読書近況とか

とりあえず普通に
近況などについて書くトコもあった方がいいかな、なんて思いながら作りました。

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2000年1月

アマノウズメのしたこと

 キリ番コメントの2300台目で、古事記に登場するアマノウズメノミコト(天鈿女命・天宇受売命)が好きだという話を書きましたが、調べた広辞苑にも載ってない話があったのでちょっとメモ代わりに載せておきます。

 天孫降臨の折りに豊葦原の中つ国(とよあしはらのなかつくに・日本列島の美称)に降り立った先発隊の面々は、まずその国で一番偉いのは誰だということをリサーチするんですが、人間なんて住んでない状態なので聞き込み対象はほとんど動物になります。
 野に生きるもの、山に暮らすもの、そして最後に海に棲むものに聞き込みをするんですが、どうしても口を割らない生き物がいます。ナマコです。いくら質問しても答えないのに業を煮やしたアマノウズメが「どうして何も答えないのよ!」と怒って懐から小さな刀を出し、ナマコに刺しました。

 口が無くて喋れないためその刀傷が以来ナマコの口になったのか、口はあったけど役立たずの口だったからアマノウズメが口から尻まで直通にしたのかは、記憶が定かでは無いのでハッキリ書かずにおきますが、ナマコは神話の時代から存在してたようです……食ってたのかな、やっぱり。

1999年9月

本読みのルーツ

────最初のタイトルは「なぜ、私は推理小説を読まないか」でした。
(回答)
 多すぎる登場人物で犯人を誤魔化してるような気がする。
 そして必ずしも全員が魅力的というわけでもない。
 しかもそいつらが何をしたのか把握しておかないと推理のしようがないのが面倒。
 その割には1回犯人が分かってしまうと面白みが無くなって、何度も読み返す楽しみが無いように思う。

 でも、江戸川乱歩の「少年探偵団シリーズ」は自分で買い集めて読んでいました。あれは私の中では、いわば「戦隊もの」のような位置づけだったようです。
 1ヶ月の小遣いが500円だった小学生のころ、1冊350円の単行本を速攻で買い、飽きるまで毎日読み続けていました。飽きたら、図書館で来月買う本をリサーチしていました。そのくらい好きな作家です。今も嫌いではないです。でも結局全巻集めるまでには至らずに、実家の引っ越しの時に処分しました。
 中でも覚えているのは、少年探偵団のメンバーが夕暮れの中で黄金に輝く怪人に遭遇する場面とか、人体を模したからくりの中に少年たちが吸い込まれて胃腸の中を流された挙げ句、排泄されてしまうくだり。

 そんな中どうしても思い出せないのが、江戸川乱歩にハマった原因。自分の記憶を探って推測すると、ペンネームが奇抜だったからか、家にあった文学全集のエドガー・アラン・ポォの「黒猫」を読んだあとで江戸川乱歩を知ったかのどちらかでしょう。
 そういえばこの学研の文学全集20巻ほどあったのに「ギリシア神話」「古事記」「黒猫・黄金虫」だけは何度も読んだ記憶があります。「宇宙大戦争」も入って気がします。コナン=ドイルが書いた火星人が攻めてきましたっていう内容だったと思います(この2点は未確認の上、間違ってることを承知で書いてます。しかし、ドえらい間違いであっても修正はしません)
 それで思い出した!「シャーロック=ホームズ」は読んだはず。……そうか。どうやら判った。
 きっと私は「シャーロック=ホームズ」の華麗な推理の開陳よりも「黒猫」で酔っぱらいの旦那が奥さんを鉈で殺して壁に埋め込むくだりの方が気に入ったからなんですよ。そうに違いないです。

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2000年5月〜6月

泥棒と鉛筆

 2000年の5月末から私は1ヶ月間友達の家で居候として暮らしていました。
 完全にプータローの生活は1週間弱で終わりました。6月に入ってすぐに新しい職に就き、更に新しい住まいも世話して貰えることになりました。
 新しい土地に来たというのに、あまり遊びに行くこともない私が唯一作った思い出は、カネコアツシの「R」を買った本屋さんでの立ち読みくらいです。
 たった一人で平日にプラプラ歩き回った挙げ句にたどり着いたのは、コジャレ小汚い系の本屋+ジャンク屋といった趣のお店でした。そこで「バンビ」の5巻をさがしてみたのですが、当時は出てる訳もない(現在も未入手) 代わりに見つけたのが「R」でした。他にも何冊か単行本になっているものがありましたが、1巻で完結しているものはそれだけだからという単純な理由で買うモノを決めました。
 今回のタイトルはその中の7話目のサブタイトルです。とても詩的な内容で、そして混迷に陥れられます。

『泥棒と鉛筆は要らない物を全部捨てて/泥棒と鉛筆は雲を越える。』

 私も、雲を越えて行けるでしょうか?

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2000年3月11日〜12日

大阪旅行記
 最近ムシャクシャする事が多くなってきて、なんとか発散させたいと思い大阪旅行を思いつきました。
 色んなサイトでお薦めのお店情報を得るものの、いざとなると連れがいないので結局消極的に自分が昔よく遊んだ場所を歩き回ったりするのが関の山でした。
 そんな1泊2日でしたが、ちょっとした思い出をピックアップしておきますね。

■暴走タクシー■
 私は大阪・東京に行く場合、高速バスを使っています。大阪までなら3時間50分で到着ですし、他の交通に比べて安価なのです。
 しかしその日予約したバスには見事に遅刻(起床が出発時刻の30分前) 起き抜けにバス会社に電話して次の便のバスに予約変更というムチャをカマして、朝シャン・着替え・荷作りをして家を飛び出しました。
 10時半に米子駅前から出発するバスに乗るのに、その時既に9時55分。普段自分で運転すると45分は堅い道のりを30分以内でクリアして貰おうというのが、すでにムチャ臭いです。
 直通電話で呼びつけたタクシーの運転手は、優しそうな60代のおじいちゃんでした。毎日安全運転してますという感じのその人は、私の要望を聞くと「うーん、大変ですねえ」と言いつつ、走り屋の顔に変わっていったのです。
 その結果、米子駅前には境港からなんと15分とちょっとで到着してしまったのでした。
「すごい! おじさんのお陰でいい旅行になりそうです!」と大喜びする私に、運転手さんは「毎朝、仏壇を拝んでますからね。守られたんでしょう」と照れながらお釣りを返してくれました。
■筋肉ラーメン■
 前日一睡もしないつもりでいた挙げ句、乗り過ごした分を補うようにバスの中では眠りこけていました。それでも、もうじき大阪に入るという所で目が覚めました。どうやらバスは宝塚インターを降りたばかりのようです。
「もうすぐ大阪だなあ」と感慨に耽りながら、窓の外に目をやると『筋肉ラーメン』の文字が! 館山 緑さんと元寇さんの名前が頭に浮かんだのは言うまでもありません。でも、夕方から開店らしいです。お昼前の時間帯に通ったのですが、シャッターが降りていました。
 どういうラーメンなんでしょう? プロテインがたくさん入ってるとか、それともすじ肉でダシを取ってるとか? 誰か知ってる人いないかなあ。
■難波のしゃぼん玉■
 高速バスの大阪終着駅は、時間によって大阪梅田・弁天町・難波の3カ所に変わります。
 私が乗ったのは、難波を経由して弁天町に向かう便でした。
 大阪に入ってからかなり雨が降っているのを眺めながら、2日間の予定を練り直さなきゃと思っているとたくさんのしゃぼん玉が舞っているのが目に留まりました。
「何かのイベントかな」と思っていたら、小学生が2人で遊んでいるのでした。それを見て、難波に住んでる人もいるんだよな、ということに気がつきました。遊ぶだけの場所じゃないのが大阪だなあ、とかふと思いました。
■梅田で買い物■
 弁天町から早々にJR環状線で梅田に向かい、バスの窓から見つけておいたビジネスホテルが有るとおぼしき方向に向かったのですが、折からの雨でしばらく歩いているうちにかなりショボクレたルックスになってしまいました。
「いかん! パーっとするために旅行に出たのに、コレじゃ激しくダメダメッスよ!」と、雨宿りのつもりで手近なビルに入り、そこのトイレで身繕いをし直しました。
 喫茶店とか理髪店だとかかテナントになっているそのビルの中にはコンタクト・センターがあり、ちょっと前にメガネについてヤなことがあった私は早速そこで、コンタクトレンズを購入したのでした! やったぜ、ベイビー! ざまぁ見さらせぃ!
 ……それにしてもすごいね、アイシティさん! お店に入って、商品を頂いて店を出るまで30分程度ってのが驚きです(ちなみに私の目は乱視も入ってるので、在庫の保有量が充実してないとこんな事できないのです) 大手企業のレンズや自社ブランドらしいレンズを、目の状態や好み・予算に合わせて選ぶことができ、かつ安価に手に入るのも嬉しいことです。
■ホテル■
 結局、自力でホテルを見つけられなかったので、JR大阪駅にある「?」のマークの「ビジターズ・センター」とかいう案内所で一番近いビジネスホテルを予約してもらい、また濡れネズミになりながらもチェックインしました(途中、何度も傘を買おうか迷ったのですが「明日は晴れるから、いい!」と開き直っていました)
 なんだか、イヤに静かな所だなと思うものの「ゆっくりできるのが、今は一番なんだよ」と自分に言い聞かせつつ、リラックスしていました。
 7時を過ぎるくらいになってようやく外出しようという気になって出てみて、やっと気がつきました。このホテル、梅田WINSのほぼ真裏にあったんです。予約の時に何度も念押しされたのはこういうことかと、合点がいきました。阪急のショッピング街・食堂街に近道をしようと通り抜けた所に段ボール製のお家がちょっとだけあって、帰りは流石に通るのは止めました。
 翌日チェックアウトして駅方面へ向かう時、たくさんのおっちゃんやおにーちゃん達、それに混じるおねーさん方とすれ違いました。日曜日ですものね。
■結局、買い物ツアー■
 コンタクトレンズの他に買ったモノを順不同で列挙しておきます。
 ミニスカ2枚(ウールと合皮)、春物セーター、漫画「BAMBi(カネコアツシ)壱〜四」、ノベル「Ribbon2(館山 緑)」、アルフォンス・ミュシャの画集(?)、はんだごて、はんだ、ビニールテープ、EL&インバータ(基板)、特殊ドライバー、たこ焼きケーキ、たこ焼きうません、桜花餅、迷彩柄の下着セット、ソックス、ショルダーバッグ、乾電池、CD「アクエリアス(AQUA)」
 買った場所は、梅田・大阪港(の近く)・日本橋・上月サービスエリア。
■大阪市交通局が好きッ■
 だって、地下鉄の充実度と乗り換えのわかりやすさは日本一じゃないかな、と思うから。
 まあ、その為にはJRをはじめとする各他社線の協力があって出来た「スルッと大阪」っていうシステムも偉大なんだけど。私はその中でも特に大阪の地下鉄が好きなんですよ。お陰で日曜日は色々動き回れたのです。1日乗車券で行った先は以下の通り。
 梅田(出発点ね)
 日本橋(電気街で工作用具探し。サブマリン・キャッチャーを見かける。8個200円のたこ焼きに惹かれるが購入せず。ノートパソコンも見とけばよかった! トレカ屋前の路上で、ジュラルミンぽい鞄にカードを入れた小学生がなんか誇らしげにトレードしていた。ゲーマーズってお店でいかにもなメイド服がディスプレイしてあり、着てみたい欲求にかられ苦笑する。館山先生の本が見つからない。スカパーのキャンギャルにどこから来たのか尋ねられ「鳥取」と答えたのに「福井ですか!」言われ、違うって言ってんのに最後まで福井を連発された)
 天王寺(近鉄あべの橋地下でフランス風サンドイッチのセットを食べるが、そこのネーチャンが手を洗って濡れたままでカネを受け取ったり、濡れたままの食器をトレイに載せたところにこの店の教育方針に疑問を持つ。ホットミルクは美味しかった。食事を終えて、天王寺Mioを素通りしてみる。ストリートミュージシャンがギターをガシャガシャやっていた。女の子2人組の19のコピーと、一番反響する場所に陣取ってオリジナル曲をやってる男の子が気になった)
 本町(海遊館に行くつもりで堺筋線から中央線に乗り換える際「コスモ・スクエア方面」という見たこともない駅名に惹かれて、海遊館行きがなくなる)
 コスモタウン駅(初乗り運賃が高い。1区間乗り越しだけで230円は痛かった。駅の上から、大阪湾が見えた。日本海は緑色なのに、大阪湾は青色に見える。潮流の温度による差なのか? ATCおよびWTCの高層ビルが目立ってる。ATCは以前入ったことがあるのでWTCを攻略することした。しかし、WTCの展望台は2400円もするので展望台に上るのはあきらめる。テナントの本屋で立ち読みするうちに、帰りのバスの時間が迫ってきたので、堪能することなく帰ることにした。ちょっと心残り)

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2000年4月15日

麻雀OFFの罰ゲーム
 麻雀OFFとか言いつつも、実際にはBDさんと私の対決だったわけですが。開催からすでに一ヶ月が経過して、ようやく結果公表と相成りました(思い出したのね、とかそういうツッコミは……ええ、私が悪うございました) ちなみに敬称略しています。

■最初の半荘の勝者・BD■
 リルケの「リルケ詩集」より『花嫁』を、こなに朗読させる。
(はずかしポイント→あなたの花嫁をこんなに永く窓に立たせてはいけません)
■2回目・東場東一局の勝者・BD■
 銀色夏生の「小さな手紙」より『あなたの愛は』を、こなに朗読させる。
(はずかしポイント→あなたの愛は/大きいですね)
■東場東二局の勝者・BD■
 リルケの「リルケ詩集」より『涙の壷』『ニーケのために』を、こなに朗読させる。
(はずかしポイント→けれども私 もっと小型で 一ばん華奢な私は/ちがった需要のための あふれ落ちる涙のための壷なのだ『涙の壷』)
■東場東三局の勝者・BD■
 リルケの「リルケ詩集」より『薔薇色のあじさい』を、こなに朗読させる。
(はずかしポイント→はげかかった金メッキの器のように/まるで手摺れでもしたように あじさいはそっと薔薇色を解く)
■東場東四局の勝者・こな■
 銀色夏生の「小さな手紙」より『バラの不精』を、BDに朗読させる。
(はずかしポイント→帰りたい ほどきたい/愛情のつるがのびてゆく空)
■東場南一局の勝者・こな■
 リルケの「リルケ詩集」より『幼年時代』を、BDに朗読させる。
(はずかしポイント→偉大な遠方をいっぱい担いながら/まるで遠くから招ばれたり 触れられたりしているようだった)
■東場南二局の勝者・こな■
 銀色夏生の「小さな手紙」より『ガードレールに』を、BDに朗読させる。
(はずかしポイント→「ねえ、君。僕が、すばらしい小説を書いたら/すてきだって思わないかな」BD大ダメージ
■東場南三局の勝者・BD■
 リルケの「リルケ詩集」より『噴水について』を、こなに朗読させる。
(はずかしポイント→わたしは忘れたのだろうか 星が一つ一つ石と化し/隣の天体に対しておのれを閉ざしていることを。)
■南場東一局の勝者・こな■
 銀色夏生の「小さな手紙」より『雨だれ』を、BDに朗読させる。
(はずかしポイント→人から悪く言われて 気が重くなった時など/僕は雨だれを数えます)
■南場南一局■
 そういえば、これやってないですね。確か午前2時くらいで、二人ともすごい眠かったんですよきっと。
 反省点というか、共通見解として『ルールをもっとちゃんと決めておけば良かった』『2人打ちじゃあんまり恥ずかしくない。やるなら4人打ちだね』というのがあるので、PARKONAでOFF会をする時は、麻雀牌と麻雀マットをこちらが用意しておくので、参加者の皆さんには各人「他人に読ませたい詩集」を持参することが義務になることでしょう。
 ……でも、OFF会っていつやるつもりなんだ?>自分

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