一気につかむ日本史の流れ まとめ

    年表 まとめ
時代名とその順番 簡単年表

年表のまとめ  赤字青字は優勢な勢力

古代 中世 近世 近代
弥生 大和 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 建武
新政
南北朝 室町 戦国 安土
桃山
江戸 近代
















































































































































































































































































































































































































































































































貿
























































































豪族が土地を支配 公地公民 → 荘園蔓延 荘園・公領の権利を武士が奪い取っていく 土地は武士が支配 国が課税


優勢な勢力名で流れのポイントを復習しましょう。それぞれの右のコメントは聴講された国語教師の方にいただいたものです。

豪族  最初は豪族ですね。人間ですから戦争というものを始めました。九州とか畿内とか山陰とかに有力豪族がいました。
 
***************************** 豪族の連合体 大和政権 **************************

大王  中でいちばん強い豪族で、ヤマト地域にいました。後には天皇と呼ばれます。神話の題材になっています。
 
蘇我氏  天皇家の邪魔をしようとした氏族。よく分からない人たちです。でも仏教賛成した人です。
 
****************************** 中央集権 律令国家 ***************************

天皇  大化の改新でしっかりした中央集権にして、壬申の乱も経て権威がつきました。
 
********************************* 王朝国家 ******************************

藤原氏  娘をダシにして、というと言い方悪いですが。外戚ですね。摂関政治。
 
上皇  藤原氏を退けようとしました。院政ですね。
 
平氏  武士が権力握りました。清盛が朝廷の太政大臣です。政権を守る!という確固とした政略がなかったような・・。
 
******************************* 中世的武家政権 ****************************

源氏  頼朝とか義経とか源平合戦でリベンジして朝廷を離れた幕府政権を作りました。このあたりは平家物語で教えますよ。
 
北条氏  執権ですね。頼朝の奥さんの実家。実権握った人。源氏の将軍を三代で消してしまった。
 
******************************** 一時的政権 ******************************

後醍醐天皇  強烈信念の人。何度も挑戦し一旦は権力復帰して建武の新政を行い、それから逃亡して南朝の祖となる。
 
******************************* 中世的武家政権 ****************************

足利氏  有力御家人でありながら幕府に反感を持って一旦天皇に味方し、それから裏切って自分の幕府を作る。野心満々。
 
守護大名  幕府に遠慮なく振舞った印象です。将軍も暗殺しました。
 
戦国大名  実力の世界。信玄、謙信の世界。名目的にはまだ室町時代。
 
******************************* 近世的武家政権 ****************************

織田氏  容赦ない人。だから勝てたのでしょう。
 
豊臣氏  出世物語の極み。本能寺の変など運も良かったと思います。最後はみじめな感じで終わります。
 
徳川氏  勝ったけどずるい、と言われています。人気がありませんねえ。ここが家康でさえなければねえ。
 
討幕勢力  まあ、若い人は血気があって良いと思います。

国語の先生のコメントの最後のあたりは日本人の一般的な感覚の吐露という感じですね。歴史というよりは常識に近いものなのでしょう。


時代の原理とは何でしょう。

古代が貴族中世・近世が武士近代が民衆の時代です。

現代の私たちから見ると、貴族とはいったい何の資格や能力があって政権を担うことができたというのかよく分かりませんね。(貴族以外は逆立ちしたって政権に近づくことはできなかったのです。極端に言えば貴族は遊んでいるだけで良かったのです。)
その点、武家政権は実力で奪い取ったのものですからその能力は分かります。しかしそれは国民全体を幸福に導ける原理のものであったとは言えないものです。
そして近代以降の政治は、原理的に国民全体の幸福を求めるためにあることを要求されているものです。

古代社会を支配した原理は「迷信」といってもよいでしょう。人々は訳も分からず貴族に従属するしかなかったのです。

その後原理が「実力(武力)」に変わっても武家政権には古代の名残りである「名門」が必要でした。それが中世です。

その「名門」がなくなって「実力」のみとなったのが安土桃山以降の近世です。

そしてその「実力」が必要でなくなったのが近代です。民衆が政治を担えるまでに育ってきたのです。

古代は古い時代です。現代と比べると人間のものの考え方自体が違います。
中世は文字通り中間の時代です。力が迷信を否定し切ったわけではないのです。ですから一時的に朝廷政治に戻ったりします。
近世は惜しい時代です。庶民が天下人にまでなれたというのに、そんな時代になったのになぜもう一つ飛躍できなかったのかという時代です。
近代は現代へのとっかかり段階です。

現代の私たちは家庭教育や学校教育で合理的精神を学びます。
でも古代の人たちはそれを学ぶことはできませんでした。
中世には武力という現実が不合理を破壊し始めました。
近世には社会が発展していよいよ合理的精神が広まりましたが、民主主義の発見までにはもう一つ、種というか触媒が足りませんでした。
そしてそれが外国からもたらされて近代への扉が開いたのです。


土地は誰のもの(課税権・年貢は誰のもの)だったのでしょう。
時代の原理と同様に土地支配のありようも変遷しました。

古代にはまず強い者(豪族)が農地・人民を支配していました。
その後大化改新により農地は国家(朝廷)の所有として人民に平等に貸与して課税する理想(公地公民)が掲げられましたが、実際にはまもなく有力者、貴族等が免税権を得て私的な支配を及ぼす(年貢を取る)土地が増えていきました(荘園)。荘園とならなかった土地は朝廷が任命する国司が支配して課税しました(公領)(国衙領)。

中世には武士(地頭、守護など)が荘園の権利を侵して行き、貴族等と年貢を分け合う二重支配状態(地頭請・下地中分・守護請・半済)から、さらには公領を含めて領国をほとんど完全支配するまでになりました(守護領国・一円地行)。領地は家臣に分け与えられ、それぞれ年貢を取りました。国司の権限は有名無実となりました。

近世には土地に対する武士の権利は圧倒的でした。太閤検地で領主と年貢負担者の関係は土地ごとに一元化して整理され、荘園・公領が名目上も消滅しました。
個々の武士は実際に土地を支給されるのではなく、相応の給料(禄米)を受け取る形式になっていきました。

近代には、領主がその領地を支配するという長らく続いてきた土地支配のあり方が終わります(版籍奉還・廃藩置県)。国家が土地の私有に対して公平に課税することとなりました(地租改正)。


力の推移のイメージ(種々の見方がありますが、そのうちの一つの見方です。)


古代と中世の境で貴族と武士の力が交差しています。
建武の新政は図では幅がありますが、実際は一瞬(三年足らず)です。
室町時代には貴族の力は急速に弱まりましたが、文化的な影響力だけはある程度保っていました。
民衆は古代には政治に影響を与えることはできませんでした。
その後民衆の力は徐々に伸び、室町時代には急速に発展して安土桃山時代には相当高くなりました。これが「近世」の裏打ちとなりました。
近代への切替わり時期には三つの線が激しく交差しています。
その後明治時代には武士の線が消え、昭和時代には貴族の線も消えました。

「貴族というものはしぶとい。豪族から宮廷貴族、公家、華族などと形を変えながら生き残って来たんだなあ。」
「貴族の権威に揺るぎのないのが古代。怪しくなってきたのが中世。廃れてしまたのが近世。」
「中世というのは貴族の土地を武士が剥ぎ取っていく過程だったのだな。」
「武士というものは疾風(はやて)のように現れて疾風のように去って行った。いったい日本史にとって何者だったのだろうか。」
「民衆は武士に引っ張られて来たように見える。歩みは遅いが昇り続ける。それにしてものろい。」
「武士が存在しなかったら、どんな歴史の流れが考えられただろうか。」
「あそこで家康でさえなかったらもう少し・・・」(国語の先生)
などと、いろいろな見方ができますね。


さて皆さん、「歴史が進む」とはどういうことか分かってきたような気がしませんか?
授業の前と比べるとずいぶん日本史の流れが見えてきたような気もするはずです。そして今のこの授業の延長に学校の授業や参考書による勉強もあるんだなと考えてみることで、これからの日本史の勉強がより楽しくなってくだろうと思えて来たのではありませんか。
なお、この授業では近代以降については触れませんでした。近代にはまた近代以前とは異なる歴史の流れというものを考えることができるのですが、それについては別のところで学んでいただくようお願いします。

はい、これで今日の私の授業は終わりです。みなさんは是非もう一回この授業を最初から順に復習してみてください。ページが進むたびに同じことがまた別の言い方で説明してあるという部分が多いと思いますが、これは理解を深めるのに役立つものですから読み飛ばさないで進むようにしてください。

ではみなさん、校長先生、本日はお呼びいただいてありがとうございました。急ぎますのでこれで失礼いたします。」



(校長)「どうも先生、ありがとうございました。・・・・・・・・・
はい、皆さん、私はびっくりしました。とても分かりやすいけれどもとても深いお話だったと思います。もっと早くこういうことを認識していれば私ももっと日本史が好きになっていたのではないだろうかなと思いました。今日の授業をお聞きになった皆さんもこれでもう本格的に日本史の勉強に取り組むためのしっかりした基礎を会得されたと言ってよいのではないかと思います。(途中でズルをした人はもう一回ちゃんと授業を受け直してください。)
ここで皆さんにひとつ付け加えておくことがあります。今日の先生のお話の中には、用語の一部に教科書とやや違うものがあったかと思います。もちろん間違いということではありませんが、その人の年代によって使用する用語が少し異なるということがあるのです。学生の方でもし気が付かれた方がありましたら、今学校で習っている用語の方で覚えておいた方が例えば受験なんかで楽なのではないかなと、そう理解しておいてください。念のために付け加えました。それではこれで今日の特別授業を終わります。

それから、出口の方で簡単なアンケートのようなものを配っておりますので、よろしかったらどうぞご記入をお願いいたします。それではお気を付けてお帰りください。」

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