基本 |
ここで紹介する設定などは、非常に厳しいものです。考え方としては、「基本的には、あらゆる機能を使用できなくする」、その上で「必要な場合にだけ、例外的に設定を緩める」というものです。仕事で使うパソコンなど、重要なデータが入っているものは絶対にウィルスに侵されてはなりません。そのためには、ある程度、禁欲的にならざるを得ないと思います。
Windowsパソコンの初期設定の考え方は、上記とは異なります。「基本的には制限は中程度にしておく」、「必要ならば制限を緩めたり厳しくしたりする」というのがMicrosoftの考え方です。私どもからすれば、その考え方は非常に中途半端です。
自分のコンピューターを守るのに必要不可欠なソフトウェアは何かといわれれば、疑いようもなくファイアーウォールです。これだけは用意しておかなければなりません。「1. インターネットにつないでいるだけで無理やり外から入ってきてしまう」に対処するには、それ以外に手はありません。
「2. メールに添付されてやってくる」に対しては、もし、添付ファイルがウィルスであるかどうかを見分ける目を持っていれば、特に必要なソフトウェアはありません。見分ける自信がない場合には、市販のウィルス対策ソフトを用意したほうが良いでしょう。見分ける自信はないが対策ソフトを買いたくないという場合、ひとつだけ手があります。添付ファイルがあるメールは、誰からのものであろうと、直ちに削除するのです。そうするのなら、その原則を決して曲げてはなりません。また、ウィルス対策ソフトをどうするかにかかわらず、Outlook Expressの設定を変更したほうが良いでしょう。
「3. ホームページを見ることによって入ってきてしまう」に対しては、Internet Explorer の設定を変更すれば対処できます。
「4. 何かのソフトウェアに、秘密の機能として隠されている」については、すでに、そこに記したとおりです。大切なコンピュータには、ちょっとした興味だけで余計なソフトウェアをインストールすべきではありません。また、市販のウィルス対策ソフトの中には、この問題に対処してくれるものもあります。
それ以外に、「ワードのデータの振りをしたウィルス」、「エクセルのデータの振りをしたウィルス」などもあります。これに関しては「その他」で説明します。