2003/02/16(Sun)
『アマデウス-ディレクターズ・カット』
 また明日から灰色の生活。トホホ。

 『アマデウス-ディレクターズ・カット』。すでにDVDは出ていたが、賛否両論あってもこのようなファイナルカットとでも言えるのが出ると焦って買わなくてよかったと思う。
 この映画18年前に予告編だけ観たのだがその時の印象がなんとなくホラー映画っぽかったのを覚えている。"アマデウス"という名前もなんとなくホラーっぽかった。というより宣伝ポスターがそれっぽかったのだ。DVDのジャケットにもなっているが。

 その後クラッシク音楽が好きになって"アマデウス"がモーツアルトだと知ったのだが、この映画も傑作だろうと思う。
 個人的にはラスト近くのシカネーダの一座でのコンサートの件で、パパゲーノをやってるところを何度も繰返して聴いている。

 真面目で求道的な凡人か、下劣な天才か。
 モーツアルトは下劣で下品な人間だったかもしれない。ただ宝石のような音楽を残した下劣な人間と言えるかもしれない。
 たんなる下品な人間ではないと言う事。
 品がないから天才なのではなく、天才だから自分の事しか見えなかったんだろうと思う。
 
 福山庸二の漫画『マドモアゼル・モーツアルト』も面白かったな。
2003/02/09(Sun)
『トランスポーター』
続き。

 同じ日に『トランスポーター』を観た。一日に2本観るなんて久しぶりだ。
 リュック・ベッソンの脚本で、凄腕の運び屋の話しというのは面白いと思うが、途中で寝てしまった。
 なんかタルかったんだよね。つかれていた所為かもしれないが。
 ベッソンのプロデュース映画は『キス・オブ・ザ・ドラゴン』だけだな、おもしろかったのは。
 まあ、『ボウリング・フォー・コロンバイン』だけで腹一杯だったっからかもしれんが。
2003/02/09(Sun)
『ボウリング・フォー・コロンバイン』『トランスポーター』
 今日、HPの更新をしようと思っていたのに間に合わんかった。今日はFFもやらんでHPの更新を準備していたというのに。残念だ。

 土曜日に恵比須で単館ロードショーしてる『ボウリング・フォー・コロンバイン』を観てきた。ドキュメンタリーといえば聞こえは良いのかもしれんが、『電波少年』のアポなし取材モノと言えるかもしれない。

 どう言う話しかと言えば、タイトルにもあるように1999年に起こったコロンバイン高校での銃乱射事件を話の切っ掛けにして、どうしてアメリカでは銃による殺傷事件が多いのかというのを考察しているのだ。
 コロンバイン高校銃乱射事件とはそこの二人の生徒が高校に乗り込み笑いながら銃を乱射。12人を殺害後、犯人の二人も自殺したというもの。

 では、なぜ二人の生徒はこのような凄惨な殺人事件をおこしたか?過激なミュージシャン、マリリン・マンソンのファンだったから。日本の暴力的なアニメやゲームの所為。家族の崩壊。銃が簡単に買えてしまうから。
 アメリカ人の有識者と呼ばれる者達はこれら全てをスケープゴートにして問題を解決したつもりになっていた。そういえば当時この影響で『ファイト・クラブ』も上映が延期されてたっけ。

 で、このドキュメンタリーの作者は考えた。犯人の彼等は犯行直前にボウリングに興じていたらしいと。
 ではなぜ、ボウリングを犯行の原因と考えないのか、と。
 音楽や映画、ゲーム、米国の歩んだ暴力的歴史を殺人衝動の根拠にするのに、どうして銃乱射事件の直前にやっていたボーリングは「無視」するんだ、ということなのだ。

 つまり、ボウリングを犯行の動機にするのがアホらしいように、映画もゲームも漫画も殺人を犯す動機にはなり得ないのだはないか。殺人を犯す奴は暴力映画を観ようが観まいがやるものなのである。
 映画は数字を示しつつアメリカの銃犯罪の異様な多さを指摘する。それもどうやら家庭の崩壊も歴史的な殺りくの歴史も暴力映画もゲームも簡単に銃が買えるという事ですらも、アメリカの銃犯罪の多さを説明できないようなのだ。

 ではなぜアメリカは他の国に比べて銃による犯罪が多いのか。

 作者は「恐怖」というキーワードで解答を提示していた。
ヨーロッパのならず者の集まりであるアメリカ。インディアンを殺し、黒人を奴隷にした。公民権運動で黒人の権利が確保されてくると、今度は黒人に今迄の復讐をされるのではないかと考える。もしもの時は銃。隣の奴になにをされるか分らない。有色人種は何考えてるかわからない。理解できない。こわい。銃があれば、自分の身を守れる。

 このようなまるで根拠の薄い恐怖で銃を手放せないでいるらしい。

 やった事はすぐ忘れるくせに、やられた事は執念深く覚えていて恐怖を増幅させ続ける。
日本人もそういう所あるからね。一方的に非難はできんが。

 テレビではブッシュが名前も覚えられないような国を爆撃していて、それがアメリカ国民の総意のような感じで観ていたのであるが、こういうドキュメンタリーを作るような人がいるとホっとするよ。
2003/02/02(Sun)
『バイオハザード』
と、いってもゲームじゃない。去年公開された映画のDVD。レンタルした。
 いや、面白かった。娯楽作に徹していても押さえるべき伏線や必要な人物の掘りさげはやっていて気持ちいい。
 ただホラーだからということもあるが、あからさま驚かすシーンが多かったな。これは好みの問題だろうけど。オイラはポータブルDVDの小さい液晶画面で観ていてもビビってたから(W)
 アメリカの娯楽映画にしてはめずらしくハッピーエンドになってない。というよりも、それこそパート2への伏線か?あのラストは。パート2やらない方がいいとは思うけどね。
 『トゥームレイダー』の二の舞かなと思って映画館には観にいかなかったけど、観とけばよかった。
 もう一度観ようと思ったけど、FFやってたら観れなくなっちゃた(W)