遠くの風を思うと自然に海が連想されるのです。次項の海を予感させます。

 風は擬人化されています。
 自分の知っている「丘や野原の空の底」の、ある意味で馴染みの風たちが
 「タスカロラ海床の北のはじ」というはるかな未知の領域へ勇躍豹変し飛んで行くのを思うのは
 何か求めても求めきれないものの大きさに圧倒されることなのです。

 雨に打たれ、ガタガタ叩かれる窓ガラス。しかしついにその窓ガラスの内と外と・・。

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