防具を着けるときは、正しく着けること、どの部分もしっかりと結び、途中ではずれたりしないように心がけることがまず大切です。
- (1)垂れ
- 大垂れの中央部分を真ん中にし、垂れの帯は下腹部にあて、ひもを後ろで交差し、大垂の下でしっかりと結ぶこと。
- (2)胴
- 胴の下端が垂帯の半分幅ほど隠れるように、体の真ん前に正しくつけ、胴の上部のひもは背中で交差して胸の乳皮にしっかり結び、胴の下部のひもは後ろでしっかりと結びます。
胴は、上がりすぎるとのどや脇の下を圧迫し動作のじゃまになったり、たり、逆に下がりすぎるとのどや脇の下があき危険がありますので、正しい位置にしっかりとつけるようにします。
- (3)手拭い
- 面を着ける前に、手拭いをかぶります。手拭いは途中ではずれないようにしっかりとかぶること。
- (4)面
- 両手で面の頬の部分を持って、まず、顎をさきに内輪に入れ、続いて額を入れ、顔を内輪にしっかりとあわせます。
面ひもを後頭部のやや下でしっかりと締めて、面が頭部や顔の部分にしっかりと密着するように着けます。面側面のひもは左右とも平行にそろえます。 結んだ面ひもは長さをそろえます。そろえた面ひもの長さは、結び目から40センチ以内にします。長い場合はあらかじめ切って、ひもがそろうようにしておきます。 耳の付近の面布団を開き、耳と面布団が密着しないようにします。これは鼓膜の損傷を防止するためです。
- (5)小手
- 小手は、左小手、次に右小手の順で着けます。小手ひもは適度に締めて、あまりきつくならないようにすること。また、小手紐が長くたれないようにすること。
小手を着けるときは、筒の部分を持って着けるようにします。こぶしの部分をもって着脱すると、変形や破損につながりやすくなります。
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