"サーマルキャリブレーション"

さーまるきゃりぶれーしょん(thermal calibration)とは

calibration 較正すること

たとえば測定器が正しく測定値を測定できるかどうかを(別の高精度で、かつ厳重に管理された測定器で)検査し、必要ならば修理、調整を行なうこと。

またハードディスクなどで、ヘッドが正しくトラックに追従しているかどうかを調べ、必要なら(トラック中心とヘッドの中心の)オフセットが0になるように内部的に補正をかけることを指す。ディスクが起動して各部の温度が上がってくると、熱膨張などにより、オフトラック(ヘッドがトラックの中心からずれること)現象が発生する。これを検出、修正するために、ハードディスクはときどき自動的にキャリブレーション動作を行なう。これは熱の影響に対する補正を行なうので、サーマルキャリブレーション(thermal calibration)と呼ばれることもある。

このキャリブレーション動作によって、データ転送がわずかの間だが途絶えることになり、データを連続して記録・再生するマルチメディアアプリケーションなどでは問題となる可能性がある。そのため、設計を工夫して熱の発生を極力抑えたものや、転送レートを調整してデータが途切れないことを保証したマルチメディア用途向けハードディスクなどもある。ただし最高転送レートは非マルチメディア向けディスクよりも遅いものが多い。

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