2001/12/24(Mon)
『グランブルー』
ジャック・マイヨールが自殺した。

 ので、DVDでグランブルーを観た。
 
 自殺する人間の気分は自分に照らせばわからんではないが、やはり冷淡になってしまう。
 素直に喪にふくそうとは思うが、映画では魚に近い、というかイルカに近かった人間が陸で首を括るとはね。

 よそう。

 素直に冥福を祈ろう。
2001/12/23(Sun)
眼鏡
 昨日、千葉のユニオンメガネさんにセル巻の丸メガネを眼鏡を注文した。
 現在している丸眼鏡もユニオンメガネさんでのオーダーメイドであるが、丸眼鏡のスペアが欲しいと思っていたので約2年ぶりの注文である。
 レンズ込みで61000円なので安い買い物ではないが、ほとんど一生使えるもの(今使ってるのは銀製)だと思われるので長い眼で見ようと思ったのだ。
 レンズも対物側の方が平のフラットレンズで表面が鏡のように写り込むのもなかなかカッコいいと思う。
 できるまでに一月程かかる予定なのだが、気長に楽しみにまとう。
2001/12/22(Sat)
『修羅雪姫』
 細かく割ったカット。速すぎて止まって見える残像のようなアクション。疾走するドリーショット。暗い砂丘のような場所にたたずむ殺し屋達の姿と配置と構図の美しさ。ワイヤーアクションとVFXの効果的な使用。そして釈由美子の凛々しいこと。

 かねてから楽しみにしていた『修羅雪姫』を観てきた。
 もう冒頭から眼頭が熱くなり身体を抱え込むようにして観ていたよ。
 スゲエの一言。もうとにかくアクション。この際ストーリーの甘さは眼を瞑る。
 制作者はきっとどのような時代設定と人間のコスチュームを含めたたたずまいにすれば、袴をはかずに刀が似合うかと言うことを考え抜いたのであろう。まるで違和感がなかった。
 殺陣にしても従来のチャンバラのような一撃必殺のものではなく、カンフー映画のようなパンチを何度もくり出すように白刃をまみえる。刀もどちらかというとフェンシングのような持ち方だ。
 もう本当に新しいタイプのチャンバラ映画ができたと言っても過言ではあるまい。
 色々事情はあるにしても、今だにテレビの時代劇はカツラとモロわかりのメイクで製作している。観る側の眼が肥えてきてるにも関わらずこのようなことを平気でするのは、制作者が視聴者をなめてるに他ならない。
 ガメラの特撮監督が参加してるせいかタイトルが炎で、ガメラに似てるのは御愛嬌(笑)

 後は釈由美子がすごくよかった。普段の彼女がどんなだか知らないが、主役を演じる彼女は実に凛々しく好感がもてた。凛々しい女がやっぱ好きなんだなあ。
 なのになんで伊藤英明がタイトルバックで釈由美子より上なのだろうか?かれはニッチもサッチもいってなかったじゃん。どう考えても釈由美子の映画なんだしさ。

 サントラは川井憲次節が大爆発
 サントラとパンフ(1000円!)メイキングDVDと製作本を一気に買って散財してしまいました。
2001/12/10(Mon)
あの台詞
『戦線から遠退くと、楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に敗けている時は特にそうだ』

 『パトレイバー2』のなかでのセリフだけど、これって戦争じゃなくても会社のなかででもあてはまるよなぁ。
 含蓄のある言葉だと思うけど、自分でも身を引き締めねばね。
2001/12/08(Sat)
何年か前のあの頃
 もう何年か前のあの頃、今日と同じ季節同じ月、プレステを買った。
 で、今日プレステ2と『クロスファイヤー』というソフトを買った。
 で、友人にマクロメディアの『フラッシュ5』と『ドリームウェーバー4』と『ファイヤーワークス4』を学割で買ってもらう事にした。学割で買うと15000円もちがう。

 と、浮かれていたら、画家の小松崎茂の訃報。
 合掌。
2001/12/02(Sun)
『スターリングラード』
 年間、人に威張れる程映画を観ているわけではないが、『スターリングラード』は今年の洋画ナンバーワンだと思う。
 そのDVDを買った。
 戦争における精神論めいたものは日本軍の専売特許で、合理性や緻密さを欠いた作戦ともいえないような事をやってきて国土や国民をたくさん犠牲にしてきた。
 そんな事は日本だけの事だと思ってた。
 今年の『パールハーバー』やこの『スターリングラード』を観て、そのような事が日本だけでなく、戦争状態の国はみんなそんなになってたんだなということが分かった。
 無謀な突撃をして引き返してきた所を味方に撃たれたり、根性で空母の甲板に着艦せよとラリった事を兵士に命じたり……
 こういうのを観ると緻密で合理的な被害を最小限にする戦時の作戦という事事体がハナからあり得ない幻想のように思える。
 それがあたかもあるかのごとく、自分ならそれができるなどと思っている人間こそ疑ってかかるべきかもしれない。
 宮崎 駿がいっていたが、戦争というのは人間が極度に活動的になる状態で、その時愚劣な人間が聖人になることはなく、愚劣な人間は更に愚劣になり、会社で滅私奉公しちゃうような人間はまっ先に死んでいく。
 つくづく戦争なんてやるもんじゃない。
 正義の戦争より不正義の平和を。

 映画事体はハードで妥協のない作品だと思う。
 『プライベート・ライアン』をどけて私の戦争映画歴代2位である。
 ちなみに不動の一位はキューブリックの『フルメタルジャケット』である。