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大聖寺伊万里って??

　数年前までは、”大聖寺伊万里って何？”ってよく言われました。骨董店を訪ねてもご存じな店主は少なかったように思います。やっと最近では認知されてきたようで、ネットオークションにも”大聖寺伊万里”のタイトルが目立つようになってきました。
　大聖寺（現　石川県加賀市）で焼かれた焼物で、伊万里焼染錦様式の写し物が多く、大聖寺伊万里はその特徴として絢爛豪華な作品が多い為、度々元禄伊万里の品と見間違う程、非常に出来の良い優品が多々あります。最近では伊万里の金襴手、柿右衛門手の写しの品に人気が集中しています。
　過去には上記の様な経緯から大聖寺伊万里の品は伊万里物より格下に思われていましたが、手間暇を惜しまず、赤絵で培われた手抜きをしない高い技術で生産され、決して本家伊万里の品に見劣りする物ではなく、陶磁器愛好家の間では、同時代の伊万里焼より大聖寺伊万里のほうを高く評価する方もいます。
　技法的に見ても金彩を施す為に三度焼きをするなど、非常に手の込んだ作品です。

※　作品のページに記載している年代は、購入の際に告げられた若しくは記載された年代を掲載しています。学術的な観点から異なるご意見もあろうかと思いますが、予めご了承ください。