アイデアの提供について(3)

2003/6/22

「自分でも作ってみたいので、ソフトウェアの内部構造を教えて欲しい」というご希望。

この種の希望に対しましては、ヒントをお教えすることはあります。しかし、実際にソフトウェアを作っている私どもの認識では、ソフトウェアを作るに当たっては、自分のアイデアで困難を乗り越えていくのがプログラミングの醍醐味の一つであろうと考えます。したがって、逐一すべてをお教えしたことはありません。また、4番目の「ソフトウェアのソースコードを見せて欲しい」という希望とも関連することなのですが、中には、「すべて」を教えて欲しいとおっしゃる方もおられます。これは、決して嫌味で申し上げるのではないのですが、その様な方は、まず、何らかの学校に行って勉強されたほうが良いのではないかと存じます。

このホームページでも当方の略歴を記しておりますが、現在、大学で情報処理教育なども行っております。そのような経歴のゆえに、その種の質問を受けますと、質問された方のおおよその実力が分かるのです。たとえば、「大学何年生の(授業の)レベル」などといった具合にです。そして、「すべて」を希望される方の多くは、失礼ながら、まだ、そのソフトウェアを作るレベルには達しておられないようにお見受けします。職業プログラマーならば話は別ですが、個人でプログラミングを行う場合には、楽しく行うということが重要な要素になります。何をしているのか理解できないのに、意気込みだけでそれをやり続けるというのは、おそらく、苦行にしかならないでしょう。自分の腕を頼りに楽しくやっていくためには、やはり、ある程度の基礎的な知識や技量が必要です。ですから、面識のない相手に対してインターネットを通して質問を繰り返すよりも、まず、学校に行くなりして基本的なことをもっと勉強されたほうが良いと思うのです。おそらく、それが一番の近道だと思います。


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