じょうずな挨拶のし方を記せ。
 挨拶は、私たちが人間として社会生活をしていく上で円滑油となる、非常に大切なものの一つです。
自然体から相手を注目し、上体を静かに約30度(会釈は15度)前に傾け、相手への敬意を示す動作です。
 挨拶の「挨」はひらく、「拶」は迫るの意があり、心を開いて相手に迫る、押し合うと云うことであるので、剣道でもそうであるように、相手が挨拶をしてくれるのを待っているのではなく、先をとって挨拶をしたいものである。
 また、「形は心をあらわし、心は形にあらわれる」というように、ただ形式だけの挨拶になってはいけません。剣道は昔から「礼に始まって礼に終わる」と言われてきたように、剣道を通じて身体を鍛えるとともに心を養い、道場だけでなく、どんなところでも、どのようなことがあっても、他人を侮ったり、卑屈になったり、傲慢になったりするようなことがなく、どのような人に対しても、敬い尊び、礼をつくし、心のこもった挨拶を心がけたいものです。