〜魔法概念と、使用魔術〜
1.魔法概念 ・基本的に、精霊・神族・悪魔・魔性などの存在は否定しませんので、それらの力を応用もしくは借りたものを使用します(それでも、善の神や天使は嫌いではあるんですが、利用できるものは利用する、という考え方)
・家が代々そういう類の秘密結社なんかを持っていますので、「オカルト」は否定しません。(その所為で悲惨な目に遭っているとも言います)
・日本の陰陽術とはルシェイル個人が体質的に合わないので使いません。
2.実践魔術の系統
ドルイド魔術 ・天候制御、占い、変身、豊穣祈願、共同体の繁栄を願う季節祭、呪歌などが主立ったものですが、ルシェイルが実際に使うものはある程度の天候制御と占い、呪歌です<疲労度:中(相性がイマイチのようです)>
カバラ ・錬金術、神秘学、占星術、そして魔法の総ての基礎となったもの。
・ルシェイルが好んで魔法の系統です。<疲労度:極小〜最大(術の種類によります)>
北欧魔術系統 ・主にルーン文字を使用した魔法を指します。ルーンの音価(発音)に寄るものと刻むものと2種類です
精霊魔法 ・その名の通り「精霊」の名前でもって起こす魔法です
言霊 ・文字通り、「言葉」を媒介にするものです。(広い意味では詠唱するもの総てが含まれます)
上記5つに分類されないもの ・これは、ルシェイルが自分自身で編み上げたものです(古来よりの文献と流れる血の記憶から紡ぎだしたものです)<疲労度:大>
・「魔」や「天使」の力をダイレクトに借りた魔法<疲労度:小〜中(属性による)>
〜詳しい魔術概念〜
1-1.カバラ
(生命の樹)
・総ての源は生命の樹(逆さまの樹)

・セフィロトの木には10個の球(セフィラー)と22本の径(パス)によって表される。11番目の「深淵」は明示的に表記はされない。
・ケテルの上部には000(無限光)、00(無限)、0(無)という3つの段階が存在する。(普通の人には感じ取ることの出来ない概念)
・総ては、セフィロトによって引き起こされることであり、その総てが説明される。
・ルシェイルの魔法の原点でもある。
・実際にはヘブライ語で書くべきなんでしょうが、ヘブライ語が打てないので、日本語表記または英語表記になります。(特に逆しまの樹に関しては、日本語になります)
1.Kaether(ケテル) 王冠:大宇宙との接点。創造の源泉、純粋存在生命力の源泉(天使はメタトロン)
2.Cochma(コクマ) 知恵:”至高の父”の異名を持つ。「動性」の象徴(天使はラツィエル)
3.Binah(ビナー)
(惑星:土星)
理解:”至高の母”の別名を持つ。Cochmaと対応する関係。総てのものに形を与えるとされる(天使はザフキエル)
4.Chesed(ケセド)
(惑星:木星)
慈愛:純粋にして聖なる宇宙法則としての「愛」のヴィジョン(天使はザドキエル)
5.Geburah(ゲブラー)
(惑星:火星)
神の力:正義を前にした破壊的性格を持つ。別名「天界の外科医」(天使はカマエル)
6.Tiphreth(ティファレト)
(惑星:太陽)
美:生命の木の中心に位置するこのセフィラーは生命にエネルギーを供給する中心(天使はミカエル)
7.Netreth(ネツアク)
(惑星:金星)
勝利:”豊穣”。7と言う番号は『創世記』より「堅実」「勇気」という意味も含む(天使はハミエル)
8.Hod(ホド)
(惑星:水星)
栄光:物質形態の”鋳型”。形態は内的存在の具現(天使はラファエル)
9.Iesod(イェソド)
(惑星:月)
基盤:意味は”アストラル体”(霊魂と肉体の中間の霊気)。表現法は”前存在物質”(天使はガブリエル)
10.Maluchyt(マルクト)
(惑星:地球)
王国:五感を通して知ることの出来る”物質的王国”(天使はメタトロン)
11.(ダアト) 深淵:隠された叡智
・生命の木とは全く対照的なものに「邪悪の木」がある。別名を「逆しまの樹」と言う。
・ これは、生命の樹を上下逆にしたもので、生命の樹が「光の世界」を象徴するのに対し、邪悪の樹は「暗黒の世界」を象徴している。
・生命の樹と同様に10の球と22の径からなるが、それぞれの番号には虚数を表すiが付く。
番号と名前 日本語 魔人名 魔王 魔族
1i.バチカル :無神論 シャーマーン サタン タウミエル
2i.エーイーリー :愚鈍 ラー ベルゼブブ ゴーギエル
3i.シェリダー :拒絶 ラシャー・ピガル ルキフグス サタリエル
4i.アディシェス :無感動 バガー アシュタロト ガグ・シュケラー
5i.アクゼリュス :残酷 クナ・ペガリム アスモデウス ゴラヘブ
6i.カイツール :醜悪 ラシャー・ハ・ペギィアー ベルフェゴール ザミエル
7i.ツァーカブ :色欲 ラシャー・カィール バール ゲツフィエル
8i.ケムダー :貪欲 ペゲリ・カィール アドラマレク サマニエル
9i.アィーアツブス :不安定 リシャオース リリス ナカシエル
10i.キムラヌート :物質主義 シャリト・ハ・シェオル ナヘマー オブリエル
1-2.グノーシス ・グノーシス主義的な考え方は、いわゆる「異端」な考え方であるが、彼女の概念にとっては当たり前の考え方。(本家はどうだか知らないけど)
・グノーシスという言葉の意味そのものは「知恵」を意味するギリシャ語
・”地上という物質社会は悪であり、星辰もまた人間の魂に敵対している”というのが基本的なので、かなり悪意がある捉え方をしています。

<人間に敵対する七惑星と支配天使>
惑星名 天使名 オリンピアの天使 7人の魔王
木星 傲慢 ザドキエル(Zadkiel) ベトール ルシファー
嫉妬 ガブリエル(Gabriel) フル リヴァイアサン
火星 憤怒 サマエル(Samael) ファレグ サタン
金星 欲情 アニエル(Aniel) ハギト アスモデウス
土星 怠惰 カフジエル(Kafziel) アラントロン ベルフェゴール
太陽 強欲 ラファエル(Raphael) オク マモン
水星 虚偽 ミカエル(Michael) オフィエル

 ・グノーシス主義においては、神にはその母がいるとする(名前はソフィア)
 ・彼女こそが神の力の源泉であり、物質世界を創造した”万物の母”であるとし、天使も彼女の創造物としている。
 ・更に、グノーシス主義の考え方はキリスト教の考えを根本から覆しています。
 (エデンの園で人間を堕落させたのは蛇となっているが、グノーシス的に見ると人間を抑圧しているモノが「神」と言うことになり、蛇が人間を覚醒に導く存在……としているわけですね。)

 ・参照用として、オリンピアの天使(惑星に相違する)と7つの大罪に相違する7人の魔王も書いておきます(7人目の魔王のベルゼブブは”大食”であって、”虚偽”にならないので外しました。
1-3.万物照応 ・数値変換法(ゲマトリア)、省略法(ノタリコン)、文字変換法(テムラー)に使う。(数秘術、占星術など)
・ルシェイルは、この意味から魔法(呪文)を編み上げて発動させたりします。(上に書いてあることもしますが)
名称 意味 音価 数価 等価文字 生命の樹の径 タロットカード 占星術
アレフ 雄牛 A.Ah 1 A 11 0.愚者
ベト(ベス) B.Bh 2 B 12 1.魔術師 水星
ギメル 駱駝 G 3 G (13) 2.女教皇
ダレス D 4 D (14) 3.女帝
ヘー H 5 H 15 4.皇帝 白羊宮
ヴァウ V 6 V (16) 5.教皇
ザイン 剣、装甲 Z 7 Z 17 6.恋人 双子宮
ケト(ケス) 囲い、柵 Ch 8 Ch 18 7.戦車 巨蟹宮
テト(テス) T 9 T 19 8.力 獅子宮
ヨッド Y 10 Y (20) 9.隠者
カフ 拳、スプーン K、Kh 20.500(末尾形) K 21 10.運命の輪 木星
ラメド 牛突き棒、鞭 L 30 L 22 11.正義 天秤宮
メム M 40.600(末尾形) M 23 12.吊された男
ナン(ヌン) N 50.700(末尾形) N 24 13.死神 天蠍宮
サメク 支柱 S 60 S 25 14.節制 人馬宮
アイン Aa、Ngh 70 O 26 15.悪魔 磨羯宮
ペー P、Ph 80.800(末尾形) P 27 16.塔 火星
ツァダイ 釣り針 Tz、Ts 90.900(末尾形) Tz 28 17.星 宝瓶宮
コフ 後頭部、耳 Q 100 Q 29 18.月 双魚宮
レシュ R 200 R 30 19.太陽 太陽
シン S、Sh 300 Sh 31 20.審判
タウ 十字架、T字型 T、Th 400 Th 32 21.世界 土星
2-1.ルーン文字 ・ルーン文字は、刻んだり、唱えたりすることによって発動します。一定の法則で組み合わせるようです(詳細は忘れました……)
・これも、本当ならルーンワースで書く筈なんですが……打てません(画像にすれば出ますが、重くなるのでやりません)ので、音価もしくは音価に準ずるアルファベット表記、もしくはルーンの名前そのものです(悲しい……フォントは入っているんだけど……ヘブライ語同様^^;;

<ルーンワース・ゲルマン共通フサルク>
ルーン 音価 意味
フェフ f フ 家畜、富、財産
ウルズ u ウ 野牛、鉱滓、にわか雨
スリザス th ス 巨人、いばら
アンザス a ア 神、河口
ライゾー r ル 騎馬
ケーナズ k ク ねぶと、松明、船
ゲボ g グ 贈り物、物惜しみせぬ事
ウニョー w ウ 喜び、牧草地
ハガラズ h フ
ナウシズ n ン 苦難、困苦
イーサ i イ
イェーラ j ユ 夏、豊作、収穫、年
エイフワズ E イェ イチイ
ペルス p プ
アルギズ R ズ(ル) 大鹿、防御、庇護
ソウェル s ス 太陽
テイワズ t ト 戦と正義の神テュール
ベルカナ b ブ 白樺の枝
エフワズ e エ
マンナズ m ム 人間
ラグズ l ル 水、海
イングズ -ng ング 神(または英雄)、イング
ザガズ d ズ 昼、日、(陽)
オースィラ o オ 遺産、土地

<ルーンの呪法>
 1.救いの呪法
 2.癒しの呪法
 3.敵への呪法
 4.解放の呪法
 5.矢止めの呪法
 6.呪い返しの呪法
 7.鎮火の呪法
 8.なだめの呪法
 9.航海の呪法
 10.退魔の呪法
 11.盾の呪法
 12.死人の呪法
 13.守りの呪法
 14.知識の呪法
 15.最後の呪法

<魔術としてのルーン>
 1.刻印
 2.染色(刻んだ文字と塗り込む色彩によって)
 3.試行(秘められた魔力を解放するための条件と方法)
 4.送葬(……生け贄……)
 5.破壊
 6.勝利
 7.治療・治癒
 8.眠り
 9.呪詛
 10.忘却
 11.言葉
 12.力のルーン
 13.真のルーン
 14.永遠のルーン
 15.生命のルーン
 16.虚無のルーン
 17.離脱のルーン

 (多少、お話しに合わせて変更しています)
 ・ルシェイルの使用頻度が比較的高いです(備考)
2-2.呪歌 ・そのままです。
・「音」のみの行う場合と、「歌」も合わせる場合と両方です。
・楽器を使用します。(効果は様々。死に至らしめることもあるし、悪戯で済むこともあるし……防御にも使えます)
3.言霊 ・言葉……を介して具現させる魔法。(一括りだと呪文系は全部含まれるんでは……?)
・呪文は、ルーンとカバラを参照してください……(いわゆる、「発動の言葉」は存在しません。集中力に寄ります。発動までに多少の(呪文詠唱の)タイムラグあります)
・単純な言霊では、「単語」だけで発動させることが出来ます。(言葉に魔力を宿していれば)
 例:「邪魔」(2-8参照)……これには、彼女のマイナスの意思が入っています。思っている事を言葉を介して発動させます(音ありですが)
・後は言葉の持っている意味にもよります。
 例:「砕」……その時の集中力によっては巨石くらい砕くんでは?
   「デスペル」……英語も日本語もこの人には関係がありません(両方出来るから)。最悪、この世からの消滅を意味すると思います。
4.分類できないもの ・自分の名前の属性で起こす魔法。(彼女は「月」系統なので、昼間には殆ど役に立たないでしょう(出て入るんだけど……月)
・自分で編み上げたもの(どっちかというと、何かとの複合が多いみたいです。精霊と他の魔法とか……詠唱が面倒です)
・「魔」や「天使」、「神」の力をダイレクトに借りるもの
(そのままです。借りるものの属性によって左右されます。借りる相手は、自分のいた世界のものに限られますが、名前と属性と効力を知っていればどれでも借りられるらしいですが、どっちかというと、「魔」と「邪神」の方が多いかもしれません」