アイデアの提供について(2)

2003/6/22

「・・・という機能を Meipal Softwares のソフトにも追加して欲しい」というご希望。

この種の希望をより具体的に述べると、それは次のようなものです。たとえば、「・・・というソフトに・・・という機能があるが、それを追加して欲しい」、「・・・という機能を・・・というように改善して欲しい」といったものです。中には、実現方法にまで踏み込んで非常に具体的にご提示下さることもあります。そのようなお便りを下さる方は善意でそうされており、多くの場合、その機能が組み込まれたソフトウェアを手にできさえすれば満足していただけるということは理解いたしております。しかしながら、それと同時に、この種の希望を受け取ったことから、非常に重大な問題が発生する可能性があるということも認識しております。

現在、コンピュータソフトウェアに限らず、さまざまな分野で知的財産の所有権をめぐって問題が生じております。この点について、上記の希望に即して具体的に述べると、「アイデアを提供したのに、何の見返りもないのか」という不満を持たれる方が現れるかも知れないということを懸念しているのです。念のために申し上げますが、これまで私どもはその種の問題に巻き込まれたことはありませんし、私どもにその様な不満を伝えてこられた方もおられません。しかし、この社会で現実にその種の問題が発生している以上、権利関係に関して私どもの考え方を明らかにしておかなければならないと考えているのです。それは、以下の通りです。

私どもからの要請に基づいてアイデアをご提示いただいたのでない限り、仮にそのアイデアに基づいてソフトウェアを作成したとしても、謝辞を公にするといった程度のことも含めて、見返りは何もいたしません。最大限、私どもが行うのは、そのソフトウェアを皆さんに使用していただける状態にするということだけです。その際、そのソフトウェアの使用が無償であることは保障いたしません。また、そもそも、アイデアをいただいたとしても、それを採用しないこともあります。

もちろん、上記のように書いたからといって、私どもは、皆さんの善意を疑ったり、それをないがしろにしたりする気は全くありません。たとえば、皆様からお便りをいただいた場合、私どもは、そのすべてに対してお返事を差し上げております。これまでに、私どもからの返事を受け取られた方には、私どもが皆様からのお便りをありがたく思っていることは、ご理解いただけるのではないかと存じます。


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Meipal Softwares