元気ですか!

 

平成20年6月22日(日)、帰郷した折りに、NPO五泉トゲソ の会の中村(当時、事務局長)さんに 時間をとってもらい、土堀のトゲソ生息地を案内していただいた。この日は曇ってはいたが、雨は降りそうにはない。空梅雨とのこと。

  一昨年に訪ねたときよりも、水路はよどんでいて、カナダモという外来藻が繁殖していた。水路の突端の湧水部近くで網ですくうと、一網で2〜3匹の幼魚が捕獲できた。意外と多くいるのには驚いた。ただ、そんな場所は限定的なもののようだ。

 

トゲソの生息する農業用水路

 

当日、捕獲されたトゲソ(今年、生まれたものもいた) 、ドジョウも混じっている。

ドジョウも懐かしい!

 

同上

 

トゲソの会が管理している水田、湧水を利用したもので

「トゲソ米」というブランドで、今年販売予定とのこと。

 

ところで「トゲソ」の呼び方だが、昔の五泉町内の人は、誰もが「イトヨ」と呼んでいた。元上越市水族博物館長の中村幸弘さんという方が、新津、五泉、村松地域について、トゲソに関する 詳しい聞き取り調査を行い、そのまとめた資料を中村事務局長さんから頂いた。この調査では、旧五泉町以外では、色々な名前で呼ばれていることも知った。 五泉の人には「トゲソ」では、なんのことかと思うひとが多いと思う。だが「イトヨ」という呼称でも分類学上、適切ではないのだろうが・・・・

 この日、別に会った遠戚の人(三本木に住んでいた)から、あの小魚はよく獲って、おふくろにから揚げにしてもらって食べた、と聞いた。それから同級生だった歌川さん(当時本町1に住んでいた?)からは、自 宅の池に沢山、イトヨを見かけたとメールをくれた。

 かつてトゲソに親しんだ人たちが、この会にもっと沢山、参加してくれたらと思った。そして今、普通では見ることの出来ないこの魚を身近に見てもらえる施設があれば関心も高まるのではと思った。水族館を作ってとは言わないが「泉の里」をうたい文句にする市としては、せめて、その程度のことをやるべきとも思う。

 たかがトゲソ、されどトゲソ・・・・