【 光の天使へ 】

心優しき人よ

その崇高な眼差しは悲しみに溢れ
眼に見えぬ呪縛に捕らわれていたとしても
その気高き存在が私には見える

道に迷った旅人に一汲みの水を差し出した
およそ天使さながらの存在に
幾人のさまよい人が救われてきただろう

その傷ついた心に培われた温もりは
孤独な我々の乾いた心を潤してくれる
我ら放浪する魂のオアシス

その慈愛に満ちた眼差しを
自身、心から信じて欲しいのだ
なぜなら、貴方は気高き心を持った
心優しき天使なのだから

美しい羽を携えた 黄金色に輝く翼
例えそれが泥を被っていたとしても
振り払う術を貴方は知っている筈

【 作者:光野 誠一さん 】