あの新聞記事から30年の歳月が流れ──。時は新しい世紀を迎え
た。
医学・医療界は飛躍的に進歩した。
しかし、残念なことに様々な研究が試みられているにもかかわら
ず、未だ
に、この病気の発症メカニズムの解明は完全ではない。
だが、新患では有効性の高い治療法による寛解や骨髄移植という最
新の
医療で完治への可能性は広がった。また、10年〜数10年と長期経過し
た患
者にも有効な治療方法の開発とその早期実現が待たれている。近い将
来
には、それらもやがて解決される時代になろう。
現在においても、この病気は生涯ともに付き合うという慢性の経過
を辿る
ことが少なくない。また他の血液疾患への移行や併発の不安もつきま
とう。
だが、わたしたち患者は、前向きに明るく、それぞれの人生を生き
ている
人が多い。健康な日常の中で、つい、向き合うことを忘れがちだった
“死”と
しっかりと見つめ、“今一瞬”を大切に生きている。一度しかない人
生の主役
だから・・・。 |