| 前回は低山で死ぬような暑さを経験したので、今度は少し高い山でクールダウンしたかった(笑)。ただそんなに頻繁にアルプス方面へは行けないので、比較的近い山を探していると、恵那山(標高2,189m)が目に留まった。これだ。高速道路を使えば、十分日帰りできる。ガイドブックで紹介されているコースは長く、アップダウンがあってきつそうだったので、他のコースで登られた方のhpを参考にし、広河原からのコースから登ることに決めた。 |
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登山日:2004年8月14日(土) 晴れ コース:峰越林道駐車場 6:50 〜 7:15 登山口 7:20 〜 9:08 1,716mピーク 9:15 〜 11:30 恵那山頂上(昼食) 12:15 〜 13:35 1,716mピーク 13:45 〜 14:45 登山口 14:50 〜 15:15 駐車場 |
![]() 駐車場 |
前夜10時過ぎに家を出て、途中不機嫌そうな顔をしながら家事に従事している”山の徹人”さんを訪ねて、一路滋賀県八日市市へ。八日市ICから名神高速に乗り、中央自動車道を走って園原ICで下りた。寂しい県道を走り、集落を外れてしばらく林道を進むと、やがて前方に「通行止」の看板が現れ、左側に駐車場があった。もう2時半を過ぎていた。駐車場には白いワンボックスカーが1台停まっているだけだったが、夜が明けると1台、2台と車が到着して10台に増えた。 ほとんど眠れず、頭がボーっとしていた。体もだるいし、このまま車の中で寝ていようかとなまけ心が誘惑しかけたが、天気が良いので出発することにした。 |
![]() 林道通行止 |
![]() 崩落箇所 |
| 通行止のバリケードを跨いで、本谷川に沿った舗装林道を歩いて行く。途中何箇所か斜面の崩落箇所を通り過ぎる。崩壊しやすい土壌なのであろう。側を通り過ぎる時にもいきなり崩れて落ちてきやしないか少し不安になった。湧き水もある。 ほぼ緩やかな上りを歩いて行くと、やがて短いトンネルを潜った。久しく車の往来がないのだろうか。聞えてくるのは本谷川のせせらぎと野鳥のさえずりぐらいだ。 昨夜は気温15℃だった。朝もひんやりしていて涼しい。まだ谷には日が射していない。 |
![]() トンネルを潜る |
![]() 登山口 |
![]() 本谷川を渡る |
![]() 登山道 |
左手にバス停のようなものが見えたら、そこが登山口だった。バス停の標識のようなものは登山届ボックスだった。ポストの中にある登山届用紙に記入した。 その間に両親と中学生ぐらいの息子の3人家族が通り過ぎて行った。何と両親は手ぶらで、息子がザックを背負っている(^^;。何故?3人はあれよあれよという間に、川へ下りて対岸の登山道を登って行った。 大雨で増水したこの川で、以前下山してきた登山者達が流されて死亡したことがあったらしい。清らかで水量がそれほど多くない川なのに、大雨になると様相が変るようだ。 登って最初の折り返しで、「風穴 80m先」のプレートがあり、直進すると風穴があるようだった。きっと涼しい風が吹いているのだろう。帰りに立ち寄ろうか。 対岸の登山道は石がゴロゴロしていて歩きにくい。ようやく日差しが木漏れるようになった。しばらく折り返すように登って行く。 |
![]() ツガと笹原 やがて雑木林から、笹原とコメツガだろうか、針葉樹の整然と林立する風景になった。こうなると涼しい風が吹き抜ける。まるでよく手入れされた杉の植林帯のようだ。 登りは相変わらずだ。寝不足のせいか、体が重かった。足もあまり進まない。最近寝不足登山が多い(^^;。 後から登って来た大学生風の3人組に先を譲った。 |
![]() 登りに耐える |
![]() 1,716mピーク |
ヒイコラ喘ぎながら登って行くと、プレートのある小ピークに立った。ここが1,716mピークだ。周囲は木に覆われていて展望はない。あまりピークらしくない形状だった。 何と、ここで早くも下山者とすれ違った。時間を逆算すると、少なくとも早朝4時頃登山口を出発したのだろうか。早い。しかしこの山は総じて東側への展望がないので、ご来光は望めないだろう。単なる訓練登山なのか? |
![]() 穏やかな支尾根 1,716mピークからしばらく歩くと、林が途切れて、一変してササとダケカンバの明るい支尾根道となった。急な傾斜が緩やかになる。ダケカンバの葉が少し黄色く色づいているように見える。 日差しがきついが、快適な稜線歩きが楽しめた。 |
![]() ダケカンバ |

左上:マルバタケブキ、右上:オオカニコウモリ
左下:ヨツバヒヨドリ、右下:アキノキリンソウ

| 支尾根には、もう秋の花が咲き出している。林内の薄暗い中を好むオオカニコウモリはキク科の植物。対して強い日差しを浴びて咲くトロピカルな感じの花はマルバタケブキ。葉が吹きの葉に似ている。同じキク科の植物なのに対照的なイメージだ。 |
![]() 支尾根からの展望 |
| 展望が開けた。最初は南だと思っていたが、北東への展望だった。薄っすらとではあるが、遠くに南アルプスの稜線が見える。その手前の盆地は飯田市街地であろう。左側遠方には中央アルプスが見えているはず。。。だが、霞んでいてよくわからなかった。 |
![]() 県境尾根へ |
![]() 県境尾根の標識 |
| 再び林の中の急坂を登りつめると、県境尾根付近へ出た。この向こう側が岐阜県側だ。ちょうどここは恵那山頂上から見て肩の辺りになる。木には道標が取り付けられ、黒井沢コースへの近道なのか、そちらの踏み跡へは赤いテープが張られて立ち入り禁止のようになっていた。ここでも数人の下山者達とすれ違った。今朝登山口で追い抜かれた3人家族も下りて来た。彼らが早いのではなく、私が遅いのだろう(^^;。 主稜線の道は最初はササとコメツガの平坦なコースだった。途中立ち枯れの木があった。シラビソだろうか。立ち枯れというとすぐにトウヒやシラビソに結びつける(^^;。この辺りはもう標高2,000mを越えているのだろうか。針葉樹が目立つ。 |
![]() 主稜線の道 |
![]() 恵那山頂上 |
| 最後に樹林帯の中を登りきると、頂上だった。若い男性1人と老夫婦の3人が休憩していた。小さな祠は恵那神社である。イザナギ、イザナミの2神が祀られている。先に参拝した。例によって、10円で3つの願い事を(^^;。 この恵那山は深田百名山のひとつである。山名の由来は、天照大神が産湯に浸かった時、その胞衣(えな)を山中に埋めたという伝説によるものらしい。 周囲は木に囲まれて展望はない。祠の向こうへ10分程行ったところに避難小屋があり、その裏から展望が開けていると聞いていた。だが、先にここで昼食をとることにした。 遮るものがないので、もろ直射日光にさらされる。暑い。老夫婦が登って来る途中でヤマカガシ(蛇)を見た、こんな高い標高で見るなんて始めてのことだと言っていた。「〜ずら。」とか聞かれる語尾は遠州訛りだろうか。 |
![]() 昼食 |
![]() デザート |
![]() 一等三角点と |
昼食は、トマトとコーンとツナのサラダとサラミを挟んだバケット、そして缶ビール。。。ぬるい(^^;!やっぱり保冷剤で冷やしながら持ってくるべきか。 沢山の蠅を追い払いながらの食事は忙しかった。そのうち3人とも下山して、山頂は私一人の独占状態になった。 食後は梨と缶コーヒーだった。幸水は二十世紀ほど汁が多くなく、冷やさなくても美味だった。避難小屋方面から5人がやって来て、そのまま広河原方面へ下山して行った。 昼寝でもしようかと思ったが、いつの間にか空を雲が覆い始めて少し肌寒さを感じた。一等三角点と記念撮影を済ませると、避難小屋へは行かずに下山することにした。 |
![]() 黙々と下山する |
入れ違いに50代ぐらいの女性が2人登って来て、そのまま避難小屋へ向かわれた。さらに女の子とその父親、若い女性3人組とすれ違った。女の子は火バサミを持っていて、道に落ちているゴミを拾っている。父親は袋を持って、ゴミを受けていた。個人の清掃登山だろうか。感心する。袋の中のゴミは結構ある。 さらに県境尾根の肩付近で私より少し上の世代(と思われる)夫婦にすれ違った。喘ぎ登りで遅れ気味の奥さんから、山頂まで後どのぐらいあるかと聞かれた。奥さんの話では、下の登山口を見過ごしてしまい、舗装林道をそのまま突き進んで行ってしまって、かなりの距離を戻って来たそうだ。飲み水も少ししかないと言うので、まだ1リットル以上残っていた私のミネラルウォーターを分けてあげた。奥さんは嬉しそうに礼を言って、水筒を差し出されたが、何と残り200ミリリットルぐらいしかなかった(^^;。。。。しかし、容器は500ミリリットルだ。これぐらいの山へ登るのなら、もう1本予備を持って来るべきだとは思うが。。。 ダケカンバの支尾根付近では、展望を楽しみながら握飯を頬張っている青年に出会った。これから山頂へ向かうとのことだ。下山が遅くならないだろうか。 空はすっかり雲に覆われて、風が強くなった。今夜にでも雨が降るのだろうか。 |
![]() 蜂の巣があるのか? |
![]() 警告 |
| 1,716mピークで少し休んで、またドンドン下って行く。少々疲れてきた。周囲が再び雑木林に変わろうかという辺りで、貼り紙を見つけた。「蜂注意」と書かれてあった。赤いテープで囲われた中に蜂の巣があるのだろうか。上りの時は全く気づかなかったが。 注意したが、蜂の巣らしきものや、飛び回る蜂は見当たらなかったが。。。知らずに踏み込んで襲撃にあったらと思うとゾッとする。 何と、後ろから山頂直下ですれ違った父娘親子が追いついてきた。何という早さだろう。山頂ではゆっくりしなかったのだろうか。女の子は相変わらず火バサミを持っている。 下でせせらぎが聞えてくるようになると、下りも終わりに近い。石がゴロゴロしていて、歩きにくい道へと変わった。 |
![]() 本谷川を渡る |
![]() 本谷川 |
![]() 湧き水 |
![]() 月川温泉 |
親子が休憩している河原に下りて、本谷川にタオルをつけた。とても冷たかった。 橋を渡って、登山口へ戻ると、行きには気づかなかったが、林道の反対側に「湧き水」と書かれたプレートがあった。その擁壁の下に水が湧いていた。備え付けのコップですくって飲むと、とても冷たい水だった。続けて2杯飲む。気分的に生き返った。 林道を下っていると、3、4台の車が通り過ぎた。下に通行止のバリケードがあったはずなのに。皆無視して通行してるようだ。まあ、通る通らないは個人の判断だが、万が一の事故があった場合は自己責任だ。 駐車場に戻ると、意外にも車は減っているようには見えなかった。見ると河原でバーベキューをしている人達がいた。 帰りに、本谷川畔の一軒宿「月川温泉」で入浴した。予想していたほど混んではおらず、ゆっくりと温泉に浸かることができた。 |
| 展望はあまりがないが、ダケカンバとササ原の支尾根がいい雰囲気の山だ。あの辺りだけ、別世界のように思えた。 ※今回のコースは、風花さんのお疲れ記録を参考にさせて頂きました。ありがとう、風花さん。 |