2002/01/29(Tue)
女の武器
 男の女に対する差別意識は根深いのかもしれない。何かを言ってそれに傷ついたり不快な思いを感じさせた時は謙虚に受け止めねばなるまい。

 ということを踏まえて私は、涙は女の武器であり最終兵器でありリーサルウェポンでありアントニオ猪木のチョークスリーパーであり大仁田厚の公認凶器だと思っている。
 女性を泣かした事はないが、やっぱり泣かれてしまったらどんな理不尽な理由であっても土下座して謝ってしまうだろう。
 男はだいたいそんなものであると思う。

 それなのに政治の場で首相が「女の涙云々」と言った事にバカ正直に抗議した女性議員がいたそうな。
 世間で認められている女の武器を自覚的に使って政治の場を渡っていこうという強かさもウィットさもないのであろうか?
 言うまでもなく涙は男の武器ではない。それは男も女もそう思うだろう。
 だからといって女が男のようになれるわけはない。
 男と女は違う。だから女は男とは違うディフェンスやオフェンスを身につけるべきではないか。
 信念をかけるような議題を通すのに涙ひと粒で通るのなら泣いてみせるのが国会議員でないかえ?
2002/01/25(Fri)
ちょっと良い話し
 私と同じ年の友人の話である。
 彼も結婚もせずに、というかしたいらしいのだが彼女ができないでいるのである。
 そんな彼の密かな楽しみはレンタルビデオの延滞をすることだ。しかも全てオトナのビデオだ。

 「延滞するだろ、そうするとビデオ屋の女の子から電話がか買ってくるんだよ。『○○さま、先日お借りになりました<抜いてカケて><口全ワイセツ・10人抜き><あのアイドルで抜け>が3日間延滞されておりますので至急御返却ください』ってさ。あの結構かわいい女の子が恥ずかしさを押し殺してわざと無機的に卑猥な言葉をしゃべるのを聞くのって、燃えるよなぁ」

 ・・・・・・

 オレも人の事はいえないけどね。
 人それぞれ、リビドーの方向も様々だ。

 んがぁ、しかしぃ。チョっぴし、うらやましいと感じちゃったよ、オレも(笑)
2002/01/20(Sun)
『トリック2』
 普段テレビ番組を観ない方なので、ましてやドラマも滅多に観ない。
 周りが面白いと勧めるので一度ぐらいはと観たのが『トリック2』。『・・・2』があると言うことは『・・・1』があった筈であるが私は知らない。
 で、観たらこれが面白かった。結構細かくカットを割っているのがテレビドラマでは新鮮だったが最近はこうなのだろうか?
 歯切れ良くテンポもいいけど台詞がウィットにとんでいて面白いと思った。
 先週の回、ある気体を噴射する装置を見せるシーンがあって、長く伸びた塩ビのパイプとそれを押し出しフイゴをそれらしく映していた。ハッキリ言ってハッタリなんだろうけど、そのウソのリアリズムを手間を惜しまずやっているところにも好感が持てたりした。
 その上手い嘘のリアリズム(見立て)の積み重ねでその虚構のドラマにリアルという力が備わるわけだから。
2002/01/16(Wed)
ギシギシ
 会社から帰ってきて、最近風呂あがりに二階の自室で行っている腹筋運動をしてたところ、母親がやってきて
「天井がぬける、窓ガラスまでギシギシいって割れそうだから、デブの運動はやめてくれ」
と、涙眼で言ってきた。
 じゃあこのままもっと膨れてちょっと躓いた瞬間にオレもろとも天井が落ちるような体型になってもいいのか?
 どおだ、母親。
2002/01/15(Tue)
錯綜する会話
 友達の夫婦とオレの3人で3軒程呑み倒して4軒目、女性であるカミさんがいるというのにランンジェリーパブに入った。
 入ったのは確かなのだが記憶に下着姿のネェちゃんは全く無く、一方的なカミさんの説教を聞いていたことしか頭に残ってない。下着姿のネーちゃんは恐れをなして寄ってこなかったようだ。

カミさん「最近、どおよ?」

オレ「道都ゆわれても」

旦那「あのフロア係の男、眼がグレイじゃねーか?」

カミさん「いつまでも一つ覚えみたいにオンナの写真ばかり撮って。黒人の男、撮りなさいよ。ヌードで。メイプルソープみたいに」

オレ「そんなこと言われても、英語できないし・・・」

旦那「奴はロシアのスパイだ、きっとそうだ。ウォットカの消費量を調べに来てるエスにちがいねぇ」

カミさん「英語できないなんて、なにタルいこと言ってるのよ。エッチなビデオでおぼえてるでしょ。お〜、お〜ぐれいと、そ〜びっぐ」

オレ「・・・」

旦那「いや、スパイはあんな綺麗な眼はしてねぇ」

カミさん「なんだったら抱かれてみればいいじゃない、黒人モデルに」

オレ「いや、しかし」

旦那「だが、しかし。やろーなんかメモってやがる。くそーなんか武器はないのか」

カミさん「○○さん(オレの名前)もね、がんばって作ったモノが映画になるぐらいにならなきゃダメよ」

オレ「たとえば?」

旦那「だめだ気がぬけねぇ。やつが襲ってきたらどうするか」

カミさん「辻仁成とか」

オレ「あんだとぉー、てめえ、さすがに長い付き合いだ。ピンポイントでオレが激昂する固有名詞だしやがって」

 オレ、カミさんの襟首を掴んで顔をつきつける。

旦那「なんだぁ。オレの女房とチューするのか?チューイするぞぉ」

・・・・・・・

 酔っぱらい達の夜はふけていく。
2002/01/13(Sun)
『トラフィック』
 DVDで『トラフィック』を観た。6000円近くした。
 わざわざ買うまでなかったなと思った。
 つまらなくはないし、手持ち撮影風で荒らした画像も良かったと思うし、人間の出し入れもバランスよく上手くいっていた。
 なんというかテクニックはすごいけどつまらないということなのだろうか。こういう映画もたまにあるよな。
 テクニックがすごけりゃいいじゃないかとも思うが、やっぱりDVD買う前にビデオを観とけばよかった。
 監督のスティーブン・ソダーバーグの映画では『エレン・ブロコビッチ』が良かった。

 と、言ってたら2001年度キネ旬ベストテンの一位に『トラフィック』が入っていた。それはいいのだが『スターリングラード』が入ってなかったよ。
 邦画では『千と千尋の神隠し』が3位だと。1位の『GO』は観ていないからなんともいえないが、選んだヤツ、ホントに『千と千尋の神隠し』より面白いんだろうな?アニメだからとか配給収入でいい眼をみたからいいだろみたいな理由で外したんだったらただじゃおかねぇ。
2002/01/12(Sat)
リチャード・ドーキンス
 今回、ちょっぴしカタイ話になるかもしれないので、興味の無い方はとばして頂きたい。

 今日の読売新聞の朝刊にリチャード・ドーキンスのインタビューが載っていた。記事は即スクラップブックに。

 今から7、8年前。リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』という本を読んだ。結構分厚くて内容をほとんど覚えていないのは自分の理解力がなかった為だと思う。

 ただその本に書いてある内容で、生物は遺伝子が生きていく為の乗り物である、乗り物にすぎないという話が印象的であった。

 そのドーキンスの新聞のインタビューで、<彼は反宗教論者らしいが>『宗教は無害なナンセンスではなく、危険なナンセンスだ』と言っていた。
 これはかなり過激な言葉だと思うが、ドーキンスだから言えるのだと肝に命じたい。浅薄な考えでこの言葉を鵜呑みにすればそれこそ危険な反動になるだろう。
 それはマルクスが『資本論』で宗教は麻薬だと言った瞬間にそれを鵜呑みにした人間達がどんなことをしたかを考えれば良い。

 人間は自分を自分として保つ為には必ず自分の外に絶対的な存在を定義せずにはいられないものだと思う。それはダイレクトに宗教であったり、尊敬出来る歴史上の人物でもいいし、中島みゆきでもビートたけしでもキューブリックでもいいしスナフキンでもいいのである。
 件のドーキンスだって反宗教という宗教の信者ともいえる。
 それら、神の考えを自分の行動の規範として真似てみたり、神の言葉を自分の言葉として発してみたり。
 発した言葉や哲学に絶対的な裏付けを欲していてそれがないと自分の気持ちの安定を保てないのではないだろうか。
 そうすると『自分の考え』等と言うのは幻想にすぎないのかもしれない。
 
 宗教の話は難しいので論じないが、私としては宗教は人間の必要悪であり危険なものであると思う。
 例えば、ある宗教が嫌いでもその教祖を殺そうとは思わないが、私がその教祖の悪口を言った瞬間に信者は私を刺すだろう。
 真面目に神に殉じようとする人間は無敵だ。死を恐れない。いや、恐れてるのかもしれないけど、脇によけられる。
 
 宗教に真面目になって嬉しいのは本人だけ。傍は迷惑なものである。
 
 困った時の神頼み。神様と付き合うのはこれぐらいいい加減な方がいいと思う。
2002/01/10(Thu)
 1年程前に歯が欠けて、それを補修したのだが、それが今日の朝欠けていた。口の中の異物感と共に破片が舌の上にのった。おそらく補修したところ白く見せる為の被殻がとれたのだ、赤黒いつめた歯が残ってた。
 で、冷たいものや食い物が直接当たらなければどうということはないと思ったのだが、いま非常に口が重い。だんだんにぶーく重くなってる。
 気が重いが会社を休んで明日は医者へいこう。
2002/01/06(Sun)
ヒゲと・・・
 たしか12月24日から剃ってなかったヒゲを剃った。
 ヒゲが薄い上に鼻のしたとあご辺りにしか(しかも疎らに)はえないので、単なるきたない不精ヒゲにしかならないのである。
 
『ヒゲとボイン』という漫画があるが、立派なヒゲを持たなければボインも寄って来ないのであろうか。
 
 まあどうでもいいことである。

 剃ったのも、単に明日から会社だからだ。
 
 嗚呼、明日から会社だ。
2002/01/05(Sat)
浪費家
 友人とニコンのデジカメの話をしてた。
友人「さいきんどおよ?」
私「胴といわれてもねぇ」
友人「ニコンのD1X、買うんだって?かねあんの?」
私「死ぬ程借金で・・・」
友人「死め」
私「・・・やっぱやめる。取り合えず『トラフィック』のDVDを・・・」
友人「・・・貯金したら」
アルコールを入れながら午前3時の会話。
2002/01/03(Thu)
アートな光り
 電車に乗ってたら、ひとり黙々とツイストを踊っている電波な人がいた。
 面白いのでジーっと見てたら、そいつがオレの前にやってきた。

そいつ『わたし、アートな人を援助する財団にいる者で、不遇なアーティストを経済面でバックアップしようとしているんです』

 そいつの顔は確かにオレに向けてはいるが、視線はオレの眉間辺りを泳いでる。

そいつ『あなたの眼にはアートな光があります。今後世界を相手にできる資質が見えます。あなたの夢を応援したい。どおですか契約書にサインをいただければ、あなたも財団からの融資を受けられます』

オレ『とりあえずいくらくれるの?』

そいつ『年間10万円程……』

オレ『ふざけるな。散々持ち上げといて年間10万円でオレの夢のバックアップとやらがつとまるか。国家規模のプロジェクトでかかってこんか〜い』

…正月3日が暮れていく。
2002/01/01(Tue)
2002
さあ、お正月だ。
おめでたくもなんともない。
なぜなら、今逃走中だからだ。
普段得に仲良くもないガキどもが大挙して押し寄せてきておるのだ。
ヤツらの狙いは、オレのキャッシュ。
お年玉をくれと、もの言わず眼だけで訴えてきてやがる。
新手の圧力団体か。

というわけで、車の中でこの日記をかいている。

・・・なんか外で物音がするぞ。
なかにいるみたいだ、などといっている。
しまった、ロックするの忘れた。
ドアがいきなり開かれた。

なんだ、こんなとこにいたのぉ?

よせ、触るな。いまおぢさんはパソコンで日記をpかtっt