この先は文字だらけでうんざりしてくるかもしれませんが、興味のある方はゆっくりとしていって下さい。

大分類中分類小分類内          容参照図等
水測 SONARとはSOund Navigation And Rengingの略で、直訳すれば「音による測的及び航法支援」となるんでしょうか。日本語では「水測(水中測的の略)」と呼ばれています。
水中音響理論音波とは音波は波(水面の波ではないですよ。波動としての波です。)媒質(ここでは海水)の振動方向と波の伝わる方向が同一の縦波(地震波のP波と同じ)の一種です。また、媒質中に疎の部分と密の部分とを生じながら伝わるため、疎密波とも呼ばれています。つまり、音波は海水の振動であると言えます。 
音の3原則音波が音として認識されるために必要なもので、音源(振動の発生源)、媒質(振動を伝える物質・・海水)、受信器(音波を捉えるもの)、が必要です。音源にはあらゆるものが含まれます。艦船やアクティブソーナー、水中生物、雨や風などの天象気象環境、果ては地震などの地殻変動まで。この世のすべてのものが音源になり得ます。媒質は言うまでも無く海水ですね。受信器は海水の振動を捉えるもので最終的に聴覚や視覚情報として利用可能にする機器です。(耳でも良いのですが、直接海の中に耳を突っ込むわけには生きませんから) 
音の3要素音波は次の3つの要素で構成されています。高低(周期、周波数、波長、振動数)、強弱(振幅)、音色(波形)
伝播損失音波は伝播中に拡散や反射,屈折、散乱等によりそのエネルギーを失い最終的には全てのエネルギーが熱エネルギーに変換されます。反射、屈折、散乱等を引き起こすものには次のようなものがあります。音速の変化、海面の波、水中微生物、海底など。
音波の屈折音波は伝播中に水中音速の違いにより屈折します。これは,空気中を進んできた光が水中に入るとき屈折するのと同じ現象です。音波はより水中音速の遅いほうへ曲げられます。また、水中音速の変化が大きいほど、音波は強く曲げられます。
水中音速の決定水中での音速決定にかかわる要因として次のようなものが挙げられます。海水温度水圧塩分濃度海水密度など。この内、海水温度と水圧は最も水中音速に大きな影響を与えます。他の条件はごく微小な影響しか与えないため、通常は一定値とされています。。

トップページへ戻る