2. メールに添付されてやってくる |
電子メールにはさまざまなデータを添付することができます。そして、添付されてやってきたデータがウィルスであることがあります。たとえば、文章としてたった一行「See the attached file (添付ファイルを見よ)」などと記され、そして訳のわからない添付ファイルが付いていたら、それは最近の典型的なウィルス付きメールです。
通常、ウィルスが添付されたメールの本文部分を見るだけでは、ウィルスには感染しません。添付ファイルを開いたり、添付ファイルを保存してから実行したりすると感染します。ですから、実は、対策は簡単で、そのメールを削除しさえすればよいのです。
この種のウィルスは、感染すると、皆さんのコンピューター内のデータを片端から調べ、それらから電子メールアドレスを抽出・収集します。そして、収集したアドレスにウィルス付きメールを発信します。その時、手の込んだことに、収集したアドレスを使ってメールの発信元を詐称します。
ところで、皆さんがさまざまなホームページを見ると、そのホームページを見た記録が皆さんのコンピューター内のキャッシュというところに残されます。そして、皆さんは今、このホームページを見ており、このホームページには私たちの電子メールアドレスが明記されています。
そのため、皆さんがこの種のウィルスに感染すると、私たちあてにウィルス付きメールが発信されたり、私たちが出したと詐称するウィルス付きメールが出回ったりしてしまうのです。
なお、メールの本文部分を見ようとしただけで感染してしまうタイプのウィルスもあります。この種のウィルスは Outlook Express の欠陥を利用しています。これに対処するには、Windows Update を利用して、常に欠陥がない状態にしておく必要があります。