2003/12/07(Sun)
『博士の異常な愛情』『ぼくんち』
『博士の異常な愛情』のDVDを買った。学生時代ダビングして何度も観たので新たな感慨はなかった。しかし日本語吹き替え版で観たのだがコレがどうもシックリいかなかった。今までこんな事はなかったのだが。
メイキングが入っていて、ケン・アダムの興味深い話があったりしてそれなりに楽しめた。

『ぼくんち』のDVDを買った。
観月ありさは漢らしい。
「なんや。こんなもんがなんや。ウチのマンコでいくらでも弁償したるわ」
このセリフ、カッコよかった。劇場で観た時よりも新鮮に聞こえた。日本人がしたり顔で中指を立てて「Fuck YOU」などというよりよっぽど潔く清々しく聞こえた。日本人で「Fuck YOU」等と言って過激さを装うより、日本人なら言え「マンコ」と。
どのシーンも好きだがやはりクライマックスの観月ありさの孔雀の求愛のダンスのところがすばらしかった。葬式でのダンスと二太の海岸を歩くシーンと観月ありさのシーンを交互につないでいるのだが、非常に上手く重ねあわされていて最高のシーンになっていた。かかっている音楽もよかった。
真木蔵人のバカダンスも笑えた。
コメンタリーとコメンタリーの収録風景で初めて動いてる西原理恵子と声を聴けたのが嬉しかった。無頼風を装ってはいるが、やはり繊細ですごく腰の低い人だと思った。そうでなければああいった作品は生み出せまい。
惜しいと思うのはもうちょっと予算があればチープさが無くなってよかったろうなと思うが、しょうがないか。
来年の日本アカデミーを受賞でもすれば、日本アカデミーをちっとは見直すが、どうせノミネートもされまい。
良い映画はこうやって埋没していくのだろうか。