させていただきました。)

地ビール完成!


 ★ 関連リンク ★
浦安橋ブリューワリー 浦安橋ブリューワリー
地ビール醸造工程や、地図を見ることができます。

以下は「ビールは造らなくてもいいけど飲みたい」という方へ。各社の工場見学で試飲できるようです。

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