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治療ガイド(A) 

 器質性の原因によるものは器質性構音障害と呼ばれています。

 最も多いケースでは口の中に息をためることができないために、カ、タ、パ行が発音できなかったり、サ、ハ、ラ行もあいまいになったりします。全体的な鼻声とか、フガフガした声と表現されることもあります。
 また、軽い咳払いのような音や、クンクンと鼻を鳴らす感じの音が聴かれることもあります。 

 治療は第一義的には病院等での診断・検査の結果に従います。
 口と鼻を隔てる口蓋に欠損がある場合は手術や口中器具の装着を行います。
 口の奥で鼻方向への息を遮断する機能が働かない場合は訓練を行いますが、手術や口中器具の助けが必要なこともあります。

 上のような処置のあとには正しい発音に慣れる為の訓練が必要です。

 運動性の原因によるものは運動性構音障害と呼ばれています。

 舌などが自由に動かないために正しい発音ができないものが大部分です。ほとんど何を言っているか聴き取れなかったり、全体的にあいまいに聴こえたり、ろれつが回らない感じに聴こえます。
 声が出なかったり、鼻声がひどかったり、かすれ声、極端に小さい声になったりするものもあります。異常な早口になるものもあります。

 治療は第一義的には病院等での診断・検査の結果に従います。
 医学的治療後は基本的には症状に合わせたさまざまな筋肉運動や発音などの訓練によって改善を図ります。口中器具が必要なこともあります。

 聴覚性の原因によるものは聴覚性構音障害と呼ばれています。

 自分の発音を耳で評価できないためにあいまいな発音になってしまいます。全体的にきちんと口を閉じていない感じや、フワフワした感じ、鼻にかかった感じなどがします。
 比較的軽い難聴の場合でも高い周波数のサ行音などが異質な音になることがあります。

 治療は第一義的には病院等での診断・検査の結果に従います。
 基本的にはまず医学的治療や補聴器により聴覚を正しく補正することが重要です。

 

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