2004/01/25(Sun)
暴走かご乱心か(笑)
とうとうやってしまった。メーカーのキャンペーン期間中につき約40%オフを良い事にハッセルブラッドを注文してしまった。
税込みで38万円!!!!!
そんなお金ないのでカメラ屋さんでのツケである。年内に払ってくれれば良いとの申し出なので、申し訳ないとは思いつつ年内一杯かかっての返済ということにしてもらった。
そのかわり、ニコンの135mmを売る事にした。買ってくれるかどうかはわからんが。ハッセルの借金の返済の為であるが、この135mm、良いレンズなのだが稼働率が非常に悪くて完璧にタンスの肥やしだったのだ。
それでも愛着はあるので悲しい気持ちもあるのだが、あこがれのハッセルが手に入る嬉しさは当然にある。
果たして、新しいカメラを手に入れて、新しい写真が撮れるのかな(笑)
2004/01/12(Mon)
『ミスティック・リバー』
大学の頃に読んだ精神分析の本にかいてあったが、殊女性は男が思う以上に性的な虐待を子供の頃から受けているという調査結果がある。
男の自分には分からない部分である。
性的虐待、しかも少年に対する虐待というものが成長していく過程でなんらかのトラウマになるだろう事は容易に想像はつくが(それは少女であっても同様であるが)、それでもこの日本にいると(自分が知らないだけかもしれないが)ピンとこないのである。
男が男に対するレイプというものを身近な脅威と感じられない為か、これらを主題にした『ミスティック・リバー』という映画に必要以上にのめり込む事は出来なかった。
男が男を性の対象とするのは、日本では割とおおらかだったのは古典文学を少しかじっただけでも分かるものである。坊さんが出てきてお稚児さんがでてきて同衾したとか。
それは決しておぞましいものではなかった筈だ。小さな女の子を愛でるような感じで行われてきた事でもあるのではないだろうか?新撰組だって隊士同士の恋愛なんかもあったらしい。
同性愛がおぞましいというレッテルを貼られタブーとしはじめたのは明治以降の話ではないだろうか。
今に至り、同性愛は「変態」だとか言われつつも小馬鹿にした笑いの対象にはなっても、おぞましいものとしてタブーにはなってはいなかったと思う。バレたら恥ずかしかったり村八分になったりするのは可哀想だとは思うが。

  そういうわけで、主演の3人の熱演は賞賛に値することであるが、そのテーマを踏まえて深く理解するにはいたらなかったと思う。 できればずっと理解できなければいいなとは思うが。

  ストーリーもそうだが、映画を観にいくとライティングやアングルなんかも熱心に観てしまうが、窓から入る真っ白い光が部屋に差し込み、それが光に染まっていくモノトーンみたいに見えたカットが印象的だった。
2004/01/04(Sun)
『ラスト・サムライ』『ファインディング・ニモ』
さあ、また明日から最悪な会社生活である。しっかし言いたい事やって、やりたいようにやってる奴がストレス云々を言っちゃいかんだろ?ええ。

昨年の12月31日に2本続けて劇場で観た。
 
『ラスト・サムライ』。やはりトムは死ななかった。
歴史にさほど明るいわけではないので、この映画が史実に基づいてるとか基づいていないとは言えない。
しかしエンターテイメントとして苦笑するような部分はなかったと思う。だいたい『遠山の金さん』や『水戸黄門』を観てイチイチ時代考証を云々しないわけだから。外人がつくった日本の歴史映画、という色眼鏡で観たとしても面白い映画になっていたと認めないといけないと思う。
日本の役者陣が非常に好演していたのが良かった。
外国資本の映画という形をとらなければ、もはや面白いチャンバラ映画は観れない。
これは
単に金がないせいかセンスがない所為なのかはわからない。『パイレーツ・オブ・カリビアン』の剣劇ですら日本では作れまい。
明治天皇はもっと精悍なイメージがあったのだが、最初の登場シーンでひどくノホホンとした顔が出て来てトホホと思ったたが、映画の後半顔つきがやや持ち直したような気がした。
 
 
『ファインデイング・ニモ』
上映時間の関係で、初めて吹き替え版を観た。木梨憲武と室井滋が声をあてていたが非常によかった。元の声が分らないので声が違うというふう思わなかったの素直に映画に入り込めた。
ピクサーはやっぱすごい。このレベルの映画を毎年1本作れるというのがアメリカ映画の底力、というか、莫大なお金と作る側のセンスが結びついた好例なのだと思う。
この映画が良くないとは思わないのだが『モンスターズ・インク』の方が好みではあった。
『モンスターズ・インク』ではマネキンのような人間の肌の質感が非常に柔らかい感じになっていた。次回作は人間が主人公らしいので今から楽しみである。
今までおもちゃや虫やオバケや魚といった人間以外のキャラクターを思い入れができるように造型してエンターテイメントの映画として成立してきたことがすばらしい。

蛇足だが、ニモやニモの父親のマーリンの顔つきって黒人のような感じがしないか?別にそれで人種差別云々というわけではないが、ちょっと気になっただけなのだがね。
2004/01/03(Sat)
タランティーノDVD
DVDボックスで1万セット限定。約1万円。昨年末に買った。 『パルプ・フィクション』と『ジャッキー・ブラウン』の本編とそれぞれのメイキングを含む特典映像が満載である。
目当ては『パルプ・フィクション』だけなので、それだけで1万円は高いなと思いつつ買ってしまった。 劇場公開時.『ジャッキー・ブラウン』がイマイチ良く分からずつまんなかった印象があったのだが、DVDで字幕でなく吹き替えで筋を追えば理解できるかなと思ったことが買うことに踏み切った。
結果、吹き替えで観てやっとこ筋がわかった。面白かった。
というかさほど難しい筋ではないのだが、劇場公開時なぜ筋が追いきれなかったといえば『パルプ・フィクション』に比べて展開が地味で絵的に吸引力がなくて集中しきれなかったからと思われる。
もう一度見直したら『ジャッキー・ブラウン』が好きになったよ。
ちゃんと筋を追えずにいたのは自分の理解力のなさだったと反省である(笑)
『パルプ・フィクション』と同様、一つの場面を複数の視点から見ながら話を進めていく。
そして絵的に誰も考えなかったろう、不細工な中年女と頭のハゲたうだつの上がらなさげな中年男との恋を魅力的に成立させている。
タランティーノはすごい。
これからはもっと謙虚に観るべきだな。
2004/01/02(Fri)
『ジョゼと虎と魚たち』
映画の感想日記が滞っていたので休みの間に感想を書いて置く事にする。

『ジョゼと虎と魚たち』という魅力的なタイトルの映画を去年の12月の中旬ぐらいに観にいった。半月前に観た映画の感想などほっとこうかとも思ったが、ちょっと思う所あって記録しておこうと思い直した。
この映画、観る切っ掛けになったのがタイトルもさることながら、雑誌に載っていた写真で、若い男が同年代らしき女を乳母車に乗せているところが、どういうわけか自分に琴線に触れたのである。
理由は明確には分らない。一枚絵としての写真がなかなか良かったということと、障害者の女性との恋愛映画というところに惹かれたか...
小説の名前は忘れたが、立原正秋の小説で脚の不自由な女性と結婚した男の話があって、所謂障害者との恋愛を非常に肯定的に書いてあった所が、まだ蒼かったオイラにちょっとした感情面での軌道修正を加えた。
非常に大雑把な解釈だと思うが、不自由を携えている人と一緒にいることは、それを言い訳に照れずにストレートにいたわりや愛情を表現できて悩ましい気分になる、ということと私は解釈した。

この映画もそんな肯定的な期待をしながら観に行った。

結果は、良い映画ではあるが...
作った側は、障害者との恋愛であっても必ず結婚してハッピーエンドになるとは限らない。それを踏まえて障害者との恋愛を特別視せずに普通の恋愛のように壊れて別れることがある、という話しなのだと思う。
それは非常によく分る。
分かった上で言いたい。
映画をハッピーエンドで二人を結婚させて終わらせて欲しかった。
普通の健常者の男と女がどうくっつき、どう別れようが別にいい。ただ、劇中で女の叔母が言うように「この娘はポンコツですから」
恋愛、セックスをして性格の不一致で別れます。そんな理由でさえきれいごとに聞こえる。その中に隠れている「障害者だから別れた」という言葉は表面化してこない。ホ本当に障害者だから別れたのではないのか?
非常に薄汚い言い訳にしか聞こえない。
男の側である私からすればちょっとかわいい障害者の女をセックスフレンドにして、飽たから捨てたとしか思えない。
障害者との恋愛を健常者と同等に扱おうというのは分かるが、同等になりえるのか?
明らかに障害者は社会的に弱者だ。それを前提にしてどう付き合うべきなのか。
そういう意味では所謂健常者どうしのいい加減な付き合い方よりも責任が伴う筈だ。むしろ健常者同士の付き合い方は恋愛に限らずいい加減なものだとも思える。
こういう感情が出て来てしまうのは歳の所為かもしれない。結婚が幸せである、などと単純な事を言うつもりはない。
それでもあの二人の恋愛を肯定的な終わり方にしたところを観たかった。
それを描く事にこそ意義があったのだと思う。

池脇千鶴が良い演技をしていた。台詞もすごくよかった。「好きな人ができたら、世の中で一番恐いものを(虎)見に行こうと思った」「この世に一番Hなことをするために生まれて来た」

映画の最後、女は男がいておぶさっていた時には、乗る事を拒んでいた車椅子に乗って新しい生活を始め自立を臭わせるる。 非常にきれいごとなまとまりでやはり後味が悪い。
本当に肯定的なハッピーエンドが観たかったよ...
でもDVDは買っちゃいそうだなー(笑)

おぶさるって遠慮なく抱き締められるんだよな〜(笑)
新年からちょっぴしおセンチ(笑)
2004/01/01(Thu)
元旦
おそらくおめでたいと思う新年がきた。
私はというと年末から日記のリニューアルをしていて今日やっと終わった所である。
今まで使っていた日記サイトが、180日以上かけないとのことなので、これを機会に自前でやる事にした。
日記を読んで下さってる方々、もうしばらくお待ちください。
映画の感想など色々書いておきたい事はあるがそれは後にまわそう。 メールでの年賀状やら葉書での年賀状をこれからやるのである。
友人知人が非常に少なく交遊関係も狭いのでそう多くはないのだが、だからこそその少ない知人には嫌われたくないかれねえ(笑)

というわけで、今日はこんなところで。
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