File10 海辺で乗馬体験

<文責:女王様1号>
馬ライン


場所:静岡県賀茂郡南伊豆町上賀茂本田563
伊豆下田乗馬クラブ(火曜定休)
体験者:女王様1号 体験日:2002年5月
料金:初心者30分レッスンと海コース(30分)
1万円(消費税別)
TEL:0558-62-2919
(外乗り・体験は要予約)
アクセス:伊豆急下田駅より車で30分
(送迎もあるらしい)

 常日頃、馬といえば買ってるばかり(馬券を)の女王様1号だが、やはり女王様たる者、乗馬のたしなみくらい必要なのではないか? と唐突に思い立った。
 そこで早速インターネットで乗馬クラブを探す。近場では都内や千葉などにも結構あるのだが、わざわざ行って30分程度馬場で乗るだけじゃつまらない。 初心者でも馬場の外を歩かせてくれるところを探してさらに絞り込み。基本的に外乗りは経験者のみ、というのが普通のようで、 そんな都合のいい乗馬クラブはなかなかなかったが、ようやく2つ発見。その中でもついでに下田観光ができそうな伊豆下田乗馬クラブに決定し、 「初心者30分レッスンと海コース \10,000」を予約した。
 予約は3時半からだったが、「ちょっと早めに来てください」ということだったので、下田駅からタクシー(\4,000強)に乗り、 10分前には乗馬クラブに到着。しかし前の人たちの時間がズレこんでおり、実際に馬場に出たのは4時近かった。
 待っている間に無料で貸してくれるヘルメット・白手袋・ブーツを装着。ブーツは、普通のロングブーツとロングすね当て (?)状のものがあり、ブーツの場合はズボンの裾は中に入れる。すね当ての場合はズボンの上から装着(靴は自分のものを履いたまま)。 乗馬用のキュロットも貸してくれるらしいのだが、これは借りなかったので無料かどうか不明。一応更衣室やシャワー室もあった。

馬場にて  準備が整ったらいよいよ馬場へ。1号の乗った馬はゴールドブルーという名前のサラブレッド (ここの馬はすべて「せん馬」らしい)。踏み台から馬の背によじ登るとさすがに高いが、予想したより怖い感じはしない。 トレーナーさんから姿勢やスタート・ストップ・曲がるときの指示の出し方などの説明を受け、まずは常足(なみあし)で馬場を周回することに。 馬はすっかり状況を把握しているので、トレーナーさんが「はい、スタートしてください」と言うと、 合図(腹を軽く蹴る)をするまでもなく歩き出すのだった。馬場の四隅に置かれた箱などのところに来たら、 手綱を持った手を曲がる方に広げて合図を出すのだが、これも馬が勝手に曲がる。しかしゴールドブルーはちょっと怠け癖があるようで、 内側内側を回りたがるし、歩くのもミョーに遅い。ナメられていたのか? 1回は馬場の隣のエリア (馬場は障害物で3つに区切られている)に入っていっちゃったし。
 テクテクとかポコポコというリズムの常足で馬場を何周かし、コーナー以外で曲がらせたり、ストップさせたりした後、 もう少しスピードの出る速足(はやあし)へ。これは常足で回っていて馬場のちょうどいい位置に来たらトレーナーさんが合図するので、 乗り手は特に何も指示を出したりはしなかった。傍目にはタッタッタッという感じにちょっとスピードが上がっただけなのだろうが、 乗っている側からすると結構上下の揺れが激しくなる。鞍の上でバウンドするというか。で、その衝撃を受けずにすむよう、 乗り手が揺れに合わせて立ったり座ったりするのが軽速足(けいはやあし)。立つときの補助用として鞍にヒモがついており、 それを頼りに立ち上がるのだが、とにかく脚がキツイ。立ち上がる→すぐに力尽きて座る→なんとかまた立ち上がる…の繰り返し。 結果的にはそのサイクルが揺れのテンポと合っていたようで(笑)、意外に早い段階で「できてますよ」と言われたのだが、 本人はイマイチわかっていなかった。しかも脚力不足を腕力で補うべく、補助ヒモを力任せに引っ張って立ち上がっていたため、 後々までずっと腕も痛かった

弓ヶ浜にて  そうこうするうちに30分のレッスンは終了。次はお待ちかねの弓ヶ浜へ! スクールから海岸まではクルマで10分ほどかかる。最初に地図で見たときにかなり距離があったので、海岸まで馬に乗っていくのか? と思っていたが、もちろんそんなことはなく、馬はちゃんと馬運車で運ばれるのだった。GW時期ともなると日中は人出が多いそうだが、 この時はもう4時半を回っていたのでそれほど人はいない(人出の多い7・8月は海外乗りコースは休止されるので要注意)。 それでも海岸に馬が出現すると注目のマト。
 ここではトレーナーさんが馬に乗って先頭に立ち、その後に続いて波打ち際をまずは常足で。広々とした海を馬上から見渡すと実に気分爽快! できればもうちょっと水中を歩かせたかったのだが、トレーナーさんの乗っている先導馬が波が嫌いで絶対海の中に入らないそうで、 その後を歩くゴールドブルーもほとんど海には入ってくれなかったのが残念。
 引き続き、軽速足に再チャレンジ。外に出ると馬もテンションが上がって馬場より多少スピードアップするため& 馬場に比べて直線距離が長く(当たり前だ)数十メートルも立ったり座ったりを続けるため、そのキツさはハンパではない。 最初は馬の揺れにイイ感じで合わせられるのだが、次第に脚が保たなくなってテンポがずれ、 最後の方では逆におしりを鞍に強打したりすることも。テンポが合っている時は非常に楽しいのだが…。基礎体力のなさを痛感。 軽速足で何往復かしているうちに、海辺での30分もあっというまに経過。

 最後に馬の首筋を叩いてねぎらってから下馬し、全コース終了。トレーナーさんの他にもスクールの人が一緒に海岸まで来て馬の 「落とし物」を掃除したり、普段は東京のサラリーマンで長期休みの時だけ泊まり込みで手伝いに来ているという若者 (森田剛似)が写真撮影を担当してくれたりと、サポート体勢が整っているので初心者でもノープロブレムだ。 お茶やお菓子を出してくれたり、帰りはクルマでタクシーの営業所まで送ってくれて親切。ただ、どうしても後になればなるほど時間が押すので、 余裕を見込む必要アリ。危うく帰りの電車に間に合わないところでした。
 全体として、初乗馬体験はあちこち痛かったがとても面白かった。時間とお金が許せばスクールに入ってもいいと思うくらい。 さすがに近所に乗馬スクールはないので、この野望が実現される日が来るのかはナゾなのだが、やはり 「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」であるなぁ、と思う1号だった(ちょっと違う?)。



 以下、おまけとして今回訪れた「伊豆の太陽 下田」(というキャッチコピーらしい) 市内のあれこれなどを。

◆ 食事処 ◆

サザエの唐揚げ  下田港は金目鯛の水揚げ高日本一ということで食事処でも金目鯛の煮付けなどが名物。 しかしどちらかというと新鮮な刺身系を食べたかったので、ガイドブックやHPの口コミ情報で事前リサーチし、 「旬の味 ごろさや」という創業180年の料理屋を目指した。下田駅より徒歩5分、 木曜定休
 店内は少人数用座敷が3つとカウンターで狭い。12時前に行ったら座敷に入れたが、出るときには満席で行列になっていた。
刺身御膳  刺身御前 \1,500(左写真、突き出し・茶碗蒸し・磯汁・御飯・お新香・デザート付き)の他に、単品でさざえの唐揚げ \1,000(右写真)と海鮮しゅうまい \800を注文。刺身御前の刺身は10種類くらいあり、分厚く大きく切られていて相当のボリュームだった。 御膳に付いている「磯汁」というのは味噌汁なのだが、ふじつぼとか日頃見たこともないような貝が何種類も入っていてちょっとブッキー (味は美味しい)。さざえの唐揚げは外側サクサク、中はジューシーに揚がっていてとっても美味。海鮮しゅうまいはさざえ・海老・穴子が1つずつ。 海老はともかく、さざえと穴子のしゅうまいは珍しい…と思ったのだが、味的にはあまりよくわからなかった。 (しゅうまいの写真がないのはうっかりして撮る前に食べちゃったから (^^;)
 おなかを空かせていかないと最後はツライ。場所等は下記関連リンクをご参照ください。

◆ 下田港内めぐり ◆

サスケハナ号  下田駅から徒歩15分くらい歩いた港の一角に伊豆急マリンによる下田港内めぐりの遊覧船乗り場があります。
 ご覧のとおり(左写真)、遊覧船はペリーが1853年にやってきた時の黒船サスケハナ号を模したもの。「サスケハナ」って なんだか日本語っぽいが、実はアメリカにある川の名前で綴りは「SUSQUEHANNA」と結構難しい、ということを今回初めて知りました。
船から見た下田市街  船内は1階と2階に分かれており、1階は通常の乗船券 \920だが、2階の「特別展望室」に上がるにはプラス\400必要。 特別展望室のチケットは船内でも販売されている。女王様なので思わず特別展望室に行ってしまったが、 赤ビロード椅子が左右両舷に向かって並んでいて、ゴージャスなんだか安っぽいんだか、 なかなかミョーな空間になっていた。1階の椅子は進行方向に向かって並んでいるので、それより見やすいことは確かだが。
 船が動き出すとナレーションがテープで流れるわけだが、下田に関する歴史的な説明は意外に少ない。では何を解説しているのかというと、 「あちらに見えますのが海上保安庁のなんたら灯台で~」とか「こちらがただいま国土交通省が建設中の最新工法による堤防で~」とか (それだけではないけど)。所要20分
 右写真は特別展望室からの下田市街の眺め。ちなみに2002年は5/17~5/19まで、 「黒船祭り」が行われるとのこと。

◆ 下田公園周辺 ◆

ペリー上陸記念碑  日米和親条約によって開港された下田には、ペリーや初代総領事ハリスに関する史跡がいっぱい。あまりにも多すぎて、 どこを回ればいいのかわからん(笑)。
 今回は時間がなかったので、遊覧船を下りてから徒歩15分の下田公園へ。公園入口にあるのがペリー上陸記念碑 (左写真)。下にある錨は、アメリカ海軍から寄贈されたものらしい。
開国記念碑  この碑の近くから公園内に入って急坂をぜーはー言いつつ登る。カーター元大統領の来日記念碑(レリーフが歯をむき出し笑顔 (^^;)を通り過ぎると平らな広場に出、その脇のちょっとした階段の上に開国記念碑がある(右写真)。こちらは左側がハリスのレリーフで、 右側がペリーのレリーフ。ペリーの言葉として「私はPeaceMakerとしてやって来た」なんてのも彫ってあって、 苦笑させられます。
 この公園は各種花が見事らしいが、ちょうどGW時期は藤も終わってしまっていた。特にあじさいが有名らしく、 2002年は6/1~30まで「あじさい祭り」が行われるとのこと。公園の南端には下田海中水族館もあり。

◆ その他市街 ◆

なまこ壁民家  他に市内のおしゃれ観光ポイントというと、下田公園近くから西に伸びるペリーロードという通りが有名。 「その昔、ペリー提督の歩いた道筋」だそうだが本当かー? 川沿いにレトロな雰囲気の民家を利用した喫茶店やアンティークショップが並んでいて、 いかにも「客寄せ」「しゃらくさい」って気がするのはヒネクレすぎ?
 あとは前述の「ごろさや」の近くに1軒だけ昔ながらのなまこ壁の民家がある(右写真)が、そばの道路を頻繁にクルマが通るので、 写真撮影も一苦労。
 基本的に市街は道路が狭いので、クルマでの観光には向きません。「ごろさや」に向かう途中にレンタサイクル屋があるはずなので、 自転車観光もいいかと思っていたのだが、発見できず。つぶれちゃったのか?と思っていたら、表通りではなく脇道にあるのを後で発見(涙)。


◆ 関連リンク ◆

伊豆下田乗馬クラブへ 伊豆下田乗馬クラブ

海外乗りの様子は写真入りで紹介されています。ホームページから予約OK。

パディーフィールドへ パディーフィールド

山梨にある、もう1つの候補だった乗馬クラブ。初心者でも富士山を眺めながらの外乗りが可能。

ごろさやへ 旬の味 ごろさや

地図やメニューなど。ホームページをプリントアウトして行くと特典アリ。

伊豆急マリンへ 伊豆急マリン

遊覧船の時刻表や乗り場の地図など。

下田市観光ガイドマップへ 下田市観光ガイドマップ

各種観光スポットの案内の他、口コミ情報が結構お役立ち。

馬ライン

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