4年4組文集

・1952年(昭和27年)1月・五泉小学校

・担任:齊藤富美子先生

 

 

おふろの帰り道   松田三夫

 

おふろの帰り道

はらっぱへ来ると

月が右からてらして

左にかげがうつった

ぼくが前に進むと

かげも進む  ぼくは

おふろの帰り道 大すき

 

 

つゆの日  齊藤忠夫

 

雨が止んだ

ぼくが外へ出てみると

デンデン虫が

もみじの木を

はいのぼっていった

 

 

雪ふり         齊藤忠夫

 

雪ふりに

なんてんの実が

重そうだ

 

 

よろびつからみた雨  黒井利夫

 

よろびつ(いろり)からみたら

雨がふっていた

ぼくは おつゆを

のんでいるまに

雨がやんだ

屋根からゆげが

白く あがっていた

 

 

汽車    安達和夫

 

汽車は大きな音で

どこまでも走る

汽車のように

ぼくもどこまでも

いきたい

 

 

運動場    加藤義輝

 

学校の運動場は広い

けれど 雨がふると

内に遊ばなければならない

おになんこをしていると

六年生の男が

かもいます

 

 

しかられた  せきね しょうきち

 

ぼくは

あまり 長くまで遊んで

しかられた

ぼくは

「こんだいうこときぐ」といった

そしたら

「ごはんを食べれ」

といわれた

 

 

新しいくつ  わたなべ しょうへい

 

新しく買ってもらったくつ

たなにかたずけておいた

くつを

みるたんびに はきたくなる

毎日 毎日 たなを

あけてみる

 

 

ピンポン   わたなべ しょうへい

 

ぼくはまさおとピンポンした

いよいよ ぼくのばんになって

ぼくは まさおにまけたので

くやしくて

「まさおまけてくれや」といったが

まけてくれない

ぼくは

プンプンいって やめた

 

 

雪玉          いしもと きよし

 

雪玉を作って

投げた

木にあたった

雪の粉が広がった

あとに

まるまっこい玉が

くっついていた

 

 

ふぶき  いしもと きよし

 

ぼくはこたつにはいっていた

風がないていた

ガラスまどに

こな雪がくっついているよ

今日は寒いなー             

 

 

        わかつき ひでお

 

雪がふった

屋根につもった

となりのやねにつもった

みんなのやねにつもった

 

 

ごはん  かわせ しょうご

 

ゆうべ

ていでんがあった

馬にごはんを

くれました

ガスとうをつけて

ごはんをたべました

 

 

うめ    かとう てつや

 

ぼくの家の

おじいさんが

つくった うめが

いつ さくのだろう

ぼくは 

まちどおしいなあ

 

 

じまん        かねこ ただひろ

 

新保君とはさみしょうぎした 

ぼくがかってばかりいて

新保君が

「くやしくてたまらないだろ」

といったら

「いいさ」

とばかりいっていた

 

 

かやぼたん  かねこ ただひろ

 

かやぼたんは

もう葉がない

くきがみんな赤くなってる

もうみんなかれてしまうんだ

なあー

 

 

          せきつか しょうじ

 

青い山 青い山             

ゆたかな山

こうふくな山

ああ、空は 青空だ

 

 

もみじ()      せきつか しょうじ

 

わかわかしいもみじ

みどりにもえて

はっぱはすきとおって

いるように

もみじは まだ

わかわかしい

 

いど          まるやま まさお 

 

いどは

毎日 毎日

でている

いどは つかれるだろう

 

 

火事     まるやま まさお

 

空がまっかに

やけている

火のこがとんでくる

火事は おっかない

 

 

                    ささげ いそろく

 

空をみると

まっくろになって

ふってくる雪

下におちると

まっ白だ

 

 

土あげ            かとう とみお

 

ぼくは 日曜日に土あげをして

ふなや どじょうや

いとよ など

五十ぴきもおさいた

家に帰って

ねこや犬にもわけてやった

 

 

すずめ            つかの きゅうへい

 

学校へ来たら

チュンチュンとないていた

ぼくは

しばらく きいていました

 

 

にわとり   おおぜき よしのり

 

ぼくとこの にわとり

たまごを あたためている

ぼくは 毎日

鳥小屋をのぞいています

 

 

すもう            まつもと たかし

 

ぼくが 学校から帰えると のぼるが窓からうらを見ていたので 何を見ていたのかとそっと、近ずいてみたら鳥を 見ていました。鳥がいなくなると ぼくは「すもうしょうぜ。」といって、のぼるに足をたががせて わざっと負けたら 自分が かったかと思って喜んで とびまわりました。そうしてあんまりとびまわって ぼくにつまずいて ころんでなきました。おかあさんに 言いにいこうとしたので 「ブーブー自動車が来た」といいました。そうしたら のぼるは がきになって 走っていきました。いつのまにか泣くのをやめたので又「すもうしよぜ」といったら 泣きはじめました。

 

弟ののぼるちゃんを相手にすもうをとりたい あなたの気持がよくわかります。のぼるちゃんのようすを もうすこしくわしくかいたら なおよかったと思います。

(注記  作品の後の*付き文は、斎藤先生の講評です)

 

  雨の夜             あかぎ てつお

 

夜はしずかだ

ただ雨の落ちてくる

音ばかりだ       

ポチャポチャと

落ちてくる 音ばかり

 

 

赤い雲           いまい きそこ

 

朝 おきて

お母さんに

お父さんをよんでこいと

いったので

「あがらっしゃい」といってきた

いんとつごやの上に

赤い雲が 流れてた

 

 

あそんだこと      すずき ひでし

 

今日は学校から帰るとすぐ「すぐにお宮に集れ」とたけし君がいったので みんなで「うん」といった。ぼくは 一番になってやろうと思って お宮さまへ まっすぐに走っていった。そして「ぼくが一等だ」といったらだれも居ない。ぼくは やっぱり一番だと思ってとくいになった。そしたら お宮のいんの下から ひさしと かずが出てきて「おれが一等だぞ。」「おれ二等だぞ。」と二人して言ったので ぼくは「そうせば三等だな。」と仕方なく言った。そうしたらひさしとかずは「うん」といったのでがっかりした。それから ぼくたちは あぅとおにをしてあそんだ。

 

一等だと思ったあなたががっかりした気持がおかしい程よくわかります。

 

 

お父さんからの手紙  あかぎ てつお

 

今朝 おかあさんがせんだくに 川へ行ってる時 手紙がきた。それはお父さんからだった。手紙を見たら「新がたけん 中蒲原郡五泉町東郷屋川 赤城哲夫 栄子 信子とかいてあった。それから おとうさんの名前もかいてあった。

「その後は皆元気で学校へいっていると思います。るすばんをよくする子は 北海道にいても わかるから 親のいいつけを きいてると思います。本当は明日帰る予定だったが 一週間位おそくなるから おみやげは何にしたらよいか考え中ですから 楽しみにしているように」とかいてあった。

 その手紙をお母さんが よんでしまったらみんな よろこんだ。そして いい子に「何がいいの」ときくと「私 考え中だ」といった。ぼくも考え中だといった。のぶ子は手紙をだしたからいいとおかあさんがいいました。お父さんもぼくも みんな考え中だった。

             

お父さんのおみやげがまちどおしいですね。いい子になって待っていましょうね。

 

 

こもり  せくら けいこ 

 

こもりはすきだ

けれど毎日 こもりはいやだ

たま たま 

ぶうのがいいなー

 

 

水玉      あべ さち

 

さといもの上に

きれいな水玉ができた

私は首かざりのしんじゅの

ようだと思った

指先で水をはじいたら

ころころと

水玉がいくつも

日の光にぶつかって

きらりとひかった

きれいなので

なんども はじいた

 

いど     まるやま まさお

 

いどは

毎日 毎日

でている

いどは つかれるだろう

 

 

火事  まるやま まさお

 

空がまっかに

やけている

火のこがとんでくる

火事は おっかない

 

 

                    ささげ いそろく

 

空をみると

まっくろになって

ふってくる雪

下におちると

まっ白だ

 

 

土あげ            かとう とみお

 

ぼくは 日曜日に土あげをして

ふなや どじょうや

いとよ など

五十ぴきもおさいた

家に帰って

ねこや犬にもわけてやった

 

 

すずめ            つかの きゅうへい

 

学校へ来たら

チュンチュンとないていた

ぼくは

しばらく きいていました

 

 

にわとり   おおぜき よしのり

 

ぼくとこの にわとり

たまごを あたためている

ぼくは 毎日

鳥小屋をのぞいています

 

 

すもう            まつもと たかし

 

ぼくが 学校から帰えると のぼるが窓からうらを見ていたので 何を見ていたのかとそっと、近ずいてみたら鳥を 見ていました。鳥がいなくなると ぼくは「すもうしょうぜ。」といって、のぼるに足をたががせて わざっと負けたら 自分が かったかと思って喜んで とびまわりました。そうしてあんまりとびまわって ぼくにつまずいて ころんでなきました。おかあさんに 言いにいこうとしたので 「ブーブー自動車が来た」といいました。そうしたら のぼるは がきになって 走っていきました。いつのまにか泣くのをやめたので又「すもうしよぜ」といったら 泣きはじめました。

 

弟ののぼるちゃんを相手にすもうをとりたい あなたの気持がよくわかります。のぼるちゃんのようすを もうすこしくわしくかいたら なおよかったと思います。

(注記  作品の後の*付き文は、斎藤先生の講評です)

 

  雨の夜             あかぎ てつお

 

夜はしずかだ

ただ雨の落ちてくる

音ばかりだ       

ポチャポチャと

落ちてくる 音ばかり

 

 

赤い雲           いまい きそこ

 

朝 おきて

お母さんに

お父さんをよんでこいと

いったので

「あがらっしゃい」といってきた

いんとつごやの上に

赤い雲が 流れてた

 

 

あそんだこと                すずき ひでし

 

今日は学校から帰るとすぐ「すぐにお宮に集れ」とたけし君がいったので みんなで「うん」といった。ぼくは 一番になってやろうと思って お宮さまへ まっすぐに走っていった。そして「ぼくが一等だ」といったらだれも居ない。ぼくは やっぱり一番だと思ってとくいになった。そしたら お宮のいんの下から ひさしと かずが出てきて「おれが一等だぞ。」「おれ二等だぞ。」と二人して言ったので ぼくは「そうせば三等だな。」と仕方なく言った。そうしたらひさしとかずは「うん」といったのでがっかりした。それから ぼくたちは あぅとおにをしてあそんだ。

 

一等だと思ったあなたが がっかりした気持がおかしい程よくわかります。

 

 

お父さんからの手紙  あかぎ てつお

 

今朝 おかあさんがせんだくに 川へ行ってる時 手紙がきた。それはお父さんからだった。手紙を見たら「新がたけん 中蒲原郡五泉町東郷屋川 赤○哲夫 栄子 信子」とかいてあった。それから おとうさんの名前もかいてあった。

「その後は皆元気で学校へいっていると思います。るすばんをよくする子は 北海道にいても わかるから 親のいいつけを きいてると思います。本当は明日帰る予定だったが 一週間位おそくなるから おみやげは何にしたらよいか考え中ですから 楽しみにしているように」とかいてあった。

 その手紙をお母さんが よんでしまったらみんな よろこんだ。そして いい子に「何がいいの」ときくと「私 考え中だ」といった。ぼくも考え中だといった。のぶ子は手紙をだしたからいいとおかあさんがいいました。お父さんもぼくも みんな考え中だった。

             

お父さんのおみやげがまちどおしいですね。いい子になって待っていましょうね。

 

 

こもり    せくら けいこ 

 

こもりはすきだ

けれど毎日 こもりはいやだ

たま たま 

ぶうのがいいなー

 

 

水玉        あべ さち

 

さといもの上に

きれいな水玉ができた

私は首かざりのしんじゅの

ようだと思った

指先で水をはじいたら

ころころと

水玉がいくつも

日の光にぶつかって

きらりとひかった

きれいなので

なんども はじいた

 

月夜の雲        やまだ なみ

 

おふろから あがったばかり

体が あたたかい

外へ出た

雲と雲で大川のようだ

ふわふわとした 雲が

川原の小石のように

ならんでた

その間に月が

出まいか出ようか

まよっているようだ

とうとう出た

大川のまん中に

ぽっかりとした月

 

ビニールあみ  やまだ なみ

 

今日は 雨で外へ出られないので 妹の和子とビニールでうでわをあみました。和子は赤と白を細く切って ビーズのように糸でつなぎました。私はもも色であみました。むちゅうであんでいる中に 自分のうでより大きくあんでしまいました。それで私が「これお父さんのにしょって」といった。すると和子が「うんだども 男だがね もも色のがんな おっかしがにさ。」といってふたりして大きな声でわらった。そしたら今までねむっていた国生がおきた。お母さんが「だめだよ いまねたばかりなのに。」といってにらんだ。私達はあわてて声を止めたがまにあわなかった。それで私は おんぶさせられてしまった。

      

* 思わず笑ってしまうほど あなたらしいよい文です。

 

 

まつの木         よこの みちこ

 

松の木は

冬でも夏でも

外でひとりぼっち

冬は寒いだろう

夏の天気のよい日は

頭が

やめそうでしょう

 

 

ふくらむゴム      くまくら ひさこ

 

私はあやこにゴムをかってくれた。そしてお家に行く間にふくらまそうとしたが なかなかふくらまないので、一生けんめいにしたがだめで、とうとうこぶだけにしてしまった。

 もと金子さんからきいた事を思い出してしたが なかなかうまくならない。それは後の方をしわぶってふくらまして するのである。あやこは、せなかにおんぶされて「ゴムゴム」といっていたので こぶだらけなのをあずけた。あやこはそんなのでも喜んでいた。

 あやこは まだなんにもわからないから、いいと思った。そして「早く家へ帰ろう」といいながら歩きつづけた。そして橋の所まで来たら胸がわくわくした。そしてげんかんの戸を開けて「おどどー」といったが返事がないので小屋をあけたら お父さんもお母さんもいらっしゃった。そして「ふくらませて くんなせや」と私は お父さんにいったら「おい」といってあやこの持っているゴムをみてわらった。「そうせば上手にふくらませて くんなせや」と私はいった。お父さんもやっぱりこぶだらけにふくらませた。そして私は「ほいね やっぱり だめだねっかね」と言って お父さんはまけた。私は「自てん車の空気入れで出来るかもしれない」と言ったら「そうせば持って来てくれや」といったので えんの下から持ってきた。そしてお父さんが「つかんでいるから もめ」といわれたのでもつと「もっと もめもめや」といわれたので「これがせいいっぱいだ」といったら「しょうがない子だね」、といったので「そうせばゴムつかむわね」といって全ぶ ふくらましてしまった。五つふくらませたのを あやこは自分ばかり 使っていて だれにもかさないので おかあさんに「ね あやこは だれにも かさねがんがに」といったら「後でよっぱらになったらかりれや」とおかあさんがおっしゃいました。そして だんだん 空気がぬけてきました。

 

*ゴムをふくらませようとする苦心や どんなふうにふくれたのか どんな形でどんな色をしていたか等 かきたしたら ほんとによく出来た作文になったと思います。

 

 

たんころ  わたなべ むつ

 

どの人も どの人も

雪をさけようと ななめに歩いていく

どこかの 母さんが

たんころもちをつけて歩いていく

あの日は寒い日でした

 

 

ゆげ    にしむら やすえ

 

てつびんから

ゆげが でていた

まるくなったり

むくむくとでたり

スーとでたりする

ねずみ色のゆげ

おもしろいゆげ

 

 

かげ    にしむら やすえ

 

私のうしろに

私より大きいかげが

ついてくる

ひとりぼっちより

にぎやかだ

 

 

お花見            なかむら ようこ

 

三人で お花見にいったよ

みんなたのしそうだったよ

私は 何でも遊んでいなかったけれど

たのしかったよ

 

教会                なかむら ようこ

私と弟の嘉孝ちゃんと 妹のきよみちゃんと 三人で教会へ行っている。ちこくをしてもおこられない。時々野原へ行って母の日の歌を うたったりする。赤白にわけて遊んでかち負けをきめることもある。花の日等は 花のカードをもらったりする。母の日もカードをもらった。この前の母の日に先生がたはじめ かめじまさんの人達生徒みんなで写真をとってもらった。その時小さい子を前に出して むしろの上へすわらせた。先生方が役場でかった 母の日の花を前の子どもたちに つけてやった。清美ちゃんも嘉孝ちゃんもつけていた。私もつけたかった。そんな時もあるのでほんとに楽しい。教会へ行っても早い時は たいていのものは ごげらや 四角かきをして待っている。すべりだいにのっているものもある。戸があくと みんなわいわいがやがやと やかましいので 先生方から「静かに入りなさい」といわれることもある。嘉孝ちゃんも清美ちゃんもげた箱の中へげたを入れ ぞうきんで足をきれいにふいて たたみのへやに入っていくと へやには電気が二つある。戸はしょうじ戸で だんの上には花がかざってある。たたみの上には 音楽室にあるような 長いいすが一つおいてある。四十せんち位の小さい黒板もすみっこにおいてある。五十センチ位の紙にふででかいた歌が二十まいぐらいぶらさがっている。

 先生のおひきになるオルガンの後に小さなたながあって その中に エスさまのことをかいた本や紙しばいが たくさんある。紙しばいは三十さつ位 本が四十さつ位あります。木村先生がオルガンをひいていらっしゃいます。林先生が しずかにおすわりになった。はじまったのです。パラパラ落ちる雨よ雨よの うたをうたいました。それから主のいのりを ふななみ先生がおっしゃいました。男の子が二三人いたずらをしてふななみ先生にしかられました。しゅのいのりがすんでから五列くらいになって二れつあります。ですから一列に一人ずつ先生が名をおしゃって その人が出てきて うけとると しせいよく前に出て来て 私たちが「今ささぐるささげものは」と言うと その人たちはこちらをむいて しずかに だまって かごをやると みんなでお金を入れるのです。まだ歌をうたって うたがおわると ふななみ先生が「ぶんきゅうにうつります」とおっしゃるとみんながぶんきゅうにうつります。ようちかがふななみ先生、一二三年は林先生、四五六年は にかやで木村先生です。私たちが にかやへいくと ろうかがあって へやが二つあります。オルガンも一つあります。うたをうたったり、話しを聞いたりしている中に すずがなったので 下へ行って 時間をみたら、さっき入った時八時だったのに その時は九時二十分でした。さようならの歌をうたって家へ帰りました。

こんなに長くしかも教会へ行ったようすを上手によくかきましたね。なかなか長い文はかけないものですのによくかきました。教会へ行った気持をいつも忘れずにくらしの中に生かして下さい。

 

百日草            かねこ かね

 

私の百日草は

いつさくのだろうか

夏か秋かわすれてしまった

早く花がさくとよい

どんな花だったか

わすれてしまった

赤いかさなりだと

思ったけれど

 

 

顔   たていし ときえ

 

ガラスにむかって

顔をあげたら

長く しかくに

うつりました

ガラスの顔

おかしな顔

 

 

じまん    たていし としえ

 

私とこの二三男が、金子小路にいちばん、パッチがいっぱいだ、と言ってみんなに「おれはパッチ、いっぺある」とじまんしているので私が「パッチするがんな児童会にきまったあんがに」といったらおかあさんが「そうせば 朝げ早くおきてもやしてしまった方がよい」といったら二三男はどっかかくしてしまった。そして みんなとして なおか、いっぱいになって「おれは金子小路にいちばんいっぱいあるがんだ」とじまんしています。

 

あんまりよいじまんではないようですね。

 

 

くらい時        いがらし ふみこ

 

学校から帰ったら 町の方がくらくなった。私はどうしようと思ったら お母さんがむかえに来てくれたのでとてもうれしかった。お母さんは「どうしてこんなにくらくなったの」といったので「遊んでうまとびしてきたのです」といいました。

「こんどから、あがったらすぐこい」といったので「はい」といいました。そして家につきました。そしたら ねえさんが二度もむかえに来たんだといいました。私とこのおばさんも もう家に来ていたと思ったらまだ帰っていなかった。

私とねいさんが習字をかこうと紙をだそうとしたら、「ただいま」といってきたのでとてもうれしかった。今日はとても こまった日でした。

 

おそくまで遊んでいないようにしなさいね。

 

 

ねこ                なかむら れい

 

私はねこのゴロゴロの音がわからないから、お父さんにきいたら、「そんなのわからない」とおっしゃったので、私は又にいさんからきいてみたら「ねこのゴロゴロなんかしらないよ」といったので私はこんどはそとにあそびにいきました。

 

どんな時ゴロゴロいうのか、ねこのようすをもっとくわしくかくとよかった。

 

 

きくもぎ        おちあい くに

 

私はきくもぎをした

お母さんは

いくつも いくつもかさねて

もいでいた

私もまねして

もいだ

手のところに

菊の花びらが

いっぱいになった

いもうとのとき子は

一つ一つしていた

 

一度あってみたい人  くつかけ りえこ

 

私の一番すきなお友達は前橋のふじいさんです。ふじいさんは私が新潟へ、 てんにんしてきてもちょいちょいお手紙を下さいます。そして家につきました。私も手紙がくる度に返事をだします。お元気ですかとか、お遊びにおいで下さいとか、こっちに来てからのいろいろな事を書きます。 ふじいさんは、前橋にいた時から、仲のよいお友達でした。家も近いし、帰る時いつもいっしょでした。今すぐでも遊んでみたいのは、ふじいさんです。

 

*ふじいさんがどんな人だということを入れたらもっとよかったと思います。  

 

 

     くつかけ りえこ

 

土手に行った

子牛は ちちを

ごくごくのんでいた

親牛は

ちょっとじゃまそうに

もくもく草を食べていた

 

 

めがね       くつかけ りえこ

 

先生のめがねが

すきとうって見える

めがねにまどが

見える

 

新津へ行ったこと   かわつ れいこ

 

私と妹の芳子と、新津のみわ子さんの所へ遊びに行った。みわ子さんは六年生だ。お父さんが、新津へ用事に行った時、みわ子さんのおばさんが「土曜日に学校が終ったらとまりがけにきて下さい」とお父さんが話をなさった。

私はお母さんに「新津へ遊びにいってもいい」ときくと「芳子といっしょにいっておいで」といったのでうれしかった。芳子も喜んだ。 土曜日にきせる屋の前の所へ行って、バスを待った。バスに乗ると光子も来たがっていた。バスは新津の終点までついたのでおりた。町を行くと芳子の組がいたのでたまげた。芳子はわらった。みわ子さんの家の前まで行くと みわ子さんがまっていた。芳子と私は家へ入るとおじぎをしてやる物をみんなやってから遊びました。みわ子さんと ざっきをしてあそんだ。たい子さんもいた。みんなで日曜日の日トランプをしてあそんだ。七ならべもした。帰りもバスで来た。私はみわこさんに「こんどあそびに来てね」といってきた。おばさんがおくって下さった。たのしい一日でした。

 

*よかったですね。こんどは光子さんもつれていって上げましょう。

 

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